第六話「ファボ、S.G.。」
【注:くだらない下ネタ多め】 セツナの前日譚。 DT3人組がバグによる事件に巻き込まれながらも、 正義の組織S.G.に加入する為奮闘する。 偶数話は友人のWadoあおいが担当しました。
会議室のような場所にて。
つるさめ「それでは、今回の一連の出来事について話していきます。」
アップル「うむ。頼んだ。」
つるさめは報告書を手に取り、立ち上がる。
『数週間前、ファボ、ぽちねこ、サウザンド三名は現れたバグに関する何らかの技術を持つと思われる女、キコと接触。
各自グリッチ“ファイアボックス”“ネコ”“スモール”を与えられました。
その一件を境に、身体にジャックと呼ばれる窪みをもったTYPE-ABのヴァーグが発生するようになりました。
ジャックに、キコから与えられた筒のようなアイテムを刺すと自身のグリッチが強化され、戦闘時のデータが収集されるとのこと。また、グリッチを所持する人間、今回はすらねこに使うとグリッチのパワーを抜き取り、グリッチが使えなくなるとのこと。
また、棒を所持した状態で行動するとかなりの高確率で使用者の周りにヴァーグが発生する中規模のバグが発生します。
データの収集度はメーターで示されマックスになると爆発し、使用不可となります。
現在、ぽちねこ、サウザンドに渡された2機は爆破され使用不可の状態になりました。ファボの1機は、中に貯まったすらねこのグリッチの摘出作業中、スラネコに返還直後使用不可になりそれ以降TYPE-ABのヴァーグは発生しなくなりました。
キコの行方は不明、完全に霧を撒かれておりロスト状態。あちら側から再び動きがない限り特定は難しいかと思われます。』
つるさめ「以上です。」
あっぷる「ご苦労。」
つるさめは報告書を読み終えると、再び席についた。
あっぷる「すらねこ、一時的にグリッチが使えなくなったとのことだが、大丈夫か?」
すらねこ「えぇ。まだ違和感あるけど、時間立て場元通りに戻ると思う。」
???「にしても胸糞悪い。」
あっぷる「…あおい、私語は…」
あおい「キコとかいう奴は完全に尻尾をくらませた。もし奴が敵なら今回は奴らの思うツボだったわけだ。」
つるさめ「…で?今回のことについて上層部は?」
すると、あっぷるは顔を曇らせる。
あっぷる「デスサイズさんはさらなる調査を推進したが、株主たちは更なる被害拡大を恐れ次の動きを待った方がいいとの意見だった。」
あおい「いつものことね。動かなきゃ始まらないのに自分の身が第一。」
つるさめ「だけど、彼らが俺たちに出資してくれてるんだ。無視はできないさ。」
すらねこ「…それもそうだけど、あの3人はどうするの?」
あっぷる「うむ、試験中のヴァーグ乱入。これはもはや正常な採点ができないが、私なりに答えを出した。」
その会議から数時間後、例の3人はつるさめとすらねこに呼ばれ、SGの施設に来ていた。
ファボ「なんだなんだ?俺らは童貞を卒業し、活気付き、毎日ガールズと遊ぶプレイボーイ。つるさめ君、君のような粗チンに構う時間は…」
つるさめ「…相変わらずだな…。」
ぽちねこ「俺、良いVtuber見つけたんだ。トマトちゃん!前あったキコちゃんキャラデザ似ててかわいい!毎日ファンアートでシコってる!」
サウザンド「俺は今だにシコれるだけの長さないけどな…」
すらねこ「…とにかくみんな元気で何より。今回は試験結果と今後のことについて話したくて呼びました。」
ファボ「ファっ!?」
するとつるさめは紙に書かれた合否結果を読み上げる。
つるさめ「結果から言おう、まずファボ。」
ファボ「ファイ!」
つるさめ「合格」
ファボ「ファァァァw」
つるさめ「次にサウザンド、合格」
サウザンド「短い俺にも人権はありました。対戦ありがとうございました。」
つるさめ「次にぽちねこ…は不合格。」
ぽちねこはそれを聞き固まる。
ファボ「すっげぇ。こいつ粗チンなのに…すっげぇ固くなってるぞ。」
ぽちねこ「な、なんでですか!?」
すらねこは苦笑いしながら答える。
すらねこ「試験の時、ぽちねこだけ私に捕まったから…らしい。」
ぽちねこ「何やってんですかァァァ!」
ぽちねこはすらねこに襲い掛かろうとしたが、ファボに脇を掴まれ止められる。
ぽちねこ「うおおおおお!レイプしてやる!俺の立派なブツ舐めろや!」
すらねこ「はいはい、落ち着こうねー」
つるさめ「ファボは第一部隊でしばらくは僕が面倒を見るよ。サウザンドは第二部隊ですらねこが面倒を見てくれるさ。」
ファボ「ちぇっ、女じゃないのかよ…。」
つるさめ「悪かったね。」
サウザンド「うぇーいw」
ぽちねこ「…俺は?」
3人が落ち込んだり、喜んだり騒がしい中、すらねこはファボに話しかける。
すらねこ「まぁ、助け方がアレだったけど一応礼を言っておくわ。ありがとうね。」
ファボ「お、またしゃぶりたくなったら言えよ。」
すらねこ「…」
それからしばらく時間が経ち、ファボはつるさめのお世話の元、第一部隊に出迎えられた。
つるさめ「連れてきたよ。こちらファボ君。あそこの偉そうなのが隊長のあっぷる。青いのが僕の後輩のあおい。他にもグリッチを持たない戦闘員が多数居るけど、主にこの人たちで運営してる。まだ少ないけどね。」
あおい「よろしく。炎さん。」
あっぷる「うむ。」
ファボ「よろしくっす。」
ファボは部屋を見て回ろうとする。が、その前にアップルに声をかけられる。
あっぷる「我々は常に人命第一だ。」
ファボ「…?はい。」
あっぷる「例えそれがどんな人間であろうと、同じ人間である限り手を差し伸べるのだ。そのことを肝に銘じておけ。」
ファボ「…あーはい?すみません、今日のおかず考えてました。」
あっぷる「…大丈夫かこいつ…。」
ファボには、アップルの話は少し早いようであった…。
一方のサウザンドは…。
すらねこ「ようこそ第二部隊へ!ここでは打倒第一部隊、第一部隊を我らの配下にするのを目指しているぞ!」
サウザンド「ふふふ⭐︎」
サウザンドは上機嫌で部屋に入っていく。
サウザンド(きっと、俺のたくましい棒に一目惚れしてしまうようなかわいい女の子がいっぱい…!)
リス「あ゛?だれだお前。」
おむすけ「なんともだらけた者だな。鍛えさせねば。」
スムージー「うおwキモいスキンヘッドが来たぞw」
サウザンド「…へ?」
すらねこ「ほら!あんたら!新メンバーだよ!」
リス「よろしくなぁ…」
サウザンドはリスの大きな体にタジタジになる。
サウザンド「…かわいい…おんなの…こは…?」
これからサウザンドは、第二部隊で地獄のスパルタ教育を受けることになるのだった…。
一方のぽちねこは…。
ぽちねこ「せい!せい!」
試験を突破する為に、自身の体を鍛えていた。
ぽちねこ(家族も童貞も失った今…俺に残されているのはこの道とあの人しかないのだ…!)
ぽちねこ「はぁっ!」
ピコン
その時、ぽちねこのスマホから通知音が鳴る。
ぽちねこ「この時間帯…ま・さ・か!」
ぽちねこはスマホに向かって駆けていく。
ぽちねこ「うおおおおお!これは!やっぱり、トマトちゃんの配信だァァァぁぁ!!!」
ぽちねこは鍛えることなど忘れて、配信に見入る。
ぽちねこ「かわいい!いつもシコってるよ!」
そうして堕落していった結果、試験に何度も落ちることになるとはこの時のぽちねこは知らなかった…。
さて、SGの部隊に迎えられた初日を終えたファボとサウザンドはつるさめとすらねこに見送られながら玄関まで送られた。
サウザンド「は…はは…」
つるさめ「…ちょっとやりすぎじゃないか?」
すらねこ「そうかな?」
サウザンドはもぬけの殻になったかのように淡々と去っていった。
ファボ「おーい!待てよ!今度お前の好きなジャンルのやつ貸してやるから〜!」
ファボはそれを追いかけていこうとした。が、
つるさめ「なぁ。」
その前につるさめに声をかけられる。
ファボ「?」
つるさめ「お前…本当に…本気でここでやっていくつもりなのか…?」
ファボ「そうっすよ。」
つるさめ「…いつも下ネタばかりで…とてもそんなようには…」
つるさめがそう問おうとした時、ファボの雰囲気が変わる。
ファボ「…家族殺されてんのに…覚悟なくやるわけないじゃないっすか…。」
つるさめ「っ…」
ファボ「ずっと思ってたんすけど、つるさめこそ亀裂から出てくる怪物みたいなのを腕から出してますけど…アレなんなんです?ほんとにバグ嫌いなんですか?」
つるさめ「…良いバグを、悪いバグを修正するために我らの力として扱う。それがグリッチだ。僕も君も、覚悟は同じだよ。」
ファボ「…そうっすか!」
ファボは元の表情に戻る。
ファボ「それじゃ!」
ファボは2人に背を向けサウザンドを追いかけていった。
すらねこ「…ねぇ。」
つるさめ「あぁ。あたりまえのことだな。家族を失った辛さを紛らわす為の行動…。奴にとってのそれが、下ネタだったんだ…。」
つるさめは去っていく2人の背中を見つめながらそう呟いた。
ファボ「おーい!wサウザンドーwなんだよ賢者タイムみたいな顔してー!」
つるさめ「…やっぱ違うか。」
その日は、皆疲れてすぐに寝床に着いたのだった…。
神バナナ「ついに完成だ…!」
神バナナは培養ポッドに浮かぶ少女を見つめて叫ぶ。
シルク「これが…」
神バナナ「君が集めてきてくれたデータのおかげさ。さぁあとは起動するのみ。」
神バナナはpcの高速でタイピングして行く。
神バナナ「project.H haruringo…!」
次回 ただのファボ 第七話「セツナ、始まる。」に続く…!
うぇい




