029 悪徳工房の最期
「はぁ~あいつめ。隠蔽は完璧とか言ったくせに見抜かれてるじゃ無いか」
「仕方ないだろ。所詮は洗脳して無理矢理作らせたものだからな。洗脳すれば質は落ちる」
洗脳すれば質は落ちる?
こいつ等・・・・・・洗脳とかに手を付けてるのか。
「なるほどね。道理でお前達みたいなのに中々運営が動かないわけだ。運営の中にお前等の仲間が居てそいつが異常をしらせないようにしてるんだな」
「はぁ、勘の良いクソガキが。ここで洗脳しておかないとまずいことになる」
洗脳ってビュウスを?
プレイヤーに対して洗脳という言葉が出てくる辺りかなり碌でもないね。
要するにプレイヤーを洗脳するすべを持ち合わせてるって訳ね。
「なんでお前等はこんな事を?」
「そんなもの決まってるだろ? 金を稼ぐ為さ。このゲームはいい。リアルマネーがはびこるこのゲームで上手くやればとてつもない大金が手に入る! このゲームでしか味わえないドラゴンの肉なんかを売りに出せば稼げるだろう。だから我々はその計画の為に工房をつぶして回って居るんだ」
なるほどね。
かなりタチの悪い奴等ってことね。
というか多分裏組織か何かでしょ。
VRで洗脳なんてセキュリティを突破して出来るとかただ事じゃ無いからね。
「なるほどな、まあ、十中八九禄でもねぇ組織が絡んでるんだろうがここでつぶす!」
「やってみろよクソガキ! いけ! 兵隊共!」
ビュウスが宙を舞う槍を動かした途端一気に大量のNPCが飛び出してきた。
これは全部冒険者?
「ははは、こいつ等は冒険者の中でも戦闘しか出来ないろくでなしだがその分強いんだよ! そんなしょうも無い道具で勝てるとで・・・・・・」
フラグ建築お疲れ様。
ビュウスは浮遊する槍で全員的確に倒していった。
まあ、ちゃんと自分の意思で動けないんじゃいくら潜在能力が高くても意味ないよね。
サンドフィッシュの襲撃をうけたら一瞬で壊滅するレベルだよ。
ふつうパーティが一撃で壊滅するなんてあり得ないけどそれが起きてしまうからね。
「なら、兵器を使う!」
クソ野郎が機械を操作するとロボットの兵隊が出現した。
うん丁度いいや。
私は長いこと使わないで溜めまくったとあるポーションを沢山投げた。
そのポーションの名は爆発ポーション。
強力な爆発で相手を仕留めるクラフター用の攻撃道具だ。
「ああ!? 何故だ何故だ!」
「え!? 今ので仕留められちゃったの!?」
いくら何でもかなり序盤に作った爆発ポーションで壊れるとか脆すぎでしょ。
しかも一撃で・・・・・・
「おかしい、こんなはずは無い。何かの間違いだ」
なんか、結構色々とやってきたのにやけにあっさり終わるね。
なんでなんだろうか?
「イティアがさんざんつぶしまくったのにイティアに喧嘩をふっかけるあたりかなり頭悪いなお前達」
「イティアが既につぶして回っていたのね」
多分現在進行形でつぶしてるのかもしれない。
弱いのしか出てこないのはそれしか残ってないからなのかもしれないね。
「そんな馬鹿な・・・・・・いや、まだ終わりじゃ無い! お前等を俺の仲間がBANすれば良い! イティアとかいうNPCを削除するように要請を・・・・・・」
「馬鹿だな。そんなの出来るわけ無いだろ。こそこそと本当の運営から隠れてた奴がさ」
まあ、聞く限りだと出来るわけ無いよね。
正直、私もそれはいくら何でも無理でしょとしか言えないもん。
「あ・・・・・・なんだ? え? 工房閉鎖処分? え?」
「あ~もうシャウラが手を打ったみたいだな。馬鹿みたいにペラペラと洗脳だとか口にするからそうなるんだ」
まあ、ちゃんとした運営にそんなの聞かれてたら対処されるよね。
ログアウトしないのは強制的にゲームにログインさせ続けることで逃亡阻止という観点があるんだろう。
なにせVRで違法な代物を使ったんだ。
当然捕まるよね。
そんなことを考えてたら変な乗り物が飛んできて犯罪者となったプレイヤーを回収して連れて行った。
抵抗しようとしていたけどストレージとかが封じられていたのかアイテムを使ってどうにかしようとはしていなかった。
「これで全部終わったんだね」
「いや、まだこれからが本番だろ。コールドスリープ装置を完成させて始めて全部終わるんだ。ほら、コクウとか言う奴がドラゴンを倒したぞ」
振り返るといつの間にかドラゴンは倒れていた。
結局コクウ一人で全部倒したようなものだね。
周りを見るとオボロも自分たちが戦っていた奴を倒したみたいだね。
こっちと違って激戦が繰り広げられたみたいだ。
「きつかったでござる・・・・・・分身とかしてくるのは本気でやっかいだったでござる」
分身って本当にやっかいだったんだろうね。
レクト達も無事で良かったよ。
「さて、ぼんやりしている場合か。急いでドラゴンをストレージにしまって持って帰るぞ。ホムラはこれからが本番だからしっかり休んでおけよ」
「分かった」
さて、なんか思ったよりあっさり終わったけどこれで全ての材料が揃った。
皆が言うようにここからが大変だ。
コールドスリープ装置・・・・・・それを完成させるには私はまだ技術不足だ。
だから急速に技術を身につける必要がある。
さて、ここからが本番だ。
頑張っていこう。
イティア「なんかやばい生物兵器とかあったけど全部食べちゃったから出してこなかったんだろうね~」




