092 海中の第二エリア攻略 14
◇ ◇ 拠点エリア 263日目 ◇ ◇
「肩の荷が下りたわい」
少女は天井を眺めつつ呟いた。
まあ、それだけのものを背負ってたんだろうね。
邪悪なドラゴンだったらしいし大きく騒ぎを起こしたんだろう
「邪悪なドラゴンが町を襲ったという逸話は数十年前にあるね。賢者が命をかけて封印を施したって記述がある」
なんとなくでステータスウィンドウを工房の図書館につなげてこの女の子の行ってたドラゴンの話を調べてみた。
そしたら見つかった。
そんなに昔の話ではないけどここでの時間差を考えると最低でも三億年くらいは経過してるんじゃないかな?
当時からゲームとして完成して世界が構築されていたのならそれだけの時間を封印されながらここで過ごしたんだろうね。
相当長生きしてるんだろうね。
「にしても、ここに封印しなければ長い期間封印できたんじゃないかな?」
外より早く時間が進むしね。
ここでの一年が外での一分だし外で封印すれば・・・・・・
「むりじゃ。ここみたいな所じゃなければモンスターに襲撃されて封印を解かれてしまうおそれがある。封印期間が短くなるのを承知の上でここに封じるしかなかったのじゃ」
あ~そうか。
ここって長期間環境が安定してるもんね。
外で環境が長期間安定してるのってよく考えたら珍しい話だったね。
そうなると確実に相応の期間封印できるのはここしかなかった訳ね。
第二エリアにしたのはドラゴンの姿を見て試練を諦めさせるためだったりするのかな?
「無補給の洞窟に迷いの迷路の術式を構築し試練に来る者を減らし極力環境を変えないようにはしておったのじゃがな」
「って、あの迷いの森のような攪乱は君のせいか!」
あれって人工的なものだったんだ。
元々あったわけじゃないんだね。
「そうじゃぞ。当時襲ってきていた凶悪なモンスターは全て試練の場に封じ込めておるからの。迷いの迷路の術式が構築されている試練の洞窟があるならそこの試練場にはワシが封じていたみたいな凶悪なモンスターが封じられておる」
うわ、この子が封じていたドラゴンだけじゃないんだ。
かなりやっかいだね。
「ってことは砂鉄の大地の飢餓の洞窟にも居るって訳だね」
あ、そういえば飢餓の洞窟にも迷いの迷路の術式ってやつがあるんだよね。
あそこにもやばいのが居るんだ・・・・・・
ここはアルターが運良く討伐してくれていたからまだ楽だったんだろうね。
「まあ、運良く生き延びられたんじゃ。力を取り戻し次第彼らの手伝いをするのもいいかの。最も先に脱出せねばなるまいが・・・・・・」
試練から脱出ね。
ということは元気になったらここから出て行くわけだね。
「とりあえず力をつけて外に出られるようになったら試練をリタイアして・・・・・・」
「ワシはリタイア出来ん。試練を受けて十年経過すると試練を突破する以外で脱出の術がなくなる。そういう性質もあって封印場所に選んだからの」
って、十年経過したらアウトなんだ!?
そんなに滞在する気は無いけどその辺は気を付けないとね。
「かといって弱体化したいま試練を突破できる気はせんし気長に力を取り戻すわい。幸いにもこんな海底にあるとは思えない拠点のおかげで深海でも生存出来るしの」
よく考えたら弱体化してるから水圧で普通に死ぬんだよね。
徐々に水圧にならしていける環境は作らないとないけどどうやって鍛えるつもりなんだろうか?
「しばらくはせわになるの。っと、いまさらじゃが名乗っておらんかった」
少女はおほんと咳払いして・・・・・
「ワシの名前はワイズじゃ。お主等が試練を突破するまでのつきあいかもしれんがよろしくの」
もしグラビタイトドラゴンの封印が解けたら2
ドラゴン「ゴガガギャバァァァ!?」(動けねぇぇぇぇ!?)
ビュウス「あのドラゴンなんかぴくりともうごけず一方的にいいようにされてないか?」
シャウラ「当然だよ。グラビタイトって特殊な重力波で自由自在に動かせるようになるんだよね。そして重力波なしだととんでもなく重くて小さな粒でも小惑星を一つ持ち上げるに等しいんだよ」
ビュウス「もしかしてイティアがあのドラゴンの鱗のグラビタイトの制御を乗っ取ってるから頑丈な鱗から自身を縛る拘束具になってるのか?」
シャウラ「そういうこと。というかグラビタイトの制御乗っ取られてる地点でもう勝ち目はないんだけどね。引っぺがそうと思えばいつでも出来るしね。どうやったら美味しくいただけるか調査してるから楽には死ねないだろうね。あのドラゴン」
ビュウス「哀れだな」




