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067 第一限界突破の試練 11

 ◇ ◇ 海底の拠点 四十日目 ◇ ◇


「ホムラ・・・・・・そろそろオボロの学習は終わらないのか?」


 ドルフィスがうんざりした様子で私に問いかけた。

 まあ、ずっと代わり映えしない材料集めばかりだしね。

 水中に作った倉庫もそろそろ満タンになるくらいには素材が貯まってる。


「まだだね。結構錬金術が使えるようになってきては居るけどね」


「・・・・・・・」


 オボロは現在集中して一から超小型の発魔力設備を作り上げている。

 まあ、機能するとは言え使えるレベルのサイズでは無いから小型のレプリカを作っているような物だけどね。


「ここまでやる必要があるのか?」


「ここまでしないと駄目なんだよね」


 ストレージから取り出せるなら話は早いんだけどそうじゃ無いなら必然的に水の中を運搬することになるんだよね。

 流石にこんな深海に耐えるだけの防水カバーを作るのは厳しいから必然的にぬれるわけだよ。

 だからそれを取り除けるようにするか、その場で施設そのものをオボロだけで作れるようになるかの二択しか無いんだよ。


「正直海中運搬はリスクが高い。水圧でやられてても何処が悪くなっているのかが分からないと思うからね。分解して現地で組み立てるという前提で作ってないからね」


 もとより空気中に設置するものだから当然なんだけどね。

 それにスペース確保と作りやすさを重視してるからどうしてもね。

 深海3000mクラスの水圧が無ければどうにかなったんだけどね。


「ってことはオボロが現地で作るって事になるのか?」


「オボロはクラフターのまねごとが出来るくらい物が作れるのか?」


 ドルフィス、レクトという順に問いかけてきた。

 まあ、冒険者はあくまでもある程度の製作能力しか無いからね。

 だからその疑問も当然かな。


「できるよ。そもそもクラフターのまねごとと言ってもそこまで難易度の高い代物じゃ無いしね」


 そもそもまだ私自身が中級クラスにさしかかった技術しかもちあわせてないしね。

 今の私レベルなら時間はかかれどオボロならたどり着けるでしょ。


「というわけで全力で取り組んでいくよ。オボロも結構乗り気だしね」


「戦闘のカンが鈍らないようにたまに探索に連れて行ってるときに聞いてるよ」


 まあ、五日に一度コクウと入れ替わる形で冒険に行ってるしね。

 その時に聞いてるんだね。


「ところで一つ聞きたいんだが、オボロの使っている錬金技術は僕にも・・・・・・」


「使えないよ。最低でも錬金術が使えないと駄目だよ」


「だよな・・・・・・・」


 とはいえ投擲物に錬金技術のちからを乗せるって出来るのかって話だけどね。

 レクトは弓使いだから必然的にそうなるだろうし・・・・・・


「でも、なんで必要だと思ったの?」


「最近、火力不足を痛感してきていてね。水中だから矢の威力減衰が激しくて・・・・・・」


 あ~使えるようにはしているけど威力減衰が激しいのは変わらないんだよね。

 かなりマシにはなってるだろうけどね。


「矢に手を加えようにも設備が無いから加工も出来ないしね」


「木材ならともかく金属は設備なしでどうこうするのは難しいからね」


 技術さえあればナイフ一本でいろいろ作れてしまう木材とは違うんだよね。

 金属加工の道具もないし、あってもそれが自分の都合の良いように加工出来る道具とは限らないからね。


「ドラゴン退治にも影響が出るかもしれないしここに居る間に対策を考えておこう」


 海の中だし海に適した材料とかあるとおもうしね。

 そういうのもおいおい探していこう。


 さて、と・・・・・・

 そろそろオボロも私がつきっきりで教えずとも良くなってきたし私も私で技術を磨いていこうかな。

 洞窟のある岩山を頑丈に出来ればもう少し拠点を広げられるしね。

 そういうのも考えて色々と作って行こう。

ホムラ「でも永続的に強化を施すにはエネルギーが必要だよね。でもエネルギーは不足してるし・・・・・・結局エネルギー問題がつきまとうよね。まあ入り口のあれよりかは負担はかからないけどいろいろと考えないと岩山が全部崩壊ってなる可能性があるからね」

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