084 海中の第二エリア攻略 6
◇ ◇ 第二エリア 220日目 ◇ ◇
『よし、第二エリアの大規模前線拠点が完成したよ』
以前作った簡易的なものと違って本格的なものだ。
だから第一エリアと第三エリアの中間点のモンスターの襲来が激しい場所に建設しても問題ない。
巨大な前線拠点と第一エリアにある前線拠点を結ぶ連絡通路はいくつもの小規模前線基地と繋がっている。
連絡通路間は私の作った警備ゴーレムがモンスターを討伐している。
まあ、流石に第二エリアともなると壊されることがかなり多いけどね。
でも戦う度に学習が進んでいるし改良も進めてるしでそう簡単には壊されないようになってきているけどね。
『なんか、だんだん建設速度が上がってきているな』
『錬金術の腕前がかなり上がっているでござるな』
そうだね。
錬金術の腕前はかなり上がってる。
なんせ徹底的に鍛えてるからね。
『ホワイトシュガードの加工に苦戦したから徹底的に鍛えたよ』
まだまだ加工は難しいけどね。
それでも順調に一歩ずつ進めていっているよ。
『あのクッソ硬い白い岩か』
『岩に見える金属なんじゃないかな?』
『あれは何で作ったのでござるか?』
『色々な素材を混ぜて作った複合品だよ』
正直ホワイトシュガードの主な材料である岩糖は最優先で研究に回したいし甘党のドルフィスにだけは教えられないから濁しておく。
目の前にあったのに見つけられなかったのが悪いんだからね。
『ところで第二エリアの素材には良いのがあったか?』
『あったよ』
ホワイトシュガードに匹敵するレベルの金属とかね。
マテリアライトという光で再生する金属だ。
光を当てるだけで再生するという特徴から折れても自動修復される武器を作るのに最適だろうね。
まあ、再生する特徴が足を引っ張ってどうやって加工すれば良いのかが分からないんだけどね。
それにどこから再生するのかもいまいち分からないしその辺の研究をしていかないと扱えないだろうね。
『あのクッソ重たい石は役に立ったのか?』
『あ~うん、役立てたいならあの石を最低でも百個くらい集めてね』
『精錬したら小さくなりすぎて使用用途に足りないパターンかよ!?』
違うけどね。
あのかなり重たい石の中には砂粒よりも遙かに小さい粒みたいなのが入ってたんだよ。
それ単体で凄く重くて動かそうとするだけでまるで指に針でも刺したかのような感じになったよ。
石を砕いて丸裸にしたのは完全に失敗だったよ。
真の姿を暴いたら更に重量が上昇したからね。
しかも重量に影響されないから宙に浮かんでるのが幸いだよ。
下手したら地面を貫通してもおかしくない重量だったからね。
見た感じ賢者の石かと思うレベルの万能触媒だからかなり役に立ちそうなんだけどね。
量が足りなさすぎてとてもじゃないけど扱えない。
そして動かすことが出来ないからストレージに入れることも出来ない。
現状では扱えないレベルの代物だよ。
『まさかあの石、グラビタイトが混ざっていたとか?』
『その通りだよ』
『そんなわけ・・・・・・・マジで?』
コクウは冗談で言ったらしく実際にあったと知って驚いていた。
まあ、驚くよね。名前知ってるなら詳細も知ってるだろうしね。
その件の粒はグラビタイトという金属だった。
当然のようにフィジカライトみたいな再生能力をもつ金属だ。
粒だけでもとんでもない重量をほこり誰かが動かさない限りは重力の影響を受けないから宙を舞う。
いや、星の自転とかの問題もあるし多分影響はあるんだろうけど少なくとも宙を舞う程度には重力に逆らっているんだよね。
『ところでコクウはそれがなんだか知っているの?』
『知ってるよ。武器として扱えるような代物じゃ無いだろうね』
だよね。
コレを大量に集めて剣の形にしたら相当とんでもない重量になると思うからね。
とてもじゃないけど扱えるとは思えない。
というか扱えるなら化け物だと思うよ。
『それじゃあ沢山集めても使えないだろ』
『触媒としては優秀だからね』
反応促進剤としては非常に優秀なんだよ。
数集めないとどうしようもないけどね。
『触媒として使えるの?』
『・・・・・・頑張れば何とか』
『その一言だけでそれに使うだけでも相当厳しいのが分かるよ』
動かせないから触媒として機能させるのも一苦労だしね。
せめてストレージに格納できれば良いのにね。
その辺は要研究ってところだね。
試練突破後のある日
シャウラ「グラビタイトで出来た武器を振りまわす人? まあ、グラビタイトはこのゲームのオリジナルの物質というわけじゃないから他の世界も含めるとなれば居るよ。それにグラビタイト装甲の惑星クラスの巨竜なんてのもいるね」
ホムラ「グラビタイトの性質を考えればそんな装甲を纏った惑星クラスの竜って一種の悪夢だよね?」
コクウ「あ~そういう話も聞いたことあるね。どうやってそんな巨竜倒したのか気になるところだね」




