062 第一限界突破の試練 6
◇ ◇ 海底の拠点 六日目 ◇ ◇
「いや~久々にぐっすり眠れたよ」
「最悪一ヶ月くらい続くことも考えてたし五日で終わったのは良かったよ」
魔力回路による出入り口が完成したからすぐに皆でちゃんとした睡眠を取った。
私も寝不足続きだったし丁度良かった。
寝不足だと考えもちゃんとまとまらないしね。
「ところで次は何をするんだ? 俺達の武器か?」
「それは早いだろ。確かまだ完全に安全地帯を形成できているわけじゃ無いんだろ?」
「そうだよ」
あくまでも水圧と空気圧が変動してしまうのを防いでいるだけだからね。
拠点が安全になったわけじゃ無い。
「次の目的はエネルギー確保だね」
「エネルギー? 空気の浄化じゃなくてか?」
「エネルギーを確保すればそれもできるからね」
実のところ既に空気を浄化する術は見つかってるんだよ。
問題はそれを機能させるのにエネルギーが必要ということだね。
「入り口の魔力回路もエネルギーを必要としているしね」
「ホムラのエネルギーでまかなってるけどいつまでもそんなその場しのぎをするわけにも行かないだろ」
でも入り口に簡易魔力回路を作ってたときよりかはエネルギー消費は軽いんだけどね。
とはいえ空気浄化のための素材を動かすのは私自身のエネルギーではいけない。
誰のものにも染まっていないフリーエネルギーじゃないと上手く行かないんだよ。
「となるとどうやってエネルギーを確保するつもりだ?」
「アルターがやってたみたいにやるつもりだよ」
アルターのつくった入り口の魔力回路は外部からエネルギーを遠隔受信してるからね。
だからそれと同じようなことをする。
「エリア1には無かったみたいだけどエリア2になら海底火山とかそういうのがあるでしょ? それを探そう。そこに簡単設置できるようにした発魔力設備を作っておくから」
護衛付きでもエリア2に行ければもっと簡単に行けたんだけどね。
そういう試練だから仕方ないと言えば仕方ないか。
「なるほどな。となると設置は・・・・・・」
「当然オボロにやって貰うよ。というか設置できるのがオボロくらいしか居ないし・・・・・・」
「適性の問題でござるな」
レクトは木材と金属加工だけだ。
ドルフィスは料理単一だ。
そしてコクウは何が出来て何が出来ないかが分かってない。
そしてオボロは木材と金属加工に加えて錬金術まで使える。
というか錬金術が使える地点でほぼ全ての素材加工が出来ると言っても過言では無いだろう。
私の予想だけどオボロは皮膚のハンデとかがあるからその分出来ることが多くなってるんだろうね。
もはやストレージがないだけのクラフターと言っても良い程出来ることが多い。
「錬金術を使える冒険者なんて希少だからな」
「まあ、錬金術を学ぶのに他の技術が出来ないからというのがあるけどな。ちゃんと行使できる冒険者の錬金術師は本当に希少だ」
なにげに希少価値が高いんだよね。
流石にクラフター程適性が高いわけじゃ無いから上手く加工出来ないことは多々あるけどね。
他のクラフターのメンツも錬金術を覚えたけどそれと比べて明らかに違うからね。
この辺もクラフターと冒険者の差ってことなんだろうね。
「拙者に設置できるでござるかな?」
「出来るとは言い切れないかな。第二エリアの様子もまだ分かってないし肝心のものが出来てないからね」
とりあえず出来るように何とかしないとね。
今までみたいに急がなくても良いし長期的にやっていこう。
コクウ「ところで燃料型の発魔力機というのは作れないの?」
ホムラ「作れるけど空気の問題がネックでね・・・・・・・」
コクウ「なら、別の所に汚れた空気でも問題ない洞窟を作ってそこで発電すれば良いんじゃないの?」
ホムラ「あ・・・・・・・」




