17 ネネリさん ランプの外に出るなど
ふわふわとした柔らかいものが体を包んでいます。
ひんやりとしてすべすべしたものがおでこに触れました。
おねーたんだいじょうぶかな?
だいじょうぶかな?
可愛い声が聞こえます。
大丈夫、と言おうとして、頭がずきっと痛み、いた! と言う声が出ました。
おねーたんおきた。
だいじょうぶ? お水のむ?
目を覚ましたネネリに、双子が水の入った椀を渡してくれました。
びっくりさせてごめんね、太陽さんでてきたんだけど、いつもとちがってなにかへんだったから、ランプのなかをみてみたんだ。
ネネリは体を起こし、ランプを探しました。
ランプは台の上に鎮座しています。
あの中に入っていたの?
ネネリは不思議な感じがしました。
そういえば、元太陽のお姉さんはどこに行ってしまったのでしょう。
館の中を探して歩いていると、お姉さんと新しく太陽になったニニムが、お館様に叱られているところでした。
引き継ぎもなしに一人で館の外に出したらかわいそうでしょう。
あなたも一人でふらふら行かないの。
決まったところを決まった順番で行かないと、町や村や里の人たちが困るでしょう。前みたいに。
でも、そのおかげでネネリが館まで来てくれたのよね。
お姉さんが混ぜっ返しました。
お館様が真っ赤になりました。
とにかく、しばらく太陽と一緒にね!
せっかく自由になれたのに。まあいいわ。
よろしくね、新太陽くん。
ニニムです……。
太陽になったニニムとお姉さんは、一緒に館の外へと飛んでいきました。
ネネリはそーっとその場を離れ、ランプの部屋に戻りました。
おねーたん、かお、あかい!
まだねてなきゃだめ!
ネネリはふわふわした寝床へと戻されました。
ランプだけが笑いをかみ殺しておりました。
ネネリが再びふわふわの寝床でうとうとしていると、元気に遊んでいる双子たちにランプが言いました。
双子たちは元気に遊んでいます。
ランプが言いました。
ゆっくり休ませてあげたいから、別の場所で遊びなさいね。
はーい!
はーい!
と元気よくお返事をして、双子たちが出て行きました。
入れ替わるようにして、お館様が入ってきて、うとうとするネネリを見ながら、ランプに話しかけました。
元気になったらこの子を村に送ってあげないとね。
淋しいのだろう? とランプが言い、
お館様は、そうなのかも、と答えました。




