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036 暴食で食い尽くされて

 ◇ ◇ 6月10日 炎の大地 ◇ ◇


「ってお前かよ!?」


 レクトは叫んだ。

 うん、無理も無いよ。

 危険なモンスターかと思ってたら知り合いでしただもんね。


「あ~ごめんごめん。大暴れしすぎて警戒させちゃったかな」


 フッとイティアの姿がいつもの姿へと戻った。

 猫耳と尻尾も引っ込んで消えた。

 どうなってるんだろうね。


「イティアはこんなところで何してたの?」


「ん? ホムラ達の持って帰ってきたヤキトリックスって魔物の肉が美味しかったから狩ってたんだよ」


 ああ、なるほどね。

 ドラゴンが怯えるってどういう意味かと思ってたけど生態系破壊し尽くすレベルで大暴れしたらそりゃ怯えられるよね。

 実力云々とかそういう問題じゃ無かったよ。


「しかし、驚いた。イティアってヴェルディートだったんだね」


 そういえばそうだ。

 生命力の鎧を身に纏う生き物の名前だったよね。

 まさかイティアがその一人だったとはね・・・・・・・


「違うよ」


「違うの!?」


「いやいや、ボクの知ってるヴェルディートの特徴まんまだよ!?」


 確かにそうだ。

 特徴を効く限り完全に一致している。

 どういう事?


「ボクはヴェルディート擬きだしね~ヴェルディートみたいに偏食持ちじゃないんだよ~ボクに食べられないものは無いからね~」


「ああ、ヴェルディートは何かしらの特徴を持っていてそれを君は持ってないから違うと言うことか」


 ヴェルディートって偏食家なんだ。

 いや、種族単位で偏食家なんだね。

 ・・・・・・それって食性が異なるってだけじゃないかな?

 草食獣なのに肉も食えるとかそんな感じだろうね。


 ってことはイティアって変異種・・・・・・

 いや、よくよく考えたらイティアってそれ以前にNPC擬きだったね。

 変異種なのは当然なのかな。

 まあ、オボロ達の手前その辺は突っ込まないけどね。


「そもそもボクは正体不明のアンノウンの暴食だからね~自分の種族が意味不明なのも当然なんだよ~」


「正体不明とアンノウンって意味同じなんだけど・・・・・・」


 頭痛か痛いみたいな言い方じゃなくて動画で動画を見るみたいになってるからね。

 色々と間違ってるよ。


「暴食ね・・・・・・たしかに暴飲暴食は繰り返してるしね。でもそれを自分で言うのはどうなの?」


 暴食、たしかにイティアに似合う言葉だよね。

 ってことは七つの大罪を犯す人が二人も居る訳か。

 暴食に怠惰の二種類ね。

 まあ、シャウラに関しては理由ははっきりしてるんだけどね。


 ゲームだから暴食する人は多いけどイティアみたいにそこまで食べるか!?って人は居ないからね。

 いくら美味しいからといえど調理されてないものまで大量に食べる人なんて居ないよ。

 そもそも武器とかの無機物なんて好きこのんで食べないしね。


「まあ、それがボクの本質だからね~ところで~君たちはここで何をしてるのかな~? てっきりもう探索し終えたと思ってたけど~」


「灼熱の大地の探索は終わってないよ。コネクトグラスでいろいろ作らないといけない物があったから中断していただけだからね」


「コネクトグラスか~チョコ草で作れるやつね~接続する力が異様に強いチョコ草ねぇ~シロップの森の草も似た性質あるのは知ってる~?」


 え?

 シロップの森?

 ああ、割と最近素材とりにいったメイプルシロップが木から大量に溢れてる森ね。

 あれも食材系エリアだけど・・・・・・まさかあそこにも同じ物があったの!?


「まあ、単体では使い物にならない代物だけどね~コネクトガードグラスとでも名付けるべき代物かな~?」


「コネクトガード・・・・・・接続を防ぐ?」


 接続を防ぐあるいは接続を解除する力から守るとかそんな効果を持ってるのかな?

 どんな効果にせよコネクトグラスと組み合わせれば凄い効果を発揮しそうだね。


「今度採取してみるよ」


「それが良いよ~折角だから向こうにある灼熱の山に行ってどんな形にもなる金属を採取してきたら良いよ~」


「どんな形にもなるってアクターメタルのある山の位置を知ってるの!?」


 ここのどこかにある山にアクターメタルがあるというのは知っていたけどね。

 イティアは何処にあるのか知ってるんだ。


「なんだ~それが目的だったんだね~じゃあ付いてきてよ~」


「道を教えてくれるのか? ありがたいがたいが・・・・・・・お前はやりたいことがあったんじゃ無いのか?」


 私が周りを見渡して探しているとレクトがなんか話していた。


「最近~怯えられちゃって姿を隠しちゃったんだよね~だからもう潮時かなって思ったしもう戻ろうかなと考えていた所なんだよね~」


 そりゃ生態系破壊し尽くすレベルで狩ってたら怯えられるよね。

 というか案内してくれるんだ。

 それはありがたいね。


「というわけで出発しようか~行き先はこっちだよ~」


 そして私達はイティアの案内の元灼熱の火山へと向かっていった。

イティア「焼き鳥ちゃ~ん出てきて~」

焼き鳥「出てきてと言われて出てくる馬鹿が・・・・・・あ・・・・・・」

イティア「出てきてくれてありがと~」

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