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「片想いってのは、自分だけが相手のことをずっと考えてる状態だろ。お嬢ちゃんがユキト君のことを100時間考えていたとしても、ユキト君は1分だってミクミちゃんのことを考えていない場合だってあるワケだ」
「……はい」
そりゃ、そうだよ。
ユキト君とは同じクラスではあるけど友達ってワケじゃないもん。
きっと、1分だってあたしのことなんか考えたことが無いと思う。
悲しいけどそれが現実ってもんだ。
「つまりユキト君にとってはミクミちゃんはその他大勢の群集キャラの一人にしか見えてないってことだろ」
「うっ……」
言われてみれば……、いや言われるまでもなく、そうだけどさ。
何もそこまでハッキリ言わなくてもいいじゃないかぁ。
けっこう、今のは傷ついたぞ。
「そんな群集キャラからアプローチかけられても困ると思わないか? ミクミちゃん、知らない人から突然告白されたらどう思うよ」
「えっと……ちょっとは嬉しいかな」
「で、そいつと付き合えるか?」
「いや、そこまではちょっと」
「だろうがよ。しかもミクミちゃんが嬉しいと思ったのは、告白した相手の気持ちを思ってのことじゃないだろ。それは自分の自尊心が満たされるからだ」
「ええ?」
自尊心?
あたし、そこまでヒドいことは考えてない……と思うけど。




