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25 ネネリさん お館様と話すなど

お館様は起き上がり、ネネリの手を取ると、ぽろぽろと涙を流しました。

まだいてくれたんだね。みんな、みんな私の周りからいなくなるのではと不安で不安で仕方がないんだ。

人の子はすぐに大きくなってここから離れていってしまう。

双子が大きくなったら……と言う私の気持ちが、双子を病気にさせてしまったのかもしれない。

ネネリは言いました。

淋しかったんですね。

ネネリがお館様に手巾を渡すと、お館様は手巾で目を押さえました。

そうか、淋しかったのか、私は。


お館様はネネリを見ました。

手が細かく震えています。

大丈夫ですか? ネネリが聞きました。

ネネリ、私と一緒に館で暮らしてもらえないだろうか。

ネネリの動きが止まりました。

あ、あの、えーっと、そうですね、その方が双子の看病に行ったり来たりするより早いですよね。

そうではなくて!

ランプとお姉さんが生ぬるい目で2人を見ています。

ひそひそ。

直接的に言わないとネネリには通じないと思うのだけど。

あの子にそんな度胸あるかしら。


ネネリ、これからあなたと共に生きていきたいんだ。

お館様はとても頑張って言葉をしぼり出しました。

ネネリはきちんと答えなければ、と言葉を探しました。

少し、時間をください。

時間? 考えるための?

いえ、そうではなくて。

ネネリは村のある方向を見ました。

村にはまだまだ人手が必要だと思うのです。里や、街から人が来て、これからどんどん大きくなっていく中で、トトルやリリエを手伝いたいんです。

お館様は、そうだよね、と肩を落としました。


でも、村が落ち着いて、私の手伝いが必要ではなくなったら、そのときまでお館様が待ってくださるのでしたら、ここにお館様と生きていくために参ります。

お館様はネネリの手を取りました。

ひんやりと、すべすべした手でした。

約束だよ。

ネネリはしっかりとうなずきました。

モウケッコー! と言う鳴き声がしました。

ランプのフタを閉める双子は寝ています。

ネネリはお館様から手を離すと、ランプのフタを閉めました。

太陽になったニニムがふわふわと戻り、ランプの中に帰りました。


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