表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グレイトディバイド  作者: 白煤芒洋


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/40

第10話「治癒の力」

 やがて朝がくるとシティスの横に猫のような生き物がいる。


 大きさは人の体の半分くらいで、尻尾は三つに分かれていた。


「夜中眠りから覚めたら体が熱くなって、気が付いたら姿が現れたの」


「なーなーよろしくなー。俺はデコ。黄天(こうてん)の使者だ」


「前に話していた刻晶獣か」


 スギヤマが言う。


「そしてこれを見て!」


 シティスが怪我をした腕を見せると、傷がなくなっていた。


「デコが現れると同時に新しい術が頭の中に響いて、唱えると傷が癒えたの」


「治癒術か。貴重だ」


 グンダが身を乗り出して言う。


「刻晶の力を七つ集めるために契約をするって話だったよね」


 シティスが言う。


「レピリク!話を聞かせてくれ」


 首の石を押さえながら呼びかけると、どこからともなくレピリクが現れた。


「デメリットはないのか?」


 スギヤマが尋ねる。


「三人までが契約に加われるけど、願いもそれぞれ叶う。途中で契約相手を替えられない位だね」


 レピリクが尻尾を揺らしながら言う。


「よし、契約しよう」


「私もするわ」


「わかったよ」


「なーなーオッケー」


 レピリクとデコが三つに分かれた尻尾を重ね合わせるとそれぞれの体が点滅し始める。


「終わったぞ」


 デコが顔を撫でて言う。やがて二体は消えてしまった。



「その願いが叶うって話なんだが、どちらか幻瑚(げんこ)の宝剣を手に入れてくれないか?金なら希望の額を出す」


 グンダが話に加わる。


「考えておくわ」


「俺は願いを決めてあるので、宝剣が見つかるまで探すのを手伝いますよ」


「そうか、それはそれで助かる」



 船は西の大陸に到着し、スギヤマ達はその地に降り立った。


「遺跡は森を抜けた山の中にあるという。まずは近くの町で準備をしていこう」


 グンダが言う。


 しばらく歩くと看板が見えて来た。


『ようこそペッテラへ』


 家がまばらに現れ始め、整えられた道が続く。


 食事が出来る店を探し、肉料理と書かれた店を見つけ中に入る。


「いらっしゃいませー!」


 元気のいい声が響き、席へ案内される。


「これ美味しそう」


 シティスがメニューを指差すと顔を(ほころ)ばせる。


 店員を呼び注文していく。


「スギヤマはどんな事が好き?」


 シティスが尋ねる。


「どんなって……休みの日はインターネットをしてるよ」


「いんたぁねっと?」


 スギヤマはつい素直に答えてしまった事に焦る。


「あぁ文字を読んでるって事かな」


「すごいね、勉強家なんだね」


「いやほとんど娯楽としてだよ」


 料理が運ばれてくると、鼻をくすぐる匂いに耐えきれずそれぞれ夢中になって食べ始めた。


「やっぱり美味しい!」


「イケるな」


 グンダも満足気だ。


 食べ終えるとグンダが会計を済ませ店を後にした。


 次に水と食料を買い込み、宿に向かう。


「それじゃぁ二人ともおやすみ」


 スギヤマが言う。


「おやすみー」


「あぁおやすみ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ