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031 炎の大地

 ◇ ◇ 6月2日 炎の大地 ◇ ◇


 リエラがコールドスリープ装置で眠りについてから二日後、私達はいま冒険をしていた。

 レクト達の実力向上と素材集めの観点から砂鉄の大地の隣にある場所に来たんだよね。

 その名も炎の大地。

 地面が凄いめらめらと燃えている場所だ。

 生半可な実力じゃここを通ることは出来ないだろう。

 そんな場所を私達は歩いていた。


「凄く暑いでござるな・・・・・・」


「だな・・・・・・服が燃えないのは助かるんだが・・・・・・」


 レクトとオボロが暑そうにしてるね。

 無理も無いか。

 エルフは森の民だ。

 木を燃やすレベルでの炎には耐えられないでしょ。


「かなりきついなここ。修行で来たわけじゃ無いが克服しないと厳しいだろ。閃光火山で耐性つけたのにここまできついからな」


「だね。気持ちは分かるよ」


 ちなみに私はスキル習得の試練の際にこういう地形を突破する為に克服済だったりする。

 まあ、克服したとは言いがたいんだけどね。

 ヴァッカスの熱いと思うから熱いんだ。熱くないと思えば熱くないと言う言葉に従って克服しちゃったしね。


 考え方一つで克服できたとか言ったら盛大に突っ込まれたよ。

 そりゃそうだよね。あり得ないもん。

 シャウラが言うには元々平気だったんだろうって言ってたね。

 この言葉で記憶を失う前の私って本当に何者なのって思ったね。


「情けないね。これに耐えられないようじゃ冒険者としてどうなのって言いたくなるよ」


 あきれながらレクト達を見るのはコクウという少女だ。

 ドラゴン退治が終わった後も結局付いてきたんだよね。

 ちなみに異常に強いけどコクウは冒険者だったりする。


 まともな部類の戦闘者かと思ってたんだけどね。

 本人に聞いたら、戦闘者が肉を焼けるわけ無いでしょとのこと。

 料理が出来ないのは知ってたけど、肉すらうまく焼けないんだ・・・・・・

 他人の力を借りなきゃ生きていけないとまで言われた戦闘者がここまでとは思わなかったよ。


「イベントが始まるんでしょ。イベントは冒険者とかは武器防具は持ち込み出来るみたいだから出来るだけ強化しなきゃいけないのにこの体たらくはまずいよ」


「分かってる・・・・・・・だが・・・・・・・」


 きついんだろうね。

 まあ相性が悪いんだし仕方ないよ。


「はぁ、しょうが無い。ほら、これで多少は楽になった?」


「え? なんか楽になったぞ」


「何が起こったのでござるか?」


 どういうわけかレクトとオボロの周辺温度が下がってる。

 まあ、まだ熱い部類だけどまともに行動出来る温度にまで下がったみたいだ。


「ボクが君たちの周囲の熱を奪った。ある種の曲芸に近いからあまりやりたくは無いんだけどね」


「そうなのか。ありがとう」


「感謝するでござる」


 コクウがまさかそんなことが出来たなんてね。

 強いだけじゃ無いんだ。


「その代わりちゃんと戦ってよ。曲芸に近いからこれやると戦えないんだからね。もしここまでしても体たらくを見せるようだったら・・・・・」


「見せるようだったら・・・・・・・」


 何する気なんだろうか?

 まあ、十中八九奪えるんだから・・・・・


「工房にいる間も暑い環境でもまともに活動できるまで熱を与えてあげるよ」


「それは勘弁願いたい!?」


「地獄過ぎるでござるよ!?」


 まあそうなるよね。

 これで体たらくを見せるなら克服させるまで徹底的にしごき上げるという考えが見えてたもん。


「エルフって本当に暑いのが駄目なんだな」


「まあ、熱帯雨林とかの暑さとはまた違う暑さだしね」


 炎が近くでめらめら燃えてるから完全に違うでしょ。

 もし同じならその森の環境は普通の森じゃ無いよ。


「ところで、ここで手に入る素材で誰の武器が強化出来るんだ?」


「君の武器だね。というか君の武器を作る」


 盾使いだけど守ってばかりじゃ駄目でしょ。

 攻撃も出来るようにならないとね。


「あ~俺の武器か。どんな武器だ? 剣か? 槍か? 習得するのにどれだけ時間がかかるか・・・・・・」


「いや、剣や盾じゃ無いよ。ここで取れる金属にアクターメタルというものがあるよね」


 演じる金属。

 望めばその形へと自在に変形するという特性を持った金属だ。


「あ~この場所の特徴とかは調べたが取れる素材なんかは調べてないからな。それがどうしたんだ?」


「それを君の盾に加えて武器へと自在に変化する盾を作る。それが君の武器だ」


 変化させる武器はまだ決まってないけどこれなら攻撃時は武器に、防御時には盾にと変えられるからね。


「それは助かるな。俺は複数の武器を同時に扱えないからな。タンクがいないから武器捨ててまでタンクになってたんだよな」


 まあ、そんなことだろうとは思ったよ。

 そもそもエルフは根本的にタンクに向いてないからね。

 そして複数の武器を同時に扱えるとは思ってないしね。


「候補としてはナックル、棍棒などの打撃武器ってところかな」


「斧なんかには出来ないのか?」


「出来るけど扱えるの?」


 というか斧ならアクターメタルとか使わなくても変形させる機構はつくれるんだよね。

 壊れやすいけど・・・・・・


「いや、俺みたいなのが使ったらかっこいいかなって・・・・・・」


「斧にすると盾の重量が増すけど良いの? 斧はたたき切る武器だから重量が無いといみないからね」


 ドルフィスって確か高速で移動して守るタイプのタンクだったよね?

 軽量盾とかじゃなくて良いの?


「・・・・・・それはダメだな。斧はやっぱりなしで」


「そりゃそうなるよね」


 そんなことをしゃべりながら歩いているといきなり目の前にドスンと何かが降ってきた。

ドルフィス「斧はあこがれてたんだがな・・・・・・」

ホムラ「重量が変化する素材とかあればスタイルを崩さずに戦える武器を作れなくは無いんだけどね」

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