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039 セクター・パンドラ3

 ◇ ◇ 6月10日 炎の大地 灼熱の火山 ◇ ◇


「【フレイム】」


「【氷結の邪眼(フリーズ)】」


 地面から炎を発火させたら即座に鎮火させる。

 その瞬間にコクウが攻撃をするけど転移ですぐに逃げられてしまう。

 本当にやっかいだよね。

 コクウとはとことん相性が悪いんだろう。


 近接で戦えさえすれば勝てるのにそれが出来ない。

 だから真似てるんだけどそれすら通じない。

 他のメンバーが支援できれば良かったんだけどオボロは麻痺でレクトとドルフィスはいつの間にか凍り漬けにされて戦闘不能にされてる。

 動けるのは私だけ。


 そんな私もプレイヤーの宿命と言うべきものがあって禄に支援できない。

 錬金技術は触れないと出来ないしね。


 スキルにしてもここで役に立ちそうな物は無い。

 私の持つスキルは製作スキルだけ・・・・・・プレイヤーが獲得出来るのかは知らないけど支援スキルは無い。

 持っているスキルを使おうにも製作には時間がかかるんだ。こんなところで悠長にスキルを使って何かを作っている時間は無い。


 どうすれば良い?

 どうすればセクターに勝つことが出来る?

 ・・・・・・・まともに使えるのは錬金技術のみ。

 それで支援しようと思ったら・・・・・・


「コクウ、合わせて」


「何をするかは知らないけど分かった」


 私はあるものに手を付けてある錬金技術を使う。

 【圧縮術(コンプレッション)】だ。

 素材を圧縮加工するための技術だ。

 戦闘にも転用できるけど一切ダメージを与えられないから転用しても意味が無い。


 まあ、普通に使えばだけどね。

 圧縮するのは周囲の空気だ。

 結界の内部に存在する全ての空気を圧縮して手元に取り込む。


「!? それはまずい」


 セクターは慌てて私に向かって邪眼を放とうとした。

 一瞬だけでいいんだよ。

 一瞬だけでもコクウから目をそらしてくれればそれで良かった。


「セェイ!」


「しまっ・・・・・・目つぶしされたね。やられた」


 私に意識が集中した一瞬を狙いコクウが攻撃した。

 右目を指で突き刺して目をつぶしたんだ。


「これで転移も広域認識も出来ないな」


「やられたね。周囲から空気を消すなんてされたら私に取ってはまずいことだったんだけど君たちにはそうじゃ無いみたいだね」


 空気無しの状態は対策できてないと思ったけど予想通りだった。

 そりゃレクト達だって膨大な魔力がありきで呼吸無し活動できるという感じだしね。

 そんなものが無い環境で呼吸無し活動するのは極めて困難だよ。


 コクウは当たり前のように呼吸無しで活動できるしそれは私も同様だ。

 無理だったら錬金技術で自分の体をそういう風に改造してしまえば良いしね。


「はぁ・・・・・・・降参だよ降参。流石に目をつぶされて君みたいなのに勝てると思ってないよ」


 セクターが指を鳴らすとオボロ達が全員動けるようになった。

 自身で産み出した氷とかは自分の意思で消せるんだ。


「さて、一応君達二人は合格って所かな。肝心の二人が不合格だからここは通せないけどね」


「ここを通すってどういう事だ?」


 そういえばなんで戦いを始めたんだろうか?

 何か意味があったみたいな感じだったけど・・・・・・


「まもなくこの空に呪いを浄化する天空都市の一つが出現する」


「嘘でしょ!?」


「そこに住まうエンシェントドラゴンからもらえる奇跡の鱗と深海に住まうドラゴンの鱗と合わせることで君たちの姉の呪いは解けるだろうね。私は天空都市の出入り口を守る守護者だ。入る物は見極めなければいけない。君たちが天空都市に向かおうとしていることは分かっていたことだから試練を与えたというわけだよ」


 なるほどね。

 だから襲ってきたと言うことか。

 というかコクウは最初から分かってた感じがするけどね。


「はぁ、これじゃあ試練突破できた意味ないね」


「つまり通してもらえないと言うことなのか!?」


「そうだよ。エンシェントドラゴンは正式な形で試練を突破し呪いを解こうとする者にしか鱗を与える気は無い。呪いを解こうとする肝心の二人が抜けているようじゃ突破したホムラとコクウ両名が来としても鱗を授けてはもらえないだろうね」


 かなりやっかいな事態になったね。

 オボロ達が弱いままなのをそのままにしておくべきでは無かったかな。


「そんな! 何とかならないのでござるか!?」


「まあ、私との戦いは駄目だったけどまだ方法はあるよ。もう一つの素材を天空都市が出現するまでの期間で集めてくれば良い。当然だけどあのヴェルディートの変異種の力は借りずにだよ。移動時間は君たちの工房に海までたどり着いたプレイヤーが居るんだからまだ何とかなるよね」


 何とかなるよねと言われてもね・・・・・・

 まあ、やるしか無いんだろうね。


「ところでこの灼熱火山の異常は天空都市が出現するからとかが理由?」


「そうだよ。ここは一年に一度この空に天空都市の一つが出現するんだよ。どの天空都市なのかはその時によって変わるけどね」


 それだと次の一年を待てばまた取りに行けるとかは無さそうだね。

 つまりこの機会を逃せば呪いを解ける日は大幅に遠のくって事になるね。


「期限は?」


「七月七日だね。ひらくのはその日から七日間だけど、天空都市が出現するまでの間に手に入れることが試練だからそれ以降は認められないよ」


 となるとまた一ヶ月を切った状態でドラゴンに挑まないといけない訳ね。

 しかも今度は本当に楽な道程じゃ無いんだけど・・・・・・

 でも何とかするしか無いよね。


 しかし、本当にどうしよう・・・・・・

 深海に向かう潜水艇とか作れないしね。

イティア「ようやく戻ってきた・・・・・・けどなんか解決したっぽいね~言いたいことはあるけど別に良いか~」

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