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064 第一限界突破の試練 8

 ◇ ◇ 海底の拠点 十三日目 ◇ ◇


 さて、ようやく一つ目の燃料式エネルギー生成装置が作れるようになった。

 発魔力機と名付けているとおり生成するのは魔力だ。

 他のエネルギーを生成してもまともに扱えないしね。


「ところで、発魔力機はどのくらいの魔力を生成するのでござるか?」


「一台当たりのエネルギー生成量はそんなに多くないよ」


 実のところ生成効率はそこまで良いとは言えないんだよ。

 設置できる台数全部使ってようやく拠点の生存環境が生成するエネルギーでまかなえるというレベルだからね。

 実のところそんなに余裕があるわけじゃ無いんだよ。


「まあ、私が効率的な生成方法を知らないからと言うのが大きいんだけどね。それに材料不足で知ってるところですらロスが出てるからね」


 地上で使っているタービンの材料みたいに効率的に作れないしね。

 ただ、効率が悪い代わりに数年はメンテナンスフリーで動作させ続けられるというのがあるからこういうのに向いてないんだよね。

 だから無人発電所みたいなのを作るのに向いている代物なんだよ。


「このタービンで魔力を直接作っているわけでは無いのでござるか?」


「そうだよ。直接魔力を生み出すのってかなり難易度高いからね」


 タービンを回して電気を生成してからその電気を魔力に変換するというプロセスで産み出してるからね。

 だからどうしても効率が悪くなるんだよ。

 そもそも直接魔力を生成しようにも知ってる方法は材料が無くて出来ないんだけどね。


「アルター殿なら何か知っていたのかもしれないでござるな」


「知っててもここでその技術を使ったかは分からないから何とも言えないけどね」


 なんせここの試練って元々水中で空気を補充せずに問題なく生存出来るような人物であれば時間を掛けたごり押しで攻略できるからね。

 というか単独でしかもクラフターなしで正攻法による攻略が出来るとは思えないから必然的にどこかごり押しになってるでしょ。


「試練のクリア条件がが海域の突破でござるからな」


「海域突破といってもどっちに向かえば良いのか見当が付かないわけだけどね」


 恐らく天井の氷が無い場所がどこかにあるんだろうね。

 そこから脱出するのがこの試練の目的なんだろうね。


 それならあの氷を砕けば良いけどあの氷を砕ききるのにどれだけの日数がかかるか分かったものじゃないしね。

 一キロは最低でもあるし相応の準備をしても十年はこえるだろうね。

 それなら裂け目を探した方が早いよ。


「それとクラフターを連れてというのも一つの条件だから移動拠点を作ることが必須になってくる」


 レクト達がモンスターを討伐して手に入った技術書の中にそういう記述があったからね。

 モンスターを倒すと技術書をドロップしてくれるのは以前の試練でも同じだったけどそういうのも手に入るのは知らなかった。


「そうなると移動拠点を作れば発魔力設備は必要ないのでは?」


「さっきも言ったと思うけど現状維持が精一杯だからね。移動拠点を作るエネルギーの確保の為にもオボロが錬金術で第二エリアにエネルギー生成設備を作らないといけないよ」


 私が試練に参加してなければこういうのは必要なかったんだろうけどね。

 はぁ・・・・・・こうなると技術をガンガン学んでいくしか無いよね。

 ステータスウィンドウから図書室の本を全部閲覧して色々と学んでいかないと・・・・・・

 オボロが組み立てられるエネルギー生成設備を作るのはかなり時間がかかりそうだ。

アルター「え? オイラがどうやって試練を突破したかって? そりゃ出口を探して泳ぎまくっただけだ。ごり押しと何も変わらんな」

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