075 第一限界突破の試練 19
◇ ◇ 海底の拠点 百日目 ◇ ◇
記念すべき百日目についに拠点が完成した。
岩だらけだった最初の拠点と違い今では拠点の中では立派に植物が存在する広間があるゆとり豊かな空間へと生まれ変わった。
かなり巨大な拠点が出来上がった。
これもオボロが大量に材料を集めてくれたからだよ。
「なんで拠点の内部に植物が?」
「緑が見たかったしね」
流石にそろそろ水中生活に気が滅入ってくるだろうから錬金術で海中の植物を品種改良して産み出したんだよね。
まあ、どうみても地上に存在する植物でしか無いんだけどね。
「この巨大な設備を維持するエネルギーは?」
「エネルギー精製設備を増設したからね。今までの数十倍のエネルギーを確保してるよ」
ちなみに効率化とかいろいろやったから一機あたりのエネルギー生成量はオボロが作った洞窟にあるエネルギー設備に匹敵するよ。
四台から六台くらい設置されてるのに一機でそれを上回るって凄いエネルギー生成量だよね。
「一気に変わりすぎでござるよ。拙者の行動が何だったのかと聞きたくなるレベルでござる」
「それがあってこそのこの発展だから気にすることは無いよ」
そもそもホビー武器だって割と速攻でお役御免になったんだしね。
作った物がそう時間をおかずに使われなくなるなんてよくあることだよ。
気にしてたら何も作れないよ。
「そうだと良いのでござるが・・・・・・ところでエネルギー精製設備はどんな仕組みなのでござるか?」
「ん? まあ以前からこうすれば直接魔力として生成出来るんじゃ無いかなって思っていろいろとやってたんだよね」
だから今ではタービン式ではない魔力生成手段をとっている。
熱エネルギーを変換するのでは無く純粋に燃料を直接魔力へと変換してしまう装置を完成させたわけだね。
エーテルリキッドの力でここまで上手く行った。
「まあ、外部の三つのエネルギー生成設備からの大量のエネルギーが無いと作れなかったしね」
正直畜魔力機じゃ放出時のエネルギーの圧力が足りなかったしね。
畜魔力機から圧力を高めるのは無理だったからしかたない。
でもエネルギー精製設備の魔力を束ねれば魔力圧を高められる。
だから三つの施設のエネルギーと拠点のエネルギーを掛け合わせて魔力圧を強化して作ったというわけだね。
錬金術の腕がもう少しあればこういうことしなくても作れるんだろうけどね。
こんなコトしなくても染まってない魔力を自力で作り出してそれをどうこうできるだろうしね。
まだまだ未熟だって思うよ。
「でも、こんなに大量に素材を用意した覚えはないでござるが・・・・・・」
「ある程度拠点が完成したら自分のエネルギーで維持しなくて良くなったからね。だから余裕が出来たんで」
私は手元にあった金属素材をぱんぱんと叩いた。
すると二つに増えた。
「錬金技術【複製術】を使えるようになったんだ」
「もう、何でもありでござるな」
さすがに拠点が崩壊しないように維持しながら複製して増やすのは難しかったしね。
ちなみに複製術自体は以前の試練で使えるようになってるんだよね。
「これで増やしていけば素材も・・・・・・」
「流石に増やせる量はそんなに多くないからね。それに難しい構造の代物は増やせないからね」
エーテルリキッドとかコネクトリキッドとかね。
金属はかなり使いまくったから構造把握したというのも相まって出来るようになったわけだしね。
「さて、とりあえず明日からはゆったりとしていこう。燃料も大量に用意してあるしね」
ずっと拠点の強化してて結構疲弊気味だしね。
皆も相応に疲れてるだろうし拠点が出来た今ゆっくりとくつろぐことにしよう。
レクト「未完成の所もあるが結構広いな」
コクウ「大型の乗り物を建設する場所まであるよ。間違いなく潜水艇を作るつもりだね」
ドルフィス「いや、やばすぎるだろ!?」




