19 .ネネリさん、新しい村に帰るなど
村からトトルとリリエ、そしてノノエとモモエがやってきました。
ノノエが駆け寄り、ネネリに抱きつきました。
良かった! ティティカの後に来ると思っていたのに、来ないから心配していたの! はい、パム。おなかへっているでしょう?
ノノエがネネリにたくさんのパムを渡してくれました。
トトルが言いました。
街の人を村に連れてきてくれてありがとう。
わたしは何もやっていません。お館様のおかげです。
とネネリは言いました。
お館様は、ネネリのおかげって言っていたわ。
リリエがにっこり笑いました。
さあさあ、トトルとリリエは双子に会いに行くんだろ? ネネリは村で休ませるから、安心して行っておいで。
モモエは台車を用意していました。
さあ、これに乗って。
大丈夫です、歩けます!
歩ける? じゃあ、台車にはカドカドの実を載せていこうかね。
モモエはずんずんと行ってしまいました。
ネネリはお館様にお礼を言いました。
送ってくれてありがとうございました。
お館様は少し淋しそうに見えました。
近いうちに、また。
きっとだよ。
トトルとリリエ、そしてノノエがほほえましそうに2人を見ていました。
ネネリが村に入ると、たくさんの人がネネリを囲み、次々に感謝の気持ちを伝えてくれました。
夕方、トトルとリリエが帰ってきたら、宴を開こう。
そのためにはたくさんパムを準備しないとね。
モモエがカドカドの実を搾ったものを入れた椀を渡してくれました。
ごくごくと飲み干したネネリは、宴の準備を手伝うことにしました。
村の広場に新たなかまどと窯が組まれ、大きな鍋がかけられました。
鍋には近くの沢からくまれた水が入れられ、ススミが持っていた箱から、かまどと窯の薪に火がつけられました。
モモエが高らかに、村に新たな炊事場が作られたことを宣言しました。
村が温かい拍手に包まれました。
汁物を作ったり、カドカドの実を搾ったり、ネネリは忙しく動き回りました。
そのときふと、宴にお館様は来られないのかしらと考えました。
そして、一つの考えが浮かびました。




