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14 ネネリさん 飛翔するなど 二

ネネリはお姉さんに導かれ、いろいろな村や里を訪れました。

栄えているところ、寂れたところ、様々でした。

お姉さんは毎日毎日、くり返し人々の営みを一人で見ているのだな、と少し胸が痛みました。

最後に街に行きました。

本当ならば、新たに就任する街長の弟の祝言で、大変めでたい夜であったことでしょう。

前の街長とともに働いていた人々を排し、自分をチヤホヤしてくれる者だけを残した結果、街を街たらしめていた人たちは、街を去ってしまっていたのでした。

周囲の村や里から集められた女性たちが、街長の弟に詰め寄っていました。


街に行けばご馳走があると聞いていたのに、お茶も出ないなんて!

嫁になるために来たのに、下働きってどういうこと!

こんなにたくさんの嫁候補が来るなんて聞いていたら来なかったのに!

うっすらと、街の話を噂で聞いていた、街の近くの里や村から来た娘たちは、おいしいものでも食べて帰れたらいいや、くらいの気持ちでしたが、食べ物が出ないことを知り、大変おかんむりでした。

街長の弟の腰巾着が言いました。

炊事場のババアどもが出て行って飯を作る奴がいねえんだよ!

誰か一人くらい、それなら私が作りましょう!、と言うのを期待して。


それを聞いた娘たちは、顔を見合わせました。

帰りましょう。私たちの村へ。私たちの里へ。

一人一人、屋敷を出て行きます。

待て、どういうことだ? と慌てる街長の弟の腰巾着に、一人の娘が答えました。

炊事場は、村や里の火と水を司る場所。決して開けてはならぬ場所なのです。

その場所にいた者が去ったと言うことは、その村や里が役目を終える時なのです。

街がどうなのかは存じませんが。

それを聞いた嫁に選ばれていた娘も出て行こうとしました。

街長の弟がそれを必死で引き留めていました。


街はどうなるのでしょうか。とネネリはお姉さんにたずねました。

お姉さんは、なるようになるだけよ、と言いました。

じゃあ、行こうか。

月明かりが周囲を優しく照らしています。

ネネリはまだおなかが減っています。

それになんだか眠くなってきました。

夢を見ているはずなのに眠いなんて変だなあ、と考えていると、穏やかな空気の村に着きました。

かがり火がともされ、広場に人が集まっています。

人の中心に、トトルとリリエがいました。

大きな鍋で汁が作られ、その近くには、パムを人々に配るモモエとノノエがいました。

無事についたんだ、

ネネリはほっとしました。


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