第三十四話 遊園地
爽やかな朝、小鳥の鳴き声、何もかもが新鮮な朝がやって来た。だって、俺この時間寝てるし、いや、ワンチャン動画編集の続きでもしてるか?
「あ、いたいたボスぅ~! おはよ~!」
「おはよう乙葉。そうだ、GW中は活動は禁止している。だから乙葉は俺の事をボスと呼ばずに、蓮と呼べ」
「逆にいいの!? わあい蓮くん蓮くん!!」
今日も乙葉は、元気で馴れ馴れしく俺に接してくれた。相変わらずのツインテールに、茶色のスカート、それに加えて白いTシャツを着ていた。いつもの戦闘服を見慣れている俺にとっては、これもまた新鮮だった。
「じゃあ蓮くん、チケット買ってくるね!」
「その必要はない。株主優待でペアチケットくれたから、このまま入れるぞ」
「れ、蓮くんって株やってたの?」
「あれ、言ってなかったっけ?」
そう、メカニズミカルの収入源その二は、俺の株で稼いだ金である。小学校の頃に勉強して、中学生の頃から始めた。なんか笑うほどに上手くいって、今も安定してる。
「わーい遊園地だよ蓮くん! まずは何から乗る?」
「好きなのから乗ってけ。ジェットコースターでもいい、お化け屋敷でもいいぞ」
「うーん......じゃあジェットコースターから乗ろっ! ほら早く早く!」
「手を引っ張んなよ。......まあ今日は許してやるか」
手が引きちぎれそうな勢いで引っ張ってくる乙葉に舵を持たせ、俺は乙葉の好きにさせた。少しは彼氏面するのだから。
「ジェットコースター面白かったね蓮くん!」
「だな。普段命綱なしで飛んでる身にしたら、逆に安心感があってよかった。で、次は何にする?」
「じゃああの水上ジェットコースターにしよっ!」
またジェットコースターかい! ......というツッコミはさておき、二蓮チャンでまたジェットコースターに乗ることになった。水上ジェットコースター......そういえば水上で月魄の奴らと戦ったことはなかったな。何かに繋がるヒントが見つかるかもしれない。
「それでは、いってらっしゃ~い!」
従業員に手を振られ、この場のノリでと俺も手を振ってやった。サービス業で働く人ってのは大変なものだな......。俺も動画配信投稿者として活動しているけど、キャラを作るってのはかなり難しいことだ。ON・OFFの使い分けが上手く出来てない日だってあるから、度々視聴者から心配されることだってしばしばある。それに対して、数時間も笑顔のっまキープ出来る人ってのは素晴らしいなと思う。
そんな事思っている内に、コースターは段々上昇していった。今頃50mくらいだろうか?
「そろそろだね蓮くん...... きゃああああ!!」
コースターは頂上まで行き、遊園地内の景色を見る余裕もないまま、急降下していった。そうか、こういう所で戦う時は、部員のみんなをこういう所に滑らせて弾を撃っていけば、誰かしらヒット出来るかもしれない。
そして、下まで行くと同時に、大きな水しぶきが俺たちを襲い掛かった。
「結構な水量だったな乙葉......っておい! 透けてる透けてる!」
「え? ってきゃあ!! は、恥ずかしいよぉ~......ま、蓮くんだしいっか。他の奴らに見られるよりはよっぽど......あれお前ら、団員No.64とNo.49?」
後ろを振り返ると、確かに団員No.64とNo.49が乗っていた。二人とも帽子を被っていて、俺は気付かなかった。
「あれ、ボスと乙葉教官!? 遊園地に行くって言ってましたけど、まさか同じ遊園地だっんですか!? ってか教官のが透け」
「み、見るなボケぇ!」
乙葉は団員No.64とNo.49の頬をビンタした。No.49に至っては何も言ってないから可哀そうだ。全く、白い服なんか着て来るから......。
乙葉には俺の来ていた上着を着せて、寒さを凌ごさせていた。
「ごめんね蓮くん......あの二人めぇ......」
「まあまあ、あいつらだって意図して同じ遊園地に来たわけじゃねぇんだから、そこは許してやってくれ。次はどこ行きたい?」
「じゃあお化け屋敷! 蓮くん怖いの苦手?」
「なわけ。お化けよりも怖いのなんていっぱいいるしな」
なんせ俺、名前に「霊」が入っているくらいだし、むしろ俺がお化けなんじゃね? みたいなイキリを心の中でかましながらも、暗い建物の中へと入っていった。
「うぅ......暗いよぉ......」
「何言ってんだよ、俺ら暗い場所で戦ったりしてるから平気だろ?」
「そういう事じゃなくてさ、もうお化けが出るってわかっているから余計に怖いの......」
なら何でお化け屋敷に入ったん? わざと怖がりに来たっていうのか?
「ねぇ蓮くん、手繋いでもいい?」
「手はダメだ、腕ならいい」
「何そのこだわり......蓮くんの腕冷たくない?」
「は? 俺誰からも捕まられてないんだが......?」
待ってこれ、ベタ中のベタ展開じゃないか? 多分乙葉が繋いでいる腕は......。
「きゃああああ!!!!」
乙葉は驚いて逃げてしまった。さっきまで乙葉がいた所に目線を向けると、般若の仮面を付けた女性の姿があった。別にこういうのはネットとかで 爽やかな朝、小鳥の鳴き声、何もかもが新鮮な朝がやって来た。だって、俺この時間寝てるし、いや、ワンチャン動画編集の続きでもしてるか?
「あ、いたいたボスぅ~! おはよ~!」
「おはよう乙葉。そうだ、GW中は活動は禁止している。だから乙葉は俺の事をボスと呼ばずに、蓮と呼べ」
「逆にいいの!? わあい蓮くん蓮くん!!」
今日も乙葉は、元気で馴れ馴れしく俺に接してくれた。相変わらずのツインテールに、茶色のスカート、それに加えて白いTシャツを着ていた。いつもの戦闘服を見慣れている俺にとっては、これもまた新鮮だった。
「じゃあ蓮くん、チケット買ってくるね!」
「その必要はない。株主優待でペアチケットくれたから、このまま入れるぞ」
「れ、蓮くんって株やってたの?」
「あれ、言ってなかったっけ?」
そう、メカニズミカルの収入源その二は、俺の株で稼いだ金である。小学校の頃に勉強して、中学生の頃から始めた。なんか笑うほどに上手くいって、今も安定してる。
「わーい遊園地だよ蓮くん! まずは何から乗る?」
「好きなのから乗ってけ。ジェットコースターでもいい、お化け屋敷でもいいぞ」
「うーん......じゃあジェットコースターから乗ろっ! ほら早く早く!」
「手を引っ張んなよ。......まあ今日は許してやるか」
手が引きちぎれそうな勢いで引っ張ってくる乙葉に舵を持たせ、俺は乙葉の好きにさせた。少しは彼氏面するためだから。
「ジェットコースター面白かったね蓮くん!」
「だな。普段命綱なしで飛んでる身にしたら、逆に安心感があってよかった。で、次は何にする?」
「じゃああの水上ジェットコースターにしよっ!」
またジェットコースターかい! ......というツッコミはさておき、二蓮チャンでまたジェットコースターに乗ることになった。水上ジェットコースター......そういえば水上で月魄の奴らと戦ったことはなかったな。何かに繋がるヒントが見つかるかもしれない。
「それでは、いってらっしゃ~い!」
従業員に手を振られ、この場のノリでと俺も手を振ってやった。サービス業で働く人ってのは大変なものだな......。俺も動画配信投稿者として活動しているけど、キャラを作るってのはかなり難しいことだ。ON・OFFの使い分けが上手く出来てない日だってあるから、度々視聴者から心配されることだってしばしばある。それに対して、数時間も笑顔のっまキープ出来る人ってのは素晴らしいなと思う。
そんな事思っている内に、コースターは段々上昇していった。今頃50mくらいだろうか?
「そろそろだね蓮くん...... きゃああああ!!」
コースターは頂上まで行き、遊園地内の景色を見る余裕もないまま、急降下していった。そうか、こういう所で戦う時は、部員のみんなをこういう所に滑らせて弾を撃っていけば、誰かしらヒット出来るかもしれない。
そして、下まで行くと同時に、大きな水しぶきが俺たちを襲い掛かった。
「結構な水量だったな乙葉......っておい! 透けてる透けてる!」
「え? ってきゃあ!! は、恥ずかしいよぉ~......ま、蓮くんだしいっか。他の奴らに見られるよりはよっぽど......あれお前ら、団員No.64とNo.49?」
後ろを振り返ると、確かに団員No.64とNo.49が乗っていた。二人とも帽子を被っていて、俺は気付かなかった。
「あれ、ボスと乙葉教官!? 遊園地に行くって言ってましたけど、まさか同じ遊園地だっんですか!? ってか教官のが透け」
「み、見るなボケぇ!」
乙葉は団員No.64とNo.49の頬をビンタした。No.49に至っては何も言ってないから可哀そうだ。全く、白い服なんか着て来るから......。
乙葉には俺の来ていた上着を着せて、寒さを凌ごさせていた。
「ごめんね蓮くん......あの二人めぇ......」
「まあまあ、あいつらだって意図して同じ遊園地に来たわけじゃねぇんだから、そこは許してやってくれ。次はどこ行きたい?」
「じゃあお化け屋敷! 蓮くん怖いの苦手?」
「なわけ。お化けよりも怖いのなんていっぱいいるしな」
なんせ俺、名前に「霊」が入っているくらいだし、むしろ俺がお化けなんじゃね? みたいなイキリを心の中でかましながらも、暗い建物の中へと入っていった。
「うぅ......暗いよぉ......」
「何言ってんだよ、俺ら暗い場所で戦ったりしてるから平気だろ?」
「そういう事じゃなくてさ、もうお化けが出るってわかっているから余計に怖いの......」
なら何でお化け屋敷に入ったん? わざと怖がりに来たっていうのか?
「ねぇ蓮くん、手繋いでもいい?」
「手はダメだ、腕ならいい」
「何そのこだわり......蓮くんの腕冷たくない?」
「は? 俺誰からも捕まられてないんだが......?」
待ってこれ、ベタ中のベタ展開じゃないか? 多分乙葉が繋いでいる腕はきっと......。
「きゃああああ!!!!」
乙葉は驚いて逃げてしまった。さっきまで乙葉がいた所に目線を向けると、般若の仮面を付けた女性の姿があった。別にこういうのはネットとかホラゲ実況で見慣れているし、驚くまでもないんだが、ここの人達は怖がらせる事を目標として働いているからもしここで俺が笑わなかったらこの般若姉さんも悲しくなってしまうだろうよしここは驚いてあげようこの思考時間わずか一秒!
「わ、わああああああああ......」
不器用な驚き方をして、俺は般若姉さんから逃げて行った。逆にこっちの方が失礼だったかもしれない。今度お客様アンケートに謝罪文を書いておこう......。
その後も色々なアトラクションを楽しみ、最後は観覧車に乗ることになった。因みにどっかの誰かは一人で観覧車に乗って妄想をしながら乗っていたそうだ。悲しい人間だなおい。
「今日は楽しかったね蓮くん!」
「ああ、久しぶりに遊園地に来て、楽しさを再確認できたな」
「もしかして、サキアイと一緒に来たの?」
図星だった。確かに俺とサキアイは中学生になりたての頃、つまり出会ってばかりの頃に一度無理やり連れて来られた事がある。その時も、同じGWだったな。
「ねえ蓮くん、ずっと気になっていたんだけど、何で愛佳の事をサキアイって呼んでるの?」
「......その質問を他人にするのは初めてだな。まあいいだろ、そうだな、それは今から四年前......」




