094 海中の第二エリア攻略 16
◇ ◇ Sideワイズ 拠点エリア 280日目 ◇ ◇
ふむ、ホムラ殿が作ってくれたトレーニング機器のおかげで大分力を取り戻せてきておるな。
体内のエネルギーが据え置きだからここまで素早く力を取り戻せておるのだろう。
どういうわけか身体も若返っておるしこのままいけば全盛期を超えることが出来るかもしれんの。
ま、全盛期を超えるにしてもまずはここから抜け出すことが第一ではあるな。
そのためにも過酷な深海の環境に適応出来るように基礎体力をつけていかねばなるまい。
せめて拠点エリア周辺の水圧に耐えられるようになるまで鍛えねばな。
しかし、時々思うのじゃがホムラ殿は異常じゃ。
クラフターであると言うのが信じられぬ程の索敵能力をもっておるしの。
それに無意識なのかもしれぬが足運びは戦闘をたしなむもののそれじゃ。
記憶を失っておるらしいがそれでも身体に染みついた技術は覚えておるのじゃろうな。
その実力は恐らくじゃがその実力は全盛期のワシもこえるじゃろう。
もし彼女が戦闘者あるいは冒険者で記憶を失っておらんかったら確実にあのドラゴンを討伐できたじゃろうな。
あの驚異的な感知能力を持ちながらうごけるのであれば周囲の脅威を的確に把握しつつ指示をだすことができる指揮官になれるかもしれぬ。
いや、クラフターでもそれは普通に出来るのじゃろうな。
じゃが戦闘者はくせ者揃いじゃから戦えない指揮官の言うことを聞くかどうかは怪しいからの。
どちらにしても過ぎたことじゃから今更考えたところで意味などないのじゃがな。
この試練を突破した後に戦闘能力を得たホムラ殿がどうなるのか気になるところではあるの。
とはいえワシはやらねばならぬ事がある。
時間を確認してみたが恐らく天空都市の天空竜殿がそろそろ限界じゃろう。
放置しておくと新たな脅威になりかねん。
ここで全盛期とはいかなくとも相応の実力を得たほうがよさそうじゃの。
「ところでじゃがホムラ殿」
「なに?」
「お主等はどうしてこの試練を受けたんじゃ? わざわざこんな深海にまで潜って」
しかもワシの迷いの迷路を抜けてきてここまで来たわけじゃからな。
訓練とかいっておったがそんなに時間がないのかの。
こんなところでするより元の世界でちゃんとした設備で訓練した方がいいんじゃ。
この試練の突破は本来一週間もかからぬからの。
「まあ、色々と理由があるんだよ」
そしてワシはホムラ殿が取り巻く状況を知った。
天空都市に向かうための門番に呪いを解くための二つの素材の一つを手に入れろと言われたことをの。
・・・・・・やっかいじゃの。
「セクター殿が居ると言うことはあの天空都市じゃな。となるとほんとうにやっかいじゃ」
「え? 何がやっかいなの?」
困惑するホムラ殿にワシは言い放った。
「天空都市に住まう天空竜殿を討伐するために主等は動いていると言うことになるからの」
ワイズ「深海で普通の肉が食えるとはの」
ホムラ「・・・・・・そうだね」(作る過程は見せない方が良いね。それはSFに足をつっこんだ培養肉だし・・・・・・)




