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071 第一限界突破の試練 15

 ◇ ◇ Side オボロ 海底の拠点 八十日目 ◇ ◇


「あれ・・・・・・ここは・・・・・・・」


 拠点の洞窟?

 なんで私はここに?

 確か洞窟作りをしてたと思うんだけど・・・・・・・

 それよりもなんで私は寝て・・・・・・


「あ、目が覚めたみたいだね」


「ホムラ殿?」


 拠点なら当然ホムラちゃんも居るよね。

 でもなんで私はこんなところで寝ているのかな?


「にしてもオボロ、エネルギーを使いすぎだよ。枯渇こそしてないけど身体強度上限ギリギリを攻めた出力をずっと続けてたから異様に疲労してたおれちゃったんだよ」


「倒れたのでござるか!?」


 ということはレクト兄達に迷惑を掛けちゃったんじゃ・・・・・・

 倒れたのは第一エリアなのに拠点で寝てるわけだしね。


「忘れてると思うけどここは危険地帯なんだから体力管理はしっかりしないと駄目だよ」


「ごめんなさい・・・・・・・」


 私は普段の侍言葉を使わずに素直に謝った。

 かなり自分が迷惑を掛けた自覚はあったしね。


「まあ、オボロが死ななくて良かったよ」


「死んだら試練が失敗に終わるでござるからな。それも考えて行動するべきだったでござるな」


 幸いそんな迷惑は掛けないで済んだけど今後は気を付けるべきだろうね。


「私が言いたいのはそういうことじゃ無いんだけどね。でも分かってくれたなら別に良いかな」


 次からは気を付けないといけないね。

 にしても・・・・・・


「洞窟は完成したの?」


「レクト達曰く、また崩れたらしいよ」


 やっぱりまた失敗か。

 上手く行かないよね。

 しかも毎回魔力回路をきざんだプレートを紛失してるし・・・・・・


「洞窟を何処まで広くして良いかが分からないよ」


「まあ、結構な水圧差が生じてるし岩山がそれに耐えられるように削っていく必要があるからね」


 水圧差とかで洞窟作りに苦戦しているのは見てたから知ってたけど既に魔力回路が出来上がってるのにここまで苦戦するとは思ってなかった。

 こんなに時間がかかるなんて思ってなかった。


「オボロ、焦りすぎだよ」


「焦りすぎ?」


「オボロはもともと付け焼き刃で身につけた錬金術だし最大限に発揮するための知識が不足しているのは当たり前なんだよ。だから時間はかかって当たり前なんだよ」


 時間がかかって当たり前って言われても・・・・・・・


「もうすこし肩の力抜こう。じゃないと出来るものも出来ないよ」


「肩の力を抜く・・・・・・」


 そうは言われてもそう簡単に力は抜けないよ。


「にしてもよく考えたら休みなしでずっと動いているんだよね。既に数日程度なら休んでも問題ないくらいには資材貯まってるし明日から休息日を設けていこう」


「え!? それは・・・・・・」


 割と危険な環境なのにそういうのをもうけちゃっても良いの?

 それに、ホムラちゃんってここをずっと維持し続けてるから実質休息無しに等しいんじゃ・・・・・・


「いいんだよ。それに、エネルギー問題さえ解決すれば一気に問題が解決するしね」


 ホムラちゃんが指を指した。

 そこには一台の大型の機械が置かれていた。

 ・・・・・・なにあれ?


「あれは材料運搬問題を解決する代物だよ。エネルギーを注入さえすれば冒険者にとあるスキルを与えることができる代物だよ」


「スキルを与える装置!?」


 資材運搬を解決するスキルってまさか!?


「ストレージを付与できる装置なのでござるか?」


「いや、それは流石に無理。でもストレージよりかは質は劣るけど大量にものを持ち運ぶなら問題なく使えるアイテムボックスのスキルが付与できるよ」


 アイテムボックス・・・・・・

 そんなスキルを付与できる装置があるなんて思わなかったよ。


「こんなものを作れるなんて凄すぎるでござるな」


「そうでも無いよ。スキルの付与で驚いてたけど、この類いの設備って貴重なだけで普通に作られてる装置だしね。しかも私が作ってるのは一つのスキルだけを付与するのに特化させたものだから普通のスキル付与設備には劣るよ」


 スキルが付与できるだけ凄いんだけどね。

 こうなると私がどうにか発魔力設備を建てることができれば状況は変わりそうだね。

 しっかり休んだら作っていけるように頑張っていこう。

コクウ「ところでホムラは柱とか作らないの?」

ホムラ「あ~作らないね。狭くなるのは致命的だしね。私の力で洞窟を維持すれば良いし使わないかな」

オボロ「柱・・・・・・・その手があったでござる」

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