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召喚の書と共に異世界生活  作者: くるみ


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17.冒険者ギルド ※レニ視点




冒険者ギルド_サイドポート支部


この街はアルラントの流通の要なので、冒険者も他より多い。

なんせ世界中から護衛任務を受けた冒険者が集まってくるのだから、当たり前だ。


その分新しい顔も珍しくなく、C級でソロなんていう無謀な小娘がいてもそこまで目立たないのはありがたい。


ギルドボートに掲載された依頼に目を通す。

ソロとはいえ、C級なのは間違いないのでルール上はB級の依頼まで受けられるはず。


アンシェールまでまだ時間はあるけど、念のためにもなるべくサイドポートからは離れたくない。

となると、受けられる依頼が近場の討伐か採取ぐらいしかなさそうだ。



B級 レッドウルフ討伐


場所/西の森


達成条件/レッドウルフ討伐1体以上(上限なし)


報酬/レッドウルフ1体につき銅貨15枚

(別途素材買取あり)


※失敗時のペナルティなし



さすがB級の依頼、C級では一体銅貨10枚がせいぜいだったが、B級は少なくとも15枚貰えるようだ。

しかも今回はソロなので、全て自分の報酬になる。

距離的にも、西の森なら日帰りで行けるので、これが一番良さそうだ。


『B級のレッドウルフ討伐の受注を頼む。』


ボード横にあるカウンターで、依頼の受付をする。


「かしこまりました。ではパーティメンバー全員のギルドカードをていじきてください。」


『いや、パーティは組んでいない。私一人だけで頼む。』


そう言ってレオナのギルドカードを差し出した。

ソロだと聞いた受付嬢が、一瞬目を見開いて口を開く。


「…見たところC級になったばかりのようですが、B級のレッドウルフはソロで討伐するにはかなり厳しいと思います。分かっているとは思いますが、パーティ登録していない人が手を貸した場合、依頼の達成にはなりません。ギルドカードでちゃんと判別できるようになっているんですからね?」


そう、この世界の冒険者ギルドでは、討伐も採取も自力でちゃんとこなしたかどうか分かるようになっているのだ。

詳しい原理はわからないが、どうやらギルドカードが周囲の魔力の動きやら人の動きやらを感知して判断してるんだとか。


ただ、細かいところまでは判断できないらしく、時折貴族の子女がステータスの一部にするために冒険者ランクを上げに来るのだが、大した実力がなくてもスクロールを使いまくって撃破したモンスターも実力と判断されてしまうのだ。


ようは"他人がいて手を貸した"と判断されなければいいのだ。その点シルフは同じ原理の城門検査でも引っかからなかったので、ギルドカードにもバレることはないだろう。


今回シルフを3体も連れてきているので、実質4人パーティで動いているようなものだ。

しかも実力だけで言えば、シルフ一体でもレオナの元パーティより強いだろう。


『問題ない。色々あって等級を上げていなかっただけで、実力には自信があるんだ。もちろん無理するつもりはないし、ダメだったら逃げて帰ってくるよ。』


「…分かりました。ではこちらで登録は終わりましたので、ギルドカードをお返しします。…無理はしないでくださいね。」


受付嬢には大分疑いの目で見られたが、結果を見せるまでどうしようもないので、スルーしてカードを受け取る。


今日はもう遅いし、明日から討伐に出ることにしよう。




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