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044 ヒュルリ砂鉄山ふたたび

 ◇ ◇ 6月15日 砂鉄の大地 ヒュルリ砂鉄山 ◇ ◇


「う~ん・・・・・・」


 オボロ達が訓練を始めたし私は何をしてれば良いんだろうね。

 どういうわけか私は水の中でも平然と生き延びられるからね。

 未知数なのは水圧だけど、この訓練はここでは出来ないしね。


「ところで、上手く進んでる?」


「上手くは行ってないね。まだ始まってそんなに経ってないしすぐに出来るとは思ってないよ」


 どうやら訓練はまだ上手く進んでないみたいだね。

 仕方ないと言えば仕方ないのかな。


「私は何をしてれば良いんだろうね」


「君は向こうで拠点作りのための潜水艦とかそういうのを作って欲しかったんだけどね。正直、君が今やれることは無い気がするよ」


 私がやれることはないんだね。


「そういえば集めてきた材料を使って武器を作ってたよね? もう終わったの?」


「終わったよ。地形の関係上手早く済ませる必要のある素材が多かったからね」


 素材を劣化させずに合成させたりして武器を強化したんだよ。

 オボロの刀の朧月は海の中で使用してもさびない仕様になった。

 レクトの弓は水中でもそれなりの距離を矢が飛ぶちゃんとした弓を新規で作った。


 かなり時間かかりそうなドルフィスの盾は暇なときに作り上げていて後はアクターメタルを組み込むだけだったからもう完成してる。

 元々深海での戦いも想定してたから初期段階から水中でも扱えるように設計してあったからね。

 海で回収した金属なんかは正直アップグレードに使うこと出来ないくらい素材負けしてたからこれ以上の改良は出来ないんだよ。


「装備類はフィルが作ることになってるからね。だから私がやらないといけないことがもう無いんだよ」


「って、俺の盾が完成していたのか!?」


「そこ! 集中乱すな!」


 コクウに指摘されて座禅の姿勢を再び取るドルフィス。

 私が作ったボンベを口にくわえて再び集中し始める。


「ドルフィスの盾は何か変形とかするんだっけ? まあ、お披露目は後日にしよう。ドルフィスが興奮して集中できなくなるから」


 そうだね。

 修行の邪魔をするのもあれだしね。

 しかし・・・・・・本当にやることが無くなったよ。


 遠くに行けばワイバーンとか襲ってくるしね。

 術を持っていてもクラフターの宿命でモンスターに対抗できない私では単独行動はできないからね。

 自力で操作出来るゴーレムなんかがあるけど流石にワイバーンとかサンドフィッシュとかに対抗できる程強くは無いからね。


「私は何をすれば良いんだろうね」


「手持ちの素材を研究すればいいんじゃないかな?」


「ストレージの中身の材料はそんなに量がないからね」


 持ってる素材類の大半は工房修理のために大半をおいてきたからね。

 研究できる程素材がないよ。


「あ、そうだ。オボロ、ちょっと試して良い?」


「え? 何をする気でござるか?」


「手助けかな? 上手く行かなくても酷いことにはならないはず・・・・・・」


 私はオボロの体に触れて体内のエネルギーの流れを見た。

 う~ん、見事に上手く集中させられてないね。

 私の体で試してみたけどここにエネルギーを集中させるんだよね。


「うん、出来そうだ。訓練のサポートが出来るね。上手く行けばすぐにコツがつかめるけどやってみる?」


「やってみるでござる」


 よし、許可を貰ったからエネルギーの流れを変えて集中させる。

 サポートじゃなくて無理矢理になってる気がする。


「ウグググ・・・・・・」


「オボロ、この流れを利用して、逆らわずに受け入れれば苦痛は無くなるはずだよ」


「う~ぐぐぐ・・・・・・」


 しばらくすると抵抗せずに私がサポートするようにエネルギーが集中し始めた。

 エネルギーを溜め込む場所に一点に集中してね。


「おお、その方法は良いね。この方法なら多分かなりの時間が短縮できそうだ。よしボクは二人同時にやろうか。きついかもだけど時間が無いし厳しめに行くよ」


「渡りに船だな。よし、このまま来てくれてグガガガガ、想像以上に激痛が!?」


「・・・・・・・・・・」


 コクウが私の方法を見て真似し始めたね。

 ドルフィスは喋る余裕があるみたいだけどレクトは本気で余裕が無いみたいだ。

 苦痛の表情で歯を食いしばってる。


 まあ、ドルフィスはタンクだからそういう苦痛は結構慣れてるんだろうね。

 強引に体をねじ曲げられるような痛みなんてそうそう経験しないとは思うけどね。


 でも一度エネルギーの流れを整え終わったらその苦痛からは解放されるし問題ないよ。

 そんなに長時間その苦痛を味わうことにはならないとは思うからね。


「よし、このまま一気に回復が出来る段階まで進めていくよ」


 オボロは結構慣れてきたみたいで周囲からエネルギーを吸収して一点に集中させていっていた。

 私はそれを補佐するようにエネルギーを注いで集中したエネルギーを保持できるように組み替えていく。

 同じ女性だからか、それとも体質が似ているからかは知らないけど結構私のエネルギーが馴染む。

 このままいけばオボロは早く訓練のフェーズ1を終えるかもね。

コクウ(なんか想像以上にオボロのエネルギー保持量が上がってるね。男性陣には同じようなレベルで強化は望めないしこの速度だと・・・・・・三日って所かな? それくらいあれば足りる気がするね)

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