068 第一限界突破の試練 12
◇ ◇ Side オボロ 海底の拠点 五十日目 ◇ ◇
「うん、結構いいかんじで出来上がってるとおもうよ」
私はホムラちゃんに出来上がった小型の発魔力機を見せるた。
するとついになにも指摘されないくらいに上手く出来上がったみたいだ。
「コレなら動くのでござるか?」
「動くよ。ちゃんとね。実用的な量を生成出来ないから意味ないけど」
レプリカといえど動くものが出来たわけだね。
かなり時間がかかったけどようやく出来上がったよ。
これでようやく発魔力装置が向こうで作れるって訳だね。
「よし、構造も分かったみたいだし最終チェックだね。うごかしはしないけど実寸台の発魔力設備をここに作ることだね」
「え? まだ終わらないのでござるか!?」
小さいけど作れたよ?
「小さいのは構造を把握して上手く作れてるかということを確認する作業だよ。小型と大型はかなり勝手が変わるからね。実寸台も作らないとね」
たしかにそうだよね。
小さいのと大きいのでは全然違うもんね。
「それと、この最終テストは一日に一度だけという決まりもつけるよ。流石に小型のものみたいになんどもってわけにもいかないからね。材料ないし・・・・・・」
駄目だった代物を壊すのにも時間がかかるしね。
材料もそんなに多く手に入れられてるわけじゃ無いから仕方ないよね。
「それじゃあ、早速作ってみようか。構造は把握しているわけだしあとは技術だけだよ」
技術ね。
とりあえず一つ一つ丁寧に作って行こう。
一日一度だけなんだし丁寧にゆっくりとね。
タービンを作って生成用の魔力回路も作る。
燃料タンクと水を入れるところを作る。
確かタービンのプロペラが熱エネルギーを奪い取って微々たるものだけどエネルギーに変換するって性質を持ってるんだったね。
ロスになってるのは空中に魔力エネルギーが放出されているからだとかなんとか・・・・・・
ちなみにその放出されたエネルギーは瞬時に拡散してしまうから回収もできないらしい。
「ところでこの部分はどうにかならないの?」
「ああ、熱エネルギーを魔力に変換するところ? ならないよ。それをやれるならもう少しコンパクトにまとまるしね。タービンなんて必要ない」
あ、そっか。
効率が良い物が作れるなら燃料を燃やすところと燃料タンクにあとは熱をエネルギーに変換するところだけを使えば良いもんね。
「それに、これでも結構良い感じに発電量増えてるからね。本来なら熱エネルギーは海に垂れ流しだよ。熱してタービン回して冷却して熱してって感じでループする基本的な火力発電所の構造で作ってるからね」
本来なら熱を海に逃がす必要があったんだね。
確かに言われてみれば冷却しないと水を再利用できない仕組みだよね。
これはあくまでもこの内部だけで完結させるためだけに組み込んだ構造でしか無いんだね。
熱でエネルギー確保出来るのはおまけでしか無いわけだね。
「そうなるとタービンにわざわざその素材を利用しなくても一カ所で冷却すれば良い気がするでござるよ?」
「ああ、プロペラ付近の熱を変換したエネルギーはタービンのメンテナンスに使われてるからね。その方が都合良かったんだよ」
あ、使用用途が違ったんだ。
「同じ魔力といえどちょっと性質が違うからコンバーターを挟まないと事故の元だしね。コンバーターは場所取るし魔力回路の製作難易度もかなり高めだからね」
結構問題も多いんだね。
ということは熱エネルギーを変換した魔力は全部メンテナンスに使われてるんだろうね。
その代わりタービンで産み出す魔力は全て使えるんだろうけどね。
本来ならそこからメンテナンス用の魔力とかが削減されるんだろうね。
「私も私でそのへんは改良していくから今はこれを作れるように頑張っていって」
「分かったでござる」
なんかいろいろ気になることはあるけどとりあえずこのまま作って行こう。
そのうち洞窟の魔力回路も私自身で作れるようになれたらいいな。
ホムラ「今思ったけどこの試練ってこんな少数で挑むようなものじゃ無い気がしてきた」
オボロ「それは今更でござるよ」




