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神父と白い野獣―呪われた村で出会ったのは、神に縋る青年と、獣と呼ばれた異教徒だった。  作者: あともす


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14世紀イギリスが十倍楽しめる!アッシュワース村ガイド⑤

作中の風習や慣習にについて、質問がある場合はお気軽に質問ください。

記事でも返信でも、何らかの形でお返事いたします。

■嵐除けの祈祷について

【準備する道具】

1.紫のストラ(Stola): 悔い改めを象徴する司祭の帯。

2.聖水(Aqua Benedicta): 悪魔を追い払うためのもの。

3.福音書(Evangelium): 特に「ヨハネによる福音書」を使用。

4.聖骨箱または聖体: 教会が持つ最も神聖なもの。

【手順1:開式(祭壇の前で)】

アーサーは祭壇の前に跪き、自身と村人の罪を赦し、嵐を鎮めてもらうよう祈ります。

・動作: 跪いて十字を切り、「主よ、憐れんでください(キリエ・エレイソン)」を唱える。

・唱え文: 「主よ、あなたの民を顧み、この嵐からお守りください。我らの罪にふさわしい罰を与えず、慈しみをもって応えてください。主、キリストによって。アーメン」

【手順2:福音書の朗読(嵐の方角へ向かって)】

当時、嵐を鎮める最大の武器は**「ヨハネによる福音書 第1章1節〜14節」**の朗読でした。

・動作: アーサーは立ち上がり、嵐が迫る方角(扉や窓)を向いて、福音書を高く掲げ、朗読します。

・唱え文: 「初めにことばがあった。言は神と共にあった。言は神であった。……(中略)……光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光に勝たなかった」

ラテン語冒頭: "In principio erat Verbum, et Verbum erat apud Deum, et Deus erat Verbum..."

【手順3:四方への十字の祝福と排斥】

教会の入り口や、広場に出て行います。

・動作: 聖水撒き(アスペルギラム)を使い、東・西・南・北の順に聖水を撒き、十字を切ります。

・唱え文: 「主の十字架を見よ、敵対する者よ、逃げ去れ(Ecce Crucem Domini, fugite partes adversae)。ユダの族の獅子、ダビデのひこばえは勝利した。ハレルヤ」

※これが「サタンよ退け」に代わる、当時正当とされていた排斥の祈りです。

【手順4:結び(教会の鐘とともに)】

・動作: 侍者(この教会だとアリスターやピーター等)に命じて鐘を鳴らし続けさせ、最後にもう一度祭壇に向かって跪きます。

・唱え文: 「主の御名は、力強い塔。正しき者はそこへ逃れ、守られる。主よ、今この時に我らをお助けください。アーメン」

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