表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対恋愛マニュアル  作者: 高取クロ
(レッスン1)片想いなんかしてはダメ
PR
5/65

(1)

「ミクミちゃん、さっき好きな人がいるとか言ってたよな?」


「はい、言いました」


「まあ、のっけから何だが、そいつのことは一旦忘れろ」

飄々(ひょうひょう)と本のオバケが言った。


あたしは驚いて尋ねた。

「え? ええ!? どーしてですかぁ?」


「片想いなんてものは良くても50%の成功確率じゃねーか。そんなイチかバチの勝負に俺様は乗れねぇな」


「は、はあ」


「世の中、片想いを推奨するような風潮もあるが、俺様に言わせればそんなのは愚の骨頂ってヤツだ」


「で、でも、人を好きになるのは自然なことでは……」


「べったり甘いなぁ、お嬢ちゃんは。ふん。じゃあ、ミクミちゃんの好きな人の名を教えてみな」


「え? えーっと、ユキト君……です」

名前を声に出して言うだけで顔が赤くなってしまいそうなあたし。


そんなあたしを嘲笑するように本のオバケが言った。

「で、ミクミちゃんはそのユキト君のことを日がな一日考えてるわけよな」


「え?」


「(ユキト君はどんな子が好きなんだろう?)だとか(ユキト君って家ではどんな風に過ごしてるのかなぁ?)だとか」


「え? ええ? えええ?」


「(ユキト君にお弁当作ってあげたら喜んでくれるかな?)だとか(もし、ユキト君とデートするならどんなとこがいいかなぁ?)だとか(ユキト君との初キッスは……)」


「わ、わわ、わわわ、な、なな、なに言ってるんですか」

慌てて止めに入るあたし。


「正直に答えな。考えてるだろ?」

本のオバケがあたしをジロリと睨む。


「え? あ、……は、ハイ」

うなだれてあたしは返事した。

そりゃ、考えるくらいはするさ。

いいじゃないか妄想するくらい。


「でも、それって端から見てるとかなりイタいよな」


「え”?」

なんか、今、トンデモナイことを言われなかった?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ