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037 セクター・パンドラ1

 ◇ ◇ 6月10日 炎の大地 灼熱の火山 ◇ ◇


「ついにたどり着いた。灼熱の火山!」


 なにげに懐かしいね。

 試練でパウリンと二人でこもって修行したもんね。

 まあ、あくまでも似たような山だけどね。


 大地は引き裂き地面はぼこぼこ、遠くから見れば山がうねって見えたと言うくらいには大暴れしたもんね。

 それだけ訓練したおかげでかなり習得がやっかいなスキルもしっかり手に入ったからね。


「グワァァァァ、さ、更にきつく・・・・・・・」


「炎の大地の炎は大分マシになったでござるのに・・・・・・・」


「ッグ、これは・・・・・・エルフじゃ無くてもきついだろ・・・・・・・」


「ボクのサポートなしでも動けるようになってたのにこれは流石に厳しくない? ドルフィスまで参ってるよ」


 でも、なんか私が訓練していた灼熱の山とは炎の勢いが違うね。

 エルフの二人はともかくドルフィスまで駄目ってかなりとんでもないよ。

 流石本場の灼熱の火山だよ。


「あれ~? こんなに炎の勢い凄かったかな~?」


「って、いつも通りの火山じゃ無いの!?」


 どうやら単純に異常事態が起きているだけだったみたいだ。

 炎の大地での異常事態ならここまで熱くなるのは納得かな。

 ただ、コクウを除く全メンバーが使い物にならなくなってるのがあれだけどね。


「流石にこれはボクでも全員をまともに動けるレベルまで状態を引き上げるのは無理だね。これを補佐するレベルの熱を奪うと倒れるよ。しかも今度は三人分だし・・・・・・ひとまず一度出直した方が良い・・・・・・と言いたかったんだけどね」


「そういうわけにも行かないみたいだね」


 ちょっと目を離した瞬間にすぐ近くに人が居た。

 右側が白い翼で左が金属みたいな翼を持っている謎の女が・・・・・


「・・・・・・ふ~ん、なるほどね」


 女は左の金属質な翼を消した。

 すると右手に金属の棒が出現した。

 これは・・・・・・!?


「アクターメタル!?」


「気安くそのなを呼ばないで欲しいね。私の姉の力の一端なんでね」


 アクターメタルがこの女の姉の力の一端?

 よく分からないけど確かに言えることが一つ。

 この女は私達と戦う気だ。


「イティ!?」


 声を掛けようとした瞬間にイティアがかき消えた。

 周囲を見渡しても居ない!?


「イティアって人は邪魔だったから遠くに飛ばさせて貰ったよ。当分は戻ってこないだろうね」


転移の神眼(・・・・・)ね。左目でとらえた相手を右目の千里眼で視認した場所に飛ばす力ね」


 コクウが呟いた。

 ってことはイティアは本人の意思とは無関係にどこかに飛ばされたということ!?

 これは、私達にも言えることか・・・・・・・


「何故君が私の右目の力の詳細を?」


「君のオリジナルとは関係があるからね」


 その言い方だとまるで目の前のこの女はコクウの知っている人の偽物みたいな言い方だね。

 コクウってなにか背景があったりするのかな?


「私が偽物みたいな言い方をするんだね。まあその通りなんだけど他の姉妹には言わないでよ」


 偽物ってどういうこと?

 意味が分からないんだけど・・・・・・


「さて、セクター・・・・・・君はボク達に対してなにがしたいんだ?」


「何がしたいか・・・・・・君達というよりそこの後ろにいるエルフ兄妹には呪われた人が居るみたいだね」


「!? 何故・・・・・・」


 なんでリエラのことが分かったんだこの女。

 コクウが言うにはセクターという名前らしいけど・・・・・・


「私は呪術師だからね。呪いを導き呪いを操る者。それが私だ。っと、無駄に話してしまったね。戦いを始めよう」


 セクターは右手に持った棒を天に構えて地面を叩いた。

 すると辺りの温度は普段と同じような感じになった。

 これって、結界?


「私の名はパンドラ六姉妹の一人、呪術師セクター・パンドラ。いざ尋常に勝負しよう」


 右目を赤く、左目を緑色に光らせてセクター・パンドラと名乗った女は私達に襲いかかってきた。

イティア「あれ? ここどこ?」

ゴブリンキング(雌)「ギャーまた来やがったこいつ!? あの武器を持つ奴等を皆隠せ!」

雌モンスター「オウ」

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