第36話「異空間」
「一体どうなって……」
スギヤマ達はいつの間にか森の中にいた。
空は血のように赤く、太陽と思われる球体は巨大な目玉だった。
やがて空から二匹の異形が飛んできた。
「妖獣か!」
長い牙は生やした二足歩行する鰐のような一匹と、曲がった角を生やした蛙のような一匹だった。
鰐が素早くシティス目掛けて走ってくる。
「雷牢!」
シティスの周りに雷の槍が回転する。
蛙が角を折り、勢いよくシティスに投げつける。
角は槍の隙間を縫い、シティスに突き刺さる。
「うっ」
「鉄鋼!」
スギヤマは蛙に向けて勢いよく拳を振り下ろす。
蛙は拳を躱し、スギヤマに襲い掛かる。
スギヤマは体を硬化させ蛙からの攻撃に耐える。
「それじゃいっちょやるか」
ゼリトが巨大化し、鬼の姿になる。
木々よりも高くなったゼリトは蛙を摘まみ上げ空中に放り投げると、両手でバンッと叩き潰した。
鰐は慌てる様子もなくリルへ向かって走りかかる。
「雷焔の影槍!」
鰐の体を槍が貫き、鰐はその場に倒れた。
すると空の色が様々な色に変わり、再び視界が揺れ始める。
気が付くと壁に数多くの妖獣が埋め込まれた、金属で出来たような空間に移動していた。
中央には竜が座っていたが全身が機械のようだった。
「繧医¥譚・縺溘↑縲√□縺後%縺薙〒豁サ縺ュ」
竜の口から聞き取れない言葉が唸る。
すると眼が蒼く発光しスギヤマ向けて口から光線を吐き出した。
とっさに体を硬直させるが、全身にかつてない痛みを感じる。
「ぐぅうう」
辛そうなスギヤマに駆け寄りシティスが治癒術をかける。
「フィーア!」
痛みが引き、動けるようになるとスギヤマは腕を伸ばし念じる。
「圧殺!」
竜に円柱が降り下りるが、機械で出来た体は鈍い音を響かせ弾き返した。
再び光線を発するとスギヤマは躱せず直撃する。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」
これまでにない痛みで意識が飛びそうになる。シティスが再び治癒を行う。
ゼリトが巨大化し拳を固め、竜の首目掛けて振り下ろす。
「痛ぇ!」
竜の首はびくともせず、こちらを冷たい目で眺めている。
「レアラ姉さん頼む!」
レアラが何やら呟き始めると、腕を真横に振るった。
「酸流破」
高温の大量の酸が竜の胴体に降り注ぎ、竜は崩れ落ちた。
しばらくして壁の金属が波打ち始め、先ほどの空間と同様に視界が揺れる。




