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088 海中の第二エリア攻略 10

 ◇ ◇ 第二エリア 260日目 ◇ ◇


「いや~まさかこんなものを発見するなんてね」


 試練場は一つしかないから同時期に入れば別の冒険者と対峙する可能性は考慮はしていた。

 でもそれは試練が年単位で続いた場合だ。

 一年で現実の一分なんだから普通は別の冒険者が入ってくるわけがないんだよ。


 そもそも試練の祭壇の前には迷いの迷路があるしね。

 私達を追跡でもしてない限りはこんなに早くに遭遇するなんてことはない。

 現実で一時間もかかる程試練に時間を掛けるつもりなんてないんだしまずあり得ないんだよ。


「まあ、今回の場合は別の意味でおかしな事態になってるんだけどね」


 でも、そういう想定とは違う形で他の冒険者と遭遇するとは思ってなかった。

 見知らぬ人を素材採取のロボが特殊エリアに回収してきたときにはビックリしたよ。

 これはオボロ達が万が一の場合拠点に回収するための機能だったしね。

 そんな万が一は起こらないとは思うけど素材回収できるんだし一応仕込んでおいてもよかったしね。


 でも仕込んでおいたおかげでこんな事態になったわけだから頭を抱えるよ。

 いや、仕込んでなくてもここに居たのだから関係なんだけどね。


「しかし、この女の子は一体どうしてこんな所に居るんだろうか?」


 しかも封印状態でかつ瀕死の状態でね。

 中身が瀕死だから迂闊に封印を解くわけにも行かないよ。


 それにこの子が瀕死である理由がいまいちよく分からないしね。

 外傷は見当たらないんだよ。

 なんか全身の遺伝子がめちゃくちゃでそれを補うために身体を変化させたみたいな感じなんだよ。

 重要な何かが失われてそれが原因で身体が少女の姿に変化したのかもしれないね。


 もしかしたら変化する前に大怪我とかしてたのかもしれない。

 身体が変化している以上その辺はどうしても分からないしね。

 推測するしかない。


「う~ん・・・・・・このまま治すと貧弱体質になりそうなんだよね」


 でも、治す手段は正直分からないんだよね。

 このまま放置って訳にも行かない。

 恐らくだけど現実時間で一ヶ月以上前にここに来てるんだろうね。

 それでここでかなり長い期間封印されてたというのもあってかもうすでに封印が解けかかってる。

 このまま放置していてもこの子は死ぬだろうね。


「とりあえず別の冒険者が発見されたときの為のサイレンを鳴らしたし皆の判断を聞いてから判断しても遅くはないよね」


 治療するにしても流石にこのレベルの治療を一人でこなすのは厳しいからサポートとしてオボロがいないことには始まらないしね。

 そう思っていたらオボロ達が入ってきた。


「他の冒険者が侵入してきたのか!」


「してない。発見しただけだよ。とりあえずここで話すのも何だし本拠点の方に向かうよ」


 いろいろと設備が整っている本拠点に移動した方が良いしね。

 発見した理由とかについては移動中に話し合おうか。

ある日のイティアとビュウス

オーク「俺の武器が・・・・!? グガァァァァァア!」

イティア「なにげにアレを代償にした武器を壊したときってどういう風に変化するのか見てなかったしね~観察してみるのもいいかな~」

ビュウス「襲ってきたこいつが悪いとはいえヒデェな。でも確かに気になるよな」

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