056 海底の迷路
◇ ◇ 6月24日 海底の大地 海底迷路 ◇ ◇
私達はアルターの情報に従って試練があるとされる海底迷路へとやってきた。
海底迷路はどうやら道がランダムで変わるため突破方法までは書かれていなかった。
『どうやって抜ければ良いのかな』
『あ・・・・・・これはこういうことか』
レクトが呟いた。
なんだろうか?
『どうやらこの洞窟は補給を禁止しているみたいだ。口の中に海水が入ってこない。一方的に空気が抜けていくだけだ』
言われてから試してみた。
本当に口の中に水が入ってこない。
空気とかだけが一方的に抜けていく。
『かなり不思議な感覚だね』
『となるとかなり危険だね。補給が出来ないって事は皮膚呼吸も出来ないって事だ。抜け出した空気を補充する術が無い』
二酸化炭素の分離といっても完璧じゃ無いしね。
どうしても体内から抜け出してしまう空気がある。
それを補充するのが皮膚呼吸なんだけどそれを完全に封じられた。
そしてほぼ間違いなくアイテムによる空気の補充も封じられてるだろうね。
そうなると探索はかなり危険だろう。
『体内の空気量が減ってきたらその地点で一時帰還するよ』
『そうだな。その前に一端外に出て空気を補充しよう。ボンベはあるんだろ?』
『あるよ。まあ私の手から放せないけどね』
錬金術で強化してないと水圧で壊れるからね。
まあ、私の手から離さなければ問題ない。
うっかり手を離すとグシャッとつぶれちゃうけどね。
『よし、空気の補充も済んだし出発するぞ』
そして私達は海底の迷路を突き進むことになった。
数時間迷ってようやく試練の場へと到達できた。
迷いはしたけど苦難はなかったね。
正直あっけないというか何というか・・・・・・
『もう少し苦戦すると思ってたんだけど・・・・・・・』
『乗り物に乗って移動が出来ない上に呼吸が出来ないんじゃ水中での生存手段を自力で持ち合わせてる必要があるしそういう意味では厳しい場所だよ。ここまで来る過程で色々と問題を解決してたからボク達には問題なかっただけでね』
『よく考えたら生身で深海に突入してること自体が苦肉の策だったな。それにアルターが洞窟の仕掛けに気がつかずに突破できてたんだし僕達にとっては簡単な者だったって事だね』
そうだったね。
生身で補給なしで長期間探索できる地点で既におかしいよね。
それを考えるとコクウの言ってた飢餓の洞窟と大して難易度は変わらないんだろうね。
『飢餓の洞窟はどうやって突破できそう?』
『エネルギーを回復しまくってのごり押しかな。もしくはエネルギーを外部から補給する何かを使ってとっぱするとかね。ちなみに飢餓の洞窟では普通に食べ物を食べることは出来たからここみたいに補給できないとかはないよ』
補給できないとかがないならやりようはありそうだね。
ここみたいに補給できないとかだとアイテムが役に立たないしね。
『さて、海中の中にあるこの祭壇が試練を受けるための場所だろうな』
『いよいよでござるな』
それじゃあ、突入していこう。
私達は海底の迷路の試練へと挑むために祭壇を起動させた。
シャウラ「海底の迷路でアイテム使えないとかホムラが言ってるけどじつは使えるよ。事前に摂取しておけば良いタイプのアイテムなんかがあるからね。とはいえホムラはポーション系の体内に直接作用させる薬はあまり作ってないからね」




