004 金属加工と金属剣
レクト来訪から一日が経過した。
ロギロスは何度も自動機械の作製の調整を行って精度を引き上げつつ速度もほんの僅かだけど上昇させて行っている。
これを繰り返せばいずれは出来上がった物の仕上げも簡単になるだろうね。
そしてシャウラはついに店番NPCを雇って、手の空いた自身は専属冒険者の冒険の行き先を斡旋したりしていた。
ついに行くべき所に行き着いたって感じだね。
元々そういうのに長けてたしね。
さて、木材の加工もある程度出来るようになったし次は金属加工にでも手を出そうかな。
そもそもコンポジット・ボウって骨とか鉄とか複合させて作る物だからね。
骨とかはシャウラ曰く弓に向くレベルの代物を大量確保は厳しいだろうって言ってたしね。
まあ専属冒険者がレクトとその仲間達しか居ないわけだし・・・・・・その仲間とは顔合わせしてないんだけどね。
その仲間の武器に剣と盾、杖とあるんだけど盾だけないんだよ。
盾だけシャウラがどこからか調達した間に合わせだしね。
盾は簡単に見えて作るのが極めて難しい。
なんせ簡単に壊れちゃまずい代物だからね。
どこぞのゲームみたいに鍋ぶたとかを盾にするのはかなりの自殺行為なんだよ。
だから頑丈にしてそれでいてかつ扱いやすいように軽量にしなきゃいけない。
盾に関しては明確な消耗品だしそれでいて量産が効く物にしないといけない。
かなり難しいところだね。
それに剣にしても実剣に匹敵する切れ味があるとは言え所詮は木剣だ。
回数こなして実剣と同等の切れ味を誇るレベルにしないと意味が無い。
そして実剣に匹敵する木剣なんて実剣を作って研究しないことには始まらない。
そうなると必然的に私が次に取りかかるべきなのは金属加工だ。
とりあえず大雑把にやり方を確認する。
後は実際に剣を打ってみる。
熱した鉄をカンカンと叩いてそれを何度も繰り返す。
何度も何度も何度もね。
「よし、出来た!」
一本目は結構良い感じじゃないかな?
無限資材使ったのに1000Yem行ってるしね。
まあ実剣だからだろうね。
その後次の日になるまで何本も剣を作ってどうすればよりよい剣になるかを研究しつつ何本も剣を作った。
資材を変えては打ってを繰り返して気がついた。
そういえば合金なるものがあると言うことに・・・・・・
あれ? 想像以上に金属加工って難しくない?
そう思った翌日の13日に私はある程度の資産を持って図書館に来た。
そして図書館で色々と本を見て合金をある程度学んで帰ってからある合金を作り出した。
作った合金はジュラルミン・・・・・・
盾に使われる軽量金属だ。
アルミニウムと銅の合金だ。
正直作るのはかなり大変だった。
ボーキサイトからアルミを取り出すのは電気の缶詰と呼ばれるだけ会って今の私達じゃそのエネルギーをまかなえないからアルミで購入する必要があるからそこそこ高く付いてそこから合金にするのも結構大変だった。
配合率とか色々とね。アルミと銅の二種類だけとはいえ本当に大変だった。
でも苦労したおかげか作り上げたジュラルミンシールドは35000Yenとかなり高価な代物に仕上がった。
いやー本当に大変だった。まあ購入したアルミの値段引くと一気に値段が落ちるんだけどね。
普通に原価が高すぎてたいした利益になってないのがね・・・・・・
ボーキサイトをアルミに出来ればもう少し利益にはなるんだろうけど流石に一トンが一家族の二年から三年近くの電気量を加工のために使うからとてもじゃないけど無理。
というか今やろうとしたら大赤字になるだろうね。
普通にアルミ買った方が安いまである。
まあ、何とか合金は出来上がったわけだし盾はこれで良いとしようかな。
剣は・・・・・・まあ良い感じに出来た鋼の剣を渡せば良いでしょ。
私は出来上がった剣と盾を持ってシャウラの元へ向かった。
とりあえず出来上がった盾と剣をソファーに寝そべっているシャウラの近くに置いた。
シャウラはそれを見て言い放った。
「盾は予想外なレベルで出来てたけど別にいよ。でも剣はダメだね。鞘がない」
鞘!?
あ~そういえば鞘は全部シャウラが調達してるんだ。
でもそれなら・・・・・・・
「まあ、鞘は私が調達すれば良いだけの話だけどもう一つ最大の問題がある。求められてるのは木刀の金属の剣だよ。それが意味するところは?」
あ・・・・・・刀だ。
そういえば当初は木剣というより木刀だったね。
木刀の金属バージョンと言えば刀になるよね。
「ということは刀を作らないといけない訳ね」
「一応木刀をパワーアップと言ったけどね。金属にするならちゃんとした刀にして貰わないと・・・・・・それと刀にするんだったらちゃんとした鞘を用意して貰わないと困る。流石に刀の鞘なんて調達できないからね」
あ~鞘のことを言ったのはそれが理由ね。
なんでもオーダーメイドしなきゃ刀の鞘は作れないからとのことらしい。
私が作ってる金属剣は汎用の鞘で間に合わせてるとか何とか・・・・・・
「刀とか鞘とかまだ作れそうにないんだけど・・・・・・」
「知ってる。というか肝心の砂鉄が大量に手に入れるのは至難の業だし当分は作れないでしょ。オボロ・・・・・・刀使い用の武器は専属冒険者パーティと一緒にここで木材を採取して取ってきたらいい」
シャウラが喋りながら立ち上がって壁に貼られた地図を指で指し示した。
そこには暗闇の森と書かれた地名があった。
「この木材は堅くてしなやかで圧縮せずとも加工するだけで武器として扱えるという木材だ。現実に存在しないファンタジー系のね。その分加工難易度は結構高くてよほどの腕がないと加工中にへし折ってしまいかねないんだよね」
ついに来たね。
現実に存在しない系の素材。
専属冒険者を雇わないと手に入らない面倒な素材がね。
「生憎だけど採取可能なNPCは雇って維持する程余裕はないんだ。だからホムラが現地に向かって採取することになるけどいい?」
現地に向かって採取ね。
う~ん・・・・・・戦えないから守って貰いながら採取するしかないんだよね。
となると援護の必要はあるよね。
「・・・・・・よし、決めた。ポーション作って完成させたら行くことにするよ」
「今度は薬作りに手を出すのか・・・・・・まあ、明日までには行くかどうか決めておいてね。三日後に向かうのが一番良いからね。諸々の影響を考えるとね」
「分かった」
諸々の影響ってなに?
まあ時間制限つけられたからそれまでに最低限回復薬を完成させないとね。
とりあえず図書館に向かって薬作りの本を探すところからだ。
頑張っていこう。
ソニス「はい、遅れて申し訳ありませんでした。大幅改稿したからストックなくてね。明日からはストック回復してるから12時には更新できるからね」




