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量産兵のボクにチートなアドバイザー(オレ)がつきました  作者: 星野林


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伝説の武器探し 2

 毒沼からアサルトライフルなる銃を引き上げたボクは、試射をした後に、《オレ》にこれは耐久性がどれぐらいあるのか聞いてみると、


 〈ゲームでは壊れることなく持ち主を変えながら第三次魔王軍までお助けアイテムで登場していたし、魔法の力で壊れづらくなっているから、より強力な……勇者の剣とか雷神の戦鎚とかそう言う武器にぶっ叩かれたりしない限り壊れることはないだろうな〉


(なるほど……鉄の塊を高速で撃ち出す魔道具ってのはわかったけど、これどれくらいの攻撃力があるの?)


 〈正直言うと雑魚を効率よく倒すための武器だ。上位の魔族や英雄と言われる人間には効果が少ない。お前とも相性が良いとは思ってないぞ〉


(じゃぁ誰が使う武器なの?)


 〈これを第三次魔王軍で使っていたのはスクエニーだ。雑魚はこの銃で空中から弾丸で倒し、強敵には魔法で攻撃をしてくる。スクエニーは魔王軍幹部だと比較的魔力量が少ない設定をされていたから、それを補うための銃だろうな……あくまでゲームではだが〉


(なるほど)


 じゃぁどれぐらいの相手まで効くか聞いてみると、今ボクらの上司である将軍様がギリギリ。


 つまり魔王軍中核のエリート兵が急所に撃ち込んでギリギリ効果があるくらい。


 それよりも上の魔族は効果が無いと《オレ》は断言。


 〈厄介な点はもうしばらくしたらこれほどの連射能力や殺傷能力、射程距離も長くないけど、銃という武器種を人間側が導入してくることなんだよな〉


(こんなの量産されたら戦局が激変するじゃん)


 〈それまでにある程度の強さを得られてればコケ威しにしかならなくなる。それに銃に対してカウンターになる魔法も幾つか存在するし、集落の書庫にもあったぞ〉


(え? そんな魔法あったっけ?)


 ボクは思い出してみるが、思いつかない。


 〈身体の一部を硬化させる魔法があったはずだ。あれを覚えられれば行動が遅くなるけど、防御力は上がるから、この銃でも致命傷にはならないはずだ〉


《オレ》はこの銃が効くか効かないかが強さの目安になるから、ボクの目標はこの銃を誰かに撃ってもらって、死なないように済む様にすること。


 そうすれば魔王軍中核のエリート兵クラスの防御力を有することになるからだって言われた。


(ちなみに魔王軍でこの銃を量産することは?)


 〈これよりスケールダウンした銃は作れるだろうが、それよりも魔法を覚えて、身体強化して暴れまわった方が魔族は強いぞ。銃は弱者でも一定の強さの敵を倒せるっていうのが強みだ〉


 人間側が魔族を倒すための武器だって改めて教えてくれた。


 とりあえず水を生み出す魔法で毒を洗い流して、洗浄の魔法で綺麗にしてから、収納袋に仕舞うのだった。


 ここの毒沼で集められる物はもうないと言われて、別の場所に移動するのだった。







 次に移動した場所は火山の近く。


 噴火しているわけじゃないけど、亀裂から水蒸気やガスが噴き出したりしていた。


 〈絶対に屈むなよ。毒沼の数十倍強い毒素が地面近くに漂っているから〉


(こわ! え? ボクでも死ぬの?)


 〈普通の毒とは違うからな。屈む際には絶対に息を止めろ。屈んだ状態で息を吸えば死ぬから〉


(き、気をつけるよ)


 そんな場所に伝説の武器があると《オレ》は言うけど……ん? 


 何か屈んだ状態でゾンビになっている集団がそこに居た。


 〈おーいたいた〉


(ゾンビじゃん……何か人間側の神父とシスターの格好をしているけど)


 〈数百年前に人類を救った聖女とその仲間達〉


(え? この女ゾンビ聖女なの?)


 〈何世代も前のな。他のゾンビの衣服は朽ち果てているのに、聖女のゾンビだけパンツを履いているだろ。それが伝説の装備女神のパンツだ〉


 さっきの銃とは落差が凄い。


 その聖女と言われた女ゾンビを捕まえて、瞬間移動の魔法で、火山地帯から脱出すると、彼女が身につけていた装備品を外していく。


「あ~」


「ごめんよ、供養するから」


 ボクは聖女のネックレス、聖女の指輪、女神のパンツを手に入れた。


 〈毒耐性の装備を身に着けていても、火山地帯の毒のガスは生物の呼吸を妨げる働きがある。毒でも呼吸を留められてしまえば人間も魔族も死ぬからな。ゾンビになっても腐らないのはそのガスが腐敗を防いでいたってのがあるけど〉


(怖……)


 〈場所によっては幾つかどんなに強くても死ぬ可能性がある場所があるからな〉


(そんな場所に連れて行かないでよ!)


 〈そういう場所じゃないと伝説のアイテムは手にはいらないの〉


 スッポンポンになった聖女ゾンビはボクが責任をもって燃やし尽くした。


 骨が残ったけど、これは使い道があるからと《オレ》が持っていくように言われた。


 死んでも素材として使う……《オレ》は相変わらずえげつない。


 とりあえず手に入れた伝説のパンツ類は洗浄の魔法で全部綺麗に汚れを落とすのだった。







 次の場所に移動しながら、さっき聖女ゾンビから手に入れた3つのアイテムはどんな効果があるのか聞くと、伝説のアイテムはパンツで他は上位のアイテムではあるけど他でも手にはいるとのこと。


 ネックレスは治癒の効果と身につけている人を自動的に癒してくれる癒しのネックレス。


 指輪は状態異常を無効化して魔力量を底上げくれる指輪。


 最後にパンツは女神の盾という魔法の盾を空中に出現させてくれるとのことで、ボクは女物の女神のパンツを履いて、盾よと叫ぶと、半透明の光の盾が3枚ボクの体の周りをぐるぐる回っている。


 動かそうと思えば自由に動かせるし、引き伸ばそうと思えば半球状になって攻撃や魔法を防いでくれそう。


 〈女神の盾って言うだけあって、第一次魔王軍時代だと最上位の防御魔法だ。英雄の剣とかじゃないとこの防御を突破は不可能。さっきのアサルトライフルでも傷一つつけられない。お前が絶対に身につけておけ〉


(ボクが?)


 〈お前が死んだら《オレ》は困るからな。防御だけはガチガチにしておきたかったんだ〉


《オレ》によると、これくらい防御ガチガチにしておかないと、エンカウントする敵によっては今後殺されかねないらしい。


 第一次魔王軍時代を確実に生き抜くには必要だし、将来仲間に引き抜こうとしている人材の能力を使えば、女神のパンツほどではないが、劣化版の聖女のパンツなる品を量産することができるのだとか。


 研究素材として女神のパンツが必要になるから、早めに回収しておきたかったとのこと。


(その人材の目星はついているの?)


 〈いや~彼女の知識と技術は異端とされていて、人間界を逃げ回っているけど、ある時期に彼女の偽物が魔王軍側に寝返るからそのタイミングかそれ以前に本物を捕まえないと〉


(偽物? 本物?)


 〈ドッペルゲンガーって魔族は知っているか? 〉


 ドッペルゲンガー……魔王軍に所属する少数民俗で、殺して食べた相手の能力や知能を【ある程度】コピーする。


 そしてその人物になりきってその社会コミュニティで栄達を目指す性質がある。


 魔族にとっては人間界の情報を伝えてくれるスパイであるのだが、魔族なので殺した相手の容姿をコピーしてから年を取らなくなってしまうのである。


 そしてコピーできるのは人格は完璧だが、能力とかはある程度で留まる為に、ドッペルゲンガーに殺される前に目的の人物を捕まえられないと、劣化コピーの人物しか確保できなくなるのだとか。


 〈人間界側のバランスブレイカー……天才錬金術師フラン。多分彼女ならチンコを生やすことも可能だと思うし、彼女が生前に残したスケッチと彼女をコピーしたドッペルゲンガーで人間側も魔王軍側の技術革新が起こる。第二次魔王軍が壊滅するのは彼女の技術で作られた武器で中核軍が壊滅するから。魔王軍が第三次に繋がるのはドッペルゲンガーが生き残って、第三次魔王軍の参謀になるから〉


 劣化で魔王軍の参謀に登りつめるってことは、本体を魔族化できたらどれぐらいのことができるかわからない。


 確かにそんな人材は欲しい。


 〈問題はドッペルゲンガーに襲われる前の生前は理解されなくて、世界の何処かをフラフラしている点何だよな……一応居そうな場所はわかるが、確実にいるかわからないし〉


(ねぇそれって人探しの魔眼を持っているヒトミに協力してもらえればできるんじゃない?)


 〈あ! 〉



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