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2話「シリルの秘密」

「ふふ、秘密だよ。アルとエマがもっと大きくなったらね。教えてあげるから、もう少し待ってね」


満面の笑みを浮かべながら優しく言うシリルだったが、明らかに顔色が悪かった。


『お兄様、大丈夫?』


双子の声が重なる。

その声は心配でいっぱいだ。


「ん?あぁ、少し疲れただけさ。そうだ!せっかくなら、アルとエマと一緒にお昼寝しようかな!お父様、お母様、いいでしょう?」


キラキラした目でオフィーリアとヴァルドは見つめられてしまった。

やはり両親というのは、子供に甘い。


当たり前に、オフィーリアとヴァルドも例外ではなかった。


「いいわよ」


優しく微笑むオフィーリア。


「じゃあさっそく!」


ーその刹那


「ぼふんっっっ!」


大きな音と衝撃が双子を襲った。


シリルがベットに飛び込んだのだった。


『うえええええんんん!!!!』


二人は驚きたちまち泣き出してしまった。


「シ〜ル!飛び込んだらだめでしょう!!」


オフィーリアにシリルは怒られてしまった。


「ごめんねぇ、アル、エマ。」


双子はシリルに泣き目でそう言われてしまった。


「大....丈夫....よ!驚い....た、だけだわ。」


そう返したのはエマ。


「お兄様僕達と一緒にお昼寝しよう!」


目はまだ潤んでいたが、精一杯の笑みで返事をするアル。


「うん!」


そのまま双子の記憶は途切れた。


◇◇◇◇◇◇◇◇


「シル、アル、エマ起きて晩御飯の時間よ」


そうオフィーリアに起こされるまで3人で爆睡していたようだった。


そのまま、双子は両親に抱っこされて食事をする部屋に向かった。


王族なので普通は使用人や乳母が抱えるのであろうが、乳母はいない。

そして、侍女たちの申し出をオフィーリアがあっさりと笑顔で断る。


だから、こんな状況になるのだ。


『お兄様とおんなじメニューがいい!』


そう双子はだだをこねる。


しかし、それは仕方のないことなのだ。


なにせ、双子はまだ離乳食を終えたばかりなのだから。


「ふふ、もう少し大きくなったら僕とおんなじの食べよう。アル、エマ。ほらデザートはおんなじのだよ。どれも美味しいから同じだよ。」


そう双子をなだめるのはシリル。


この発言に感激を受けている人が3人いた。


そのうち当然2人は両親だ。


「シル、大きくなったわね」などと感激していた。


もう一人は僕らも予想できなかった。


「シリル殿下!大変嬉しいです!私が作った料理を美味しいなどと言っていただけて!」


そう喜んでいるのは王宮の料理長だった。


「そうだ。アルとエマにこれを上げる。」


そういうのはヴァルド。


オフィーリアとアイコンタクトを取る。


『なあに?これ』


両手にはネックレスが2つ。おそろいだ。


双子の首元には動くのに邪魔にならないように少し小ぶりで装飾が少なめのタンザナイトの一つ石が輝いている。


「君たちの危険を僕達に知らせてくれるんだ。」


ヴァルドは心配していたみたい。


そして、オフィーリアは席を立ち、双子のそばへと向かう。


「それはいつもつけていなくてはだめよ?」


オフィーリアは不安そうに言った。


双子の首にネックレスをかける。


『うん!わかったよ!』


双子の声が重なった。


そんな平穏な時間が過ぎていた。


「あら、アルとエマはもう眠たいかしら。」


そう言われて我に返ったが、周りから見た双子は、ご飯に顔を突っ込んでしまうほど、うとうとしてる。


『ん〜』


そのまま晩餐会はお開きだ。


双子はベットにたどり着く前に夢の橋を渡ってしまったようだが。


眠りながら双子はネックレスは固く握りしめていたそうな。

読んでいただき、誠にありがとうございます。


本作を読み「本作が面白い!」「続きが気になる!」と感じていただけましたらぜひ【ブックマーク】や【評価★★★★★】で応援してくださると幸いです。


今後も連載を続けていきますので、応援よろしくお願いします!

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