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火葬場 3
これは、とても非常識だったという事は、分かっていた
『火葬』まで、見送って
参列者のほとんどの方は、『親族』を残し帰っていく
一度は、帰路に着いたのだが、
どうしても、心残りなのは、亡くなった方のあの娘さん
職場に、許可を得て(上司の反応は、中々にシビアなものではあったけれど…)
火葬場の待合室に戻る
小さな弟の為に、残った数人の方と小さな同級生の娘さんたち
そして、呆然としながら、何とか
…何とか『お姉さん』をしている姿
目があった、その少女に
「貴女の事が、気になって、戻ってきました」
と、だけ告げる
そんな時に聞こえたのは、彼女の父の言葉だった
「○○は、女の子にモテモテだなぁ〜
俺も、混ぜて欲しいなぁ」
少女の、耳を塞げなかった、自分の瞬発力の無さを恨む
そして、その後の
母方の祖母の方から
「娘は、胸から膿まで流していたのに、側にいた人が
気が付かないとは、どういう事だろう」
と、苦虫を噛み潰したような顔で言われた、一言
子どもに聞かせてはいけないような言葉に、呆然とする
そんな時なのに、母を亡くした少女は言った
「…あの…、お茶、いれましょうか?」
と




