059 第一限界突破の試練 3
◇ ◇ 海底の拠点 二日目 ◇ ◇
仮眠を取ってからレクト達は再び材料探しへと旅だった。
拠点を何とかしないことにはずっと仮眠でしか寝れないだろうね。
いそいで拠点を構築しないと・・・・・・
『ところで、アルター殿はどうやってここを乗り越えたのでござるかな?』
『アルターは海底の洞窟を気にしてなかった辺り恐らく私と同じように水中で何事も無く活動可能なんだよ』
というより外部からの補給をせずに活動できるって事だけどね。
私もその気になれば何も摂取せずに活動できるからね。
まあ、気が滅入るから出来るようになってもやらないけどね。
現実の身体はそれどころじゃ無いし栄養摂取を私の権限で止めることは出来ないから試せないんだけどね。
『そうなのでござるか?』
『と言うより転移ポータルの祭壇を再起動させたのはアルターだからね。多分アルターが来た当初は深海の底だったんだろうね』
転移ポータルの祭壇が空気を深海に取り込んでいる以上機能してなければ安全地帯を形成している訳がない。
なら必然的に深海に生身一つで放り出されたということだ。
それでも平然と生きて知りもしない祭壇の再起動をしたということはそれだけ余裕があったということだ。
祭壇を再起動させたのは水中だと作れない物があったからだろうね。
摂取しなくても生きられるけど摂取しないと気が滅入るというのがあったんだろう。
だからこそ空気のある安全地帯を作り上げたといったところだろうね。
『だからアルター殿は誰も来ない店をやっていたのでござるな』
『気が紛れるし退屈しのぎにもなるだろうしね』
現実逃避というのもあったんだろうけどね。
家族が死んで、それを守る為かはしらないけど自分も死んだかと思ったらこんな所に居てだしね。
結構前から自分の住んでいた世界では無いというのは分かってた節がある。
だからこそ、生きていたけど行動に移さなかったんだろうね。
『現実を直視したくなかったと言う可能性も・・・・・・』
『十分にあるね』
もしかしたら自分の住んでいた世界じゃ無いと思い込んでいたのかもしれない。
もし自分の住んでいた世界で戻ってきたら自分以外の姉妹が全員殺されてたら?
そう考えたらここから出るという選択が出来なかったんだろうね。
現実を直視したくなかったから・・・・・・
『となるとアルター殿は出る気はないのでござるかな?』
『無いだろうね。しかも自分の姉妹がこの世界に居るけど・・・・・・』
そこには自分では無いアルターがそこには入っているという事実を知ってしまったからね。
『出会ってしまったときのことを考えたら余計にここから出られないと思うよ』
『偽物と言われるなど酷い目にある可能性は十分にあり得るでござるからな』
同じ人物が二人居るというものの悲劇は想定可能だしね。
家族だと思ってるひとから非難されたらもう立ち直れないだろう。
そして自分がここにいてはいけない人物だと分かってるだけになおさらね。
『いつかアルター殿が本当の姉妹と再会できることを祈るしかないでござるな』
『コクウが探してるアルターがあのアルターだと分かれば再開できるかもね』
まあ、私達には願うしか出来ないんだけどね。
この件は私達には何も出来ないわけだし・・・・・・
『っと、レクト達が戻ってきたよ』
『本日一度目の帰還でござるな』
アルターのことを考える前にまず目の前のことだね。
まずは安全な拠点作りからだ。
コクウ「まあ、ほぼほぼあのアルターがボクの探している姉妹の一人だとは思ってるけど確信が無いからね。あとから違うとがっかりさせるのもアレだからね」




