091 海中の第二エリア攻略 13
◇ ◇ 拠点エリア 263日目 ◇ ◇
少女が目覚めてから一日が経過した。
オボロ達は修行を中断して本拠点で色々として過ごしてる。
まあオボロは錬金術の修行を自主的に行ってるけどね。
とりあえず少女の状態が昨日よりかは良くなったので私とコクウが話を聞くつもりだ。
大勢で行っても困惑するだろうしね。
「調子はどう?」
「調子は思ったよりは悪くはないの。以前程は動けるようにはならないじゃろうが生きてるだけ儲けものじゃ」
あのままだと普通に死んでたしね。
生きてても虚弱体質だっただろうし思ったよりは悪くはないというのは事実だろうね。
聞きたかったのはそういうことじゃないんだけど。
まあ、問題ないみたいだしよしとしよう。
「にしても、まさかここが試練の場だとは思わなかったぞ。どう見ても深海にあるとは思えない普通の建造物にしか見えないからの」
「大分苦労したんだよ。主にオボロがね」
「そういえば、作ったのはホムラだけど第一エリアにエネルギー生成拠点を建てたのがきっかけだったね。そう考えるとここに建物を作るのは難易度が高いんだろうね」
まあ、オボロは冒険者で錬金術師に適性があるという極めて珍しいタイプだしね。
「ほう、ということは主はクラフターか? この試練に挑むクラフターが出てくるとはのう」
「まあ、冒険者しか恩威を受けない試練だからあくまでついでだけどね」
サポートしないとオボロ達はここで生存は無理だったしね。
そもそもプレイヤーが付いてないとここにくるのはかなり厳しいしね。
転移ポータルが使えないから工房から出発することになるからね。
まあ、海辺に工房が出来てるからそこから出発すればまだマシだけどそこそこ距離があるしね。
「ふむ、知らないみたいじゃがクラフターにも恩威はあるぞ。まあ試練詳細には書かれておらぬ故知らないのも無理は無いがの」
「え? 私にも恩威はある?」
どういうこと?
「クラフターは冒険者の手を借りて拠点を伸ばし全てのエリアを掌握することにより攻撃不可の法則から解放されるのじゃ。といってもダメージ量は冒険者に劣るがの」
「そうなの!?」
攻撃不可の法則から解放されるってつまり私も戦闘ができるようになるってこと?
とんでもない恩恵だね。
まあ、ダメージ量は冒険者に劣るらしいけど0と1じゃ全然違うからね。
「じゃが、建築難易度が高い部類のこの場所で条件を達成するのは至難と技じゃと思うがの。そもそも試練達成も難しいかもしれん」
試練達成も難しい?
コクウは普通に達成してたよね?
「どういうことだ?」
「ワシが誰も来ないじゃろうと思ってこの場所に世界を終わらせるドラゴンを封じ込めたのじゃ。第一エリア以下には決して侵入できぬように周到に呪いをかけてふうじこめたのじゃ。伝説に聞くディリクイータには劣るとは言えグラビタイトの鱗をもつドラゴンじゃ。封じ込めるにしてもそう簡単にはいかん。じゃからワシの全てを掛けて封じ込めたんじゃ」
なるほど。
それで象徴武器も失った訳ね。
死ぬことを覚悟してれば使えなくはないしね。
「ワシが死ぬと呪いも解けてしまうから封印を掛けてワシの生命維持をしドラゴンがここから脱出できないように仕組んだのじゃ。まさか再び目覚めるとは夢にも思ってなかったわい」
「そんなドラゴンが居たんだね。第二エリアでは見かけなかったけど・・・・・・」
かなり危険そうだし気を付けた方が良いかもしれない。
グラビタイトってかなりやばいのは素材を手に入れた私が一番よく知ってるしね。
「だろうね。多分コクウによって討伐されてる」
「え?」
コクウが討伐してる?
あ、そっか。
「異様に時間がかかってたのはそのドラゴンを討伐するためだったんだね」
「そんな馬鹿な!? 人を遊び半分で殺そうとするような邪悪さはあれどそれを利用して倒せる程弱くはないぞ」
「あ~それなら逆にアルターと相性いいよ。そんな邪悪さがあるならグラビタイトとか関係ないもんね」
あ~邪悪な相手には強いって感じかな?
悪人特効の力でも持ってるんだろうか。
「あ! 散らばってたグラビタイトの粒ってもしかして・・・・・・・」
「死んだグラビタイトのドラゴンが試練の場に食われたんだろうね。死体放置しておくと消えるしね。流石にグラビタイトは処分しきれなかったんだろうね」
あ~だから明らかにおかしな素材が落ちてたわけね。
どう考えても第二エリアの素材とは思えないもん。
「本当にあのドラゴンは討伐されたんじゃな・・・・・・それならよかったわい」
女の子はほっとした様子で天井を見た。
もしグラビタイトドラゴンの封印が解けたら1
ドラゴン「よっしゃ! ようやくあの爺の呪いがとけたぞ。さて手始めにあそこにある建物(海岸にあるホムラ達の第二工房)で遊んでやろうか! 良い悲鳴を上げろよ」
イティア「ん~なんか悪意たっぷりだね~グラビタイトの鱗がついてるけど口の中にはないよね~」
ドラゴン「ガァァァァァァァ!?!?!?!?」
ビュウス「明らかにやばいドラゴンが速攻で拘束されたよ」




