表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
刺客のこだわり  作者: 実茂 譲
ヒュンガの清趣
PR
17/51

帯留め 三

 日が西に傾いたころに家に戻ると、サキが厨で何かを焼いていて、いいにおいがした。

 おれは帯留めの玉を渡した。

「礼だ」

 サキは鍋をいったん火から退け、帯玉に細い革帯を通してみた。

「紅厳石だ。斧を食らっても割れない」

「……ありがとう」

 おれの部屋に古銅の帯鉤が七つほど、壁に飾られていた。一寸のものもあれば、一尺のものもある。古銅に銀をハメたものや龍の象嵌がされたもの、鉤に動物の頭をあしらったもの、そして、七つ全てに剣を吊るすのに使う輪がつけてある武人様式だ。

「弩を借りたから」

「あれはお前のものだ。おれには使いこなせない。おれには箱だけあればいい」

 誰かに借りをつくることに、おれは落ち着かない。これが全て、いくらしたのだろうと考えると、それが顔に出たのだろう。

「大丈夫」サキが、クスっと笑って、帯玉を指先で撫でた。「きっと、こっちのほうがいいものだから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ