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召喚の書と共に異世界生活  作者: くるみ


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22.甘味料




「ーー…さて、まずは砂糖の代わりね。」


シルフが集めてくれた果実に視線を向ける。

全部名前は知らないけど、一度食べて甘いことがわかっている果実だ。


一種類ずつ、改めて味を確かめてみる。

全部で5種類ある内、3種類はフルーツ感が強く料理には向かない感じだったので、後日ジャムにすることにした。


残った2種類は、一つがラグビーボールの形をした白い果実で、みずみずしくはちみつレモンに近い甘酸っぱい味。

レモンはもともと良く料理に使われているので、これは大当たりだ。


もう一つはバレーボールぐらいの大きさの茶色い果実で、中身はココナッツウォーターみたいな液体。

ほんのりとうもろこしのような香りがするけど、他に余計な味はしないし、そのままでもかなり甘いので砂糖代わりにはピッタリだ。


今日は一旦ココナッツぽい方を使おうと思い、2、3個手に取る。

現時点では瓶のような保存容器がないので、使う分だけ調理することにした。


集めておいた枝に火をつけてもらう。

いざ料理開始…と思ったのだが、そういえばどうやって火の上に鍋をかけるか考えてなかった。


簡易的な支柱でも作ってもらおうかなと考えていたら、ルノが風魔法で鍋を火の上にかざしてくれた。


「ルノありがと〜!!」


『えへへ、おやすいごようだよ〜』


今度こそ本当に料理開始。

ココナッツもどきの皮を慎重に剥いで、中身の液体を鍋へ流していく。

3個分で大体鍋の半分が埋まったので、このまま火にかけていく。


しばらくすると大きめな泡が出て、沸騰し始めた。

木の枝で作ってもらった即席のヘラを使って、中身が焦げないよう時々かき混ぜながら中火で煮詰めていく。


体感60分ぐらい経った頃、ようやく液体が半分ぐらいまで減った。この調子ならあと30分ぐらい煮詰めれば完成かな。


残りの時間は中身が焦げないようひたすら木ヘラでかき混ぜ続ける。

液体の色も、最初の透明な色からだんだん薄い黄色に色付いていく。


さらにしばらく待ったところで、ようやく想定量まで液体が減ったので、火を消してもらい少しどろっとした液体を掬って、木で作った器に移していく。


木ヘラについた液体を少し冷ましてから舐めてみる。

煮詰める前よりも少しとうもろこし感が強くなったが、甘さはコーヒーシロップに引けを取らないほど甘い。


これなら砂糖の代わりとして充分機能するだろう。


一旦甘味料作りはひと段落したので、あとは食材を料理するだけだ。





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