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「わかりました。お願いします」
あたしは即答した。
「おいおい、そんなに気安くOKしていいのかいお嬢ちゃん。結構、きわどいアドバイスとかもあるかもしれないんだぜ」
「きわどい?」
「この時点じゃまだ分らないけどよ。状況によってはヤバいアドバイスとかもありなんだぜ。まあ、それも含んでゆっくり考えなよ」
「いえ、大丈夫ですから。あたし、何でもやりますから」
「はーん。見かけによらず芯は強いってか。いや、鉄面皮ってところなのかな。ま、いいだろ」
サバサバと本のオバケが言う。
「あの、あたしが好きな人とかそういうのは聞かないんですか?」
「どうして?」
「どうしてって……、やっぱりそういう情報は必要なのかなって」
「おいおい、俺様は本だぜ。お前さんは本を読むのにいちいち、自分の好きな人を宣言してから読むのか?」
「読まない……ですね」
「だろ。俺様は恋愛のアドバイスを送るだけで、縁結びの神様じゃないんだ」
「ああ、なるほど」
「そこら辺はよく肝に銘じておいて欲しいもんだな」
「はい、わかりました」
「よしよし、いい返事だ。俺様は素直な子は好きだぜ。で、お嬢ちゃんの名前は何ていうんだ?」
「ミクミです」
「ではミクミちゃん、レッスン1と行こうか」
そうしてあたしの絶対恋愛マニュアルの実践が始まった。




