表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死神美少女と童貞魔法遣いの俺  作者: ぢょほほん
73/75

死者を呼び出せ! 明かされる真実と、引き裂かれた夫婦愛(2)



「さてアメリー、俺はお前にもう一つ聞かなあかんことがある」


「なんでしょう」


「お前、ダニエルに、どうしてほしい?」


「え?」


「あるいは、ダニエル()、どうなりたい?」


「あの、魔法遣い様、それはどういう意味ですか……?」


「よう聞けアメリー、お前は死人や、わかるな?」


「はい……」


「呼び出された死者は死者の国に帰らなあかん、たったひとりで ……本来なら」


「本来なら?」


「アメリー、自分、せっかくもう一度逢えたダニエルと、ここで別れてもうて、ほんまにええんか?」


「い、いけませんわヴォルフさん! それは禁…… きゃっ」



俺はローゼの華奢な胴を右腕で抱え込み、左手でその口を塞いだ。

決して死人に教えてはいけないはずのことを告げる。



今なら(・ ・ ・)叶えてやることができる! ダニエルは魔法陣から飛び出した! つまりやな! 死人の自分が連れて行きたいと願えば、二人であの世へいけるんや!」


「魔法遣い様、それは、」


「それなら寂しくはないやろ! ダニエルは死んでまうけどな!」


「えぇ、そんな……」


「 あんたら善人やから間違いなく天国へ行ける! 自分が望むなら、寂しくないように二人で行けるようにしたる! どうや?!」


「私、は……」


「連れて行ってくれアメリー! 君のいないこの世に生きていても意味がない! 寂しいのは僕も同じだっ! もう僕を、一人にしないでくれぇぇ! 離れたくないぃぃぃ!……もう、君とはなれたくないよぉ、アメリぃぃぃ〜……」



アメリーの胸元を涙で濡らし、ダニエルが吠える。

アメリーの気持ちはあきらかに揺らいでいる。

ダニエルと別れたくないに決まっている。


だが、アメリーは言い切った。




「魔法遣い様、私の願いは、ダニエルに生きてもらうこと、です」


「あ、アメリィィィィ……」


「……私のぶんも、生きて、ダニエル」




厳しく優しくそう告げると、アメリーは血の気のない唇をダニエルの口に重ね、情けない泣き言を止めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ