50話「緊迫」
祝!50話達成!
「アルが40.4にエマが40.5⋯うわー。」
結果は期待とは裏腹にさらに上がっていた。
「ねむちゃいからねりゅね。」
「ぼくもねりゅ。」
二人はそのまま意識を失うように眠ってしまった。
さっきよりも呼吸が浅く、そして速くなっていた。
「これはどうしようもないな⋯」
シリルが絶望に満ちた顔で言う。
「屋敷に複数名いるだろう?助けを求めては?」
キースが提案する。
「だが、エドのようなものがいたら?勘づかれるだろうな。この秘密を共有している者は少ないほうがいいんだ。」
シリルは影が暗殺を得意としていることを思い出した。
つまり自分で解毒できる。医学に精通している影がいても不思議ではない。
「エドを呼びましょう。」
ルーカスが言った。
「それしかないか。」
シリルはペンダントを握りしめ、魔力を込めた。
「どうされましたか?すみません、今追われてて、手短にお願いします。」
エドは賊に見つかってしまったようだ。
「エマとアルの息が浅い。体温も上がった。なんとかならないか?」
シリルはわらにもすがる思いで聞いた。
「あちゃー。んー⋯キース様。医学は最終学年まで予習していますか?実技は?」
一番の最年長者だったキースに問いかけた。
「一応終わっておりますよ?」
キースはシリルに近づきながら答えた。
「呼吸器の魔道具があります。それを2人に。で、私が先程使っていた机に、こんなこともあろうかと準備しておいたものがあります。2人分なので同じことを2回してください。
瓶を逆さまに吊るして、横に置いてある魔道具を蓋の代わりに付けてください。
そして、その周りにある伸縮性の柔らかい管がありますよね?それを蓋の魔道具に付けてください。
その横の紙に挟まれた針があります。その針の先端とは逆側にある魔道具の部分につけてください。
それを、お二人の右腕に。
あ、そうそう。それは横にある棒のてっぺんの出っ張りに引っ掛けてください。」
なにやら複雑な指示だった。
「すみません。挟み撃ちにあってしまったので、帰るのが遅くなります。」
エドからの指示だけが託された。
読んでいただき、誠にありがとうございます。
本作を読み「本作が面白い!」「続きが気になる!」と感じていただけましたらぜひ【ブックマーク】や【評価★★★★★】で応援してくださると幸いです。
今後も連載を続けていきますので、応援よろしくお願いします!




