第4話「ダンテッヒ遺跡」
目が覚めると軽く食事を取り、出発する。
やがて岩山が見えてきて、黄土色の風景が広がる。
進んでいると、崩れかけた巨大な石像が二体現れる。
「あそこが入り口だ」
二体の石像の間から続く道を進むと、四方を壁に囲まれた広間に出た。
行き止りかと思われたが、グンダが壁を探っている。
どこかに仕掛けがあるらしい。
壁をよく見ると、色の違う部分があり、触ってみるとカチリと乾いた音が響く。
ゴゴゴゴゴゴ。
天井が動き出し迫り始める。
「罠か!」
グンダが叫ぶと同時に入り口の壁が動き、閉じ込められる。
立っていられなくなり、地面に這いつくばる。
今にも潰されそうになって床を見ていると、出っ張りを見つける。
押すと扉になっていた床が開き、階段が続いていた。
「危なかったな、気を引き締めていこう」
暗い階段を抜けると、冷たい空気が張り詰めた広間に続いていた。
広間には棘の生えた体を持つ狼のような生き物が数匹徘徊していた。
「俺が囮になります」
スギヤマは勢いよく走っていくと狼たちが気付きスギヤマに牙を向ける。
体を硬化させたスギヤマの体には傷ひとつ付かなかった。
狼がスギヤマに向かって行く隙を突いて一匹ずつグンダが斬り付けていく。
「全部で五匹か」
静かになった広間の先に奥に続く道があった。
部屋に入ると天井から明かりが射し込んでおり、見渡してみると中央に柩のような物が見える。
近づいて蓋に手をかけようとすると、奥の壁が開き、全身が骨の動く物体が現れた。
人とは違う異様な骨格で、手には太い棍棒のようなものを持っており、こちらを認識すると振りかざして襲いかかってきた。
グンダが剣で足を斬ると、骨が弾け飛び、動きが止まった。
しかしすぐに散らばった骨が元に戻り機能を取り戻す。
動く骨の棍棒を叩きつける動きをかわし、対処法を探る。
「鉄鋼……!」
言葉を呟くと腕が輝きだし隆起した筋肉が力に変わる。
頭の骨に向かって勢いよく殴り飛ばすと、首との繋ぎ目に黒い球体を見つける。
すかさず拳を叩きつけると砕けた音が響き、体を維持していた骨が崩れ落ちていく。
静かになった後、柩の中を確認する。
中に納められていたのはミイラ化した遺体と、服飾品だった。
「ここに宝剣はないか」
入っていた服飾品には手をつけず蓋を閉める。
二人は遺跡を後にすることにした。
「あの骨の生き物を倒してしまって、荒らされないかな」
「奥まで辿り着くのが難しいだろう、それにあの手の守護者は広間に掛けられた術で時間が経てば再生する。今回は外れだったな」
一度旅支度を整えるため近くの街へ向けて出発する事となり、来た道とは逆の方向へ進む。
岩山を抜けると再び草原に入り、しばらく進むと街道に出る。
その後は道なりに進んで行くと街に辿り着いた。
看板にはホセテアと書かれている。旅の疲れを癒すべく、宿を探す。
途中、美味しそうな屋台も立ち並んでいて、食べ歩きながら宿へ向かった。




