061 第一限界突破の試練 5
◇ ◇ 海底の拠点 五日目 ◇ ◇
試練を開始して五日が経過した。
海中の液体が素材になると聞いてビンを作ったけど持ち帰った水を分離できなかった。
どうやら持ち帰ってる最中に分離したのがコネクトリキッドだったみたいだ。
分離方法は海水の中で振りまわすことだね。
直進でもオーケーだ。
数分くらいかき混ぜればコネクトリキッドだけが物体にひっついたまま残ると言った寸法だね。
接続の力が強いからこそ残るんだろうね。
コネクトリキッドを取り除けば分離できるのかと言われるとそうでも無い。
なぜならコネクトリキッドを完全に分離できてるわけじゃ無いからだ。
余分なコネクトリキッドを分離できているだけに過ぎないからこれでは不十分なんだろうね。
つまり、現状では素材として使えないわけだ。
「はぁ~これも駄目だった。エーテルリキッドは未だに研究が終わらないしでかなりつらい」
ずっと仮眠ばっかりだもんね。
素材集めて貰ってはいるものの良い素材はなかなか拾ってこない。
未知の素材もだいぶ減ってきてるしね。
「かなり厳しいでござるな。他の素材もいいものが中々見つからないでござる」
「というよりここって本来ならまだ来るべき場所じゃ無いんだろうね」
見つかる素材が今の私には手に負えないものばかりしか無い。
コネクトリキッドの接続の力はどう考えてもコネクトグラスのそれよりも遙かに上だ。
これの接続を断ち切るのはかなり厳しいだろう。
「どうするでござるか?」
「解析し続けるしか無いでしょ。まともな拠点をつくらないことには訓練すら始められないわけだしね」
本当にきつい。
エーテルリキッドは扱い方が分からないせいで魔力回路の薬品なんかよりも良い魔力回路を作れると分かっているのに作れないからね。
地上でも固体になったり液体になったりと非常に不安定すぎてどうやれば安定するのかが分からない。
魔力回路の薬品にコネクトグラスを加えると強化されるから同じ事を試してみたけど駄目だった。
液体として安定しちゃって固体に戻らなくなっちゃったからね。
固体に戻すための何かかあるいは別の方法で安定させるかしないとエーテルリキッドの運用は難しいだろうね。
本当にどうやって安定させれば良いんだろうか・・・・・・
「おお、なんか知らないけど固まったでござる!」
そう思っていたら研究の手伝いをしていたオボロがエーテルリキッドが固まったと言った。
見てみるとしっかり固まっていた。
「これは?」
「水中の中で合成させたのでござる。水中で二つを合成させたらどうなるのかと考えたのでござるよ」
「そして混ぜたら固まったということね」
なるほど。
完全に盲点だった。
水中ならではの反応というのもあるんだね。
私が錬金術を行使して作るとあっさりとエーテルで作った魔力回路が出来上がった。
やり方が分かれば一瞬だったよ。
ようやく時間切れになると拠点が安全では無くなるという状態から脱したよ。
地味に時間がかかった。
「これもオボロのおかげだよ」
「作れたのはホムラ殿のおかげでござるよ」
よし、なにげに時間がかかったけど一歩前進だね。
次は魔力回路のエネルギー維持問題だね。
さて頑張っていこう。
ホムラ「そうだよね。特定環境を整えてやらないと反応が違うというのは普通にあり得た話だよね」
オボロ「つける水で色々と変わったりするのでござろうか?」
ホムラ「それも要実験ってところかな?」




