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051 コクウの目的

 ◇ ◇ 6月22日 海底の大地 ◇ ◇


「教えてくれ。セクがどこに居たんだ!?」


「え、ちょっと、揺さぶらないで欲しいでござる」


 ぶんぶんとオボロを揺さぶりながらアルターは問いかける。

 そういう風に聞いて答えられるわけ無いのにね。

 まあ、そういう考えが回る程余裕が無いんだろう。


「セクターがコイツの妹ということか?」


「厳密には違うよ」


「え? もしかして同名の別人か?」


 コクウの厳密には違う発言を聞いてアルターはオボロを手放した。

 オボロは服を直しつつアルターから距離を取った。


「それって、オリジナル云々の話?」


「ああ、あそこにいるセクターはこの世界で生まれた存在なんだよ。アクターという姉も別に居る」


 やっぱりね。

 にしても、うすうすそうなんじゃ無いかとは思ってたけど・・・・・・


「コクウも別の世界出身だったりする?」


「そうだよ。まあボクは死んでこの世界に入り込んだわけじゃ無いけどね。情報生命体に変換してこの世界に侵入したといったほうがただしい」


 ってことはコクウはこのゲームに不法アクセスして入ったって事だね。

 まあ、幽霊とかを安全に受け入れるシステムがあるから問題にはなってないみたいだけどね。

 オボロ達の手前その辺に突っ込むのはやめておこう 。


「お前もけっこうややこしい手順を踏んでこの世界に入ってきたんだな」


「まあね。ボクにも目的があったしね。一つは今偶然達成した」


「オリジナルを知ってるんだから関係者だよね」


 まあ、コピーがあるということは運営はパンドラ六姉妹の存在を認識してるみたいだけどね。

 それとは別で関わりがあるってことだろう。


「関係者? オイラは君を知らないが・・・・・・」


「だろうね。ボクも他の皆とは会ったことが無い。ただ知っているだけだ」


 会ったことがないんだ。


「とはいえ、深い関わりを持っていることは事実だけどね。セクターの力の一端を再現したのは知ってるだろうしね」


 よく考えたら邪眼の力を再現してたね。

 だとするとどんな関わりが?


「ひょっとしてコクウって変な実験で産み出されたとか・・・・・・・」


 たしかにね。

 アルター達の遺伝子を元に産み出されたとか考えられるよね。


「失礼な。ちゃんとソラという母親から生まれてきた子供だよ。パンドラシスターズの誕生経緯が特殊だからボクが第一子みたいなところはあるけどね」


 って、逆なの!?


「ふ~ん、オイラ達の出生を知ってるのと義理の母親の名前が一致してる辺り本当に知ってるんだね」


「まあね。実質君の妹ってことになるのかな。君が本当に私が探していたアルターならの話だけど」


 アルター達の出生は結構複雑なんだね。

 後から生まれたらしいコクウが実質第一子ってことはおそらく普通では無い方法で産み出されたのがこの六姉妹なんだろうね。

 義理のってことは作ったのは父親のほうなんだろうね。


「いまいちよく分からないでござる・・・・・・」


「なんかアルターって変な経緯で生まれたのか?」


「ホムンクルスとか人工生命体なんていくらでも居るし、本当に義理の娘とかそんな感じなのかもね」


 でも、何となくだけど分かった気がする。

 多分だけど最初は六姉妹じゃ無かったんじゃ無いかな?


「まあ、人工生命体ってところは正解かな。でも、その辺には余り突っ込まないで欲しいな」


「分かった」


 私が了承すると皆も了承した。

 まあ、誰にも触れられたくないことはいくつもあるからね。

 別にいけない事って訳でも無いんだし無理に聞く必要は無いでしょ。


「しかし、妹かぁ・・・・・・・よく見ればちょっと面影はあるな。でも、何故ここに来たんだ?」


「理由としては消えた六姉妹を探すためかな。ここのゲームマスターはあちこちで来たるべき時(・・・・・・・)を遠のける為にあちこちの世界でいろいろやってるからね」


 あちこちの世界でってこのゲームの制作者って普通じゃ無いんだね。

 まあ、ゲームが異様に発展している辺りでそういうのは感じてたけどね。

 来たるべき時って一体何なんだろうね。


「来たるべき日に備えた対策の一環であちこちに極めて安全にいろんなものが保管できる世界があるからね」


 なるほどね。

 多分それこそがゲームというかデータで構成した世界ってことなんだろうね。

 ここに侵入できる人はいてもガチガチにルールに縛られるからってことなんだろうね。


「ボクの最終的な目的はその情報から死んだ姉妹を見つけ出して復活させることかな」

コクウ「まあ、ボク自身来たるべき日というのがなんなのかはよく分かってないんだけどね。なにかとんでもない事態が起こるって事くらいしか分かってない」

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