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【WEB版】俺だけステータスオープンできる件~俺だけステータス確認できる世界でチートスキルもS級アイテムも選び放題~  作者: 茨木野


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171/175

171.

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



「ひぃっ! あ、あぁ……」


 砂漠エルフは腰を抜かしたまま、ジリジリと後退る。

 完全に戦意を喪失していた。

 術者を無力化したことで、奥の部屋に閉じ込められていた人質たちが解放される。


「あなた!」

「パパぁ!」

「おお、マリア! コレット! 無事だったか……!」


 宿屋の主人と、その妻と子供が涙ながらに抱き合った。

 震える体でお互いの温もりを確かめ合う姿に、俺は小さく息を吐く。

 間に合ってよかった。


「あ、ありがとうございます……っ! なんとお礼を言えばいいか……!」


 主人が俺に向き直り、額を床に擦り付けんばかりに頭を下げた。


「貴方は、私たち家族の命の恩人です! 一生かけても、このご恩は……!」

「顔を上げてくれ」


 俺は静かに制した。


「俺は、貴族として当然のことをしたまでだ」

「え……?」

「力を持つ者が、力なき者を守る。それは義務であり、誇りだ。礼を言われるようなことじゃない」


 ノブレス・オブリージュ。

 高貴なる者の義務。

 それが俺の行動原理であり、揺るがない信念だ。


「さあ、家族を安心させてやるといい」

「は、はい……っ! 本当に、本当にありがとうございます……!」


 主人は何度も涙を拭いながら、妻子の肩を抱いて奥へと下がっていった。


「さすがはご主人様。痺れます……♡」

「父上さま、かっこいいー!」


 ミュゼとフレイが尊敬の眼差しを向けてくる。

 悪い気はしないが、まだ仕事は残っている。


「さて。そこのこそ泥」


 俺は逃げ出そうとしていた砂漠エルフの襟首を掴み、引きずり戻した。


「ひぎぃっ!? ゆ、許してくれ! 我はただ、命令されただけで……!」

「その命令の出どころを吐いてもらおうか。だが、ここで尋問するのは憚られるな」


 家族団らんの場に、薄汚い犯罪者は相応しくない。

 俺は少し考え、先ほどの敵の技を思い出した。


(奴の『暗黒空間』……空間を隔離する術式か。構造は荒削りだったが、理論は面白い)


 俺のスキル【ヒラクモノ】なら、あれをより高度に再現できるはずだ。

 俺は何もない空間に手をかざす。


「【ヒラクモノ】――『空間断裂』」


 ズズズッ……。


 空間が垂直に裂け、その向こう側に漆黒の「部屋」が現れた。

 敵の術のような破壊のエネルギーはない。

 完全に現世から隔絶された、静寂の異空間だ。


「ほら、入れ」

「な、なんだここは!? 底が見えないぞ!? や、やめろぉぉぉぉっ!」


 俺は泣き叫ぶエルフを、無造作にその裂け目へと放り込んだ。

 そして、パチンと指を鳴らして入り口を閉じる。


 シュンッ。


 空間の裂け目が消え、エルフの声も気配も完全に遮断された。

 いつでも取り出し可能な、便利なポータブル牢屋の完成だ。


「す、すごいですご主人様……!」


 ミュゼが目を丸くして驚愕している。


「敵の術を一度見ただけでコピーするどころか、安定した亜空間に改良してしまうなんて……!」

「父上さまにかかれば、どんな魔法も積み木遊びみたいですね!」


 二人は呆れつつも、誇らしげに俺を見つめた。

 まあ、これくらいは造作もないことだ。


「よし。とりあえず、詳しい話は後でゆっくり聞かせてもらうとしようか」


 俺はポケット(異空間)に獲物をしまったまま、平然と踵を返した。

【おしらせ】

※2/2(月)


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ぜひ応援していただけますとうれしいです!

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よろしくお願いいたします!


『加護なしの第八王女は、前世が社畜だったので王宮生活がイージーモードにしか見えない』


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