002 作り出せた物
2023/1/30 大幅改稿
2023/2/22 一部改訂
◇ ◇ 4月3日 工房 内部 ◇ ◇
「おお、ここが工房か・・・・・・」
大量の工作機材が設置されてるよ。
あれもこれも全部何かを作るための物だね。
「ふっふん、私ってゲームが始まったときから購入してて工房を作ったんだよね。課金で手に入れたお金でね。レートが結構いいから数千円程度でここまでの設備が整えられたんだよ。もちろん私達が普段過ごす用の部屋と寝る場所も完備してる。大規模なキッチンとかもあるからこの施設であらゆる物が作れると思うよ」
そういえばこのゲームの通貨のYenは1000Yen=1円だったね。
だから低価格でもここまで揃えられたんだね。
「まあ、大半がデフォルトでただで手に入る物なんだけどね。私が購入したのはガワだけ。とはいえここまで広いガワを手に入れるのも苦労するのを考えると課金して手に入れるのはありだと思うよ。まあ私達過ごせる部屋とかが大きく値段かかったかんじだけどね」
「すごいナァ・・・・・・旋盤まであルゾ。それもオートクラフト付キノ・・・・・・デフォルト設備だけじゃなイナ。デフォルト設備デ拡張でキル物はしてイル感ジカ」
デフォルトだけと言っても数千円って結構安く済むね。
オンラインゲームとかだと結構高く付くもんね。
「まあ、このゲームの目的が技術者の育成という側面があるから安価で設備を揃えられるようになってるんだよね。まあ制作者ランクを上げないと購入できない設備なんかもあるから、道具便りだけの変な生産者が生まれないようにはなってるしね」
あ~道具便りだとそれで資金稼ぐ人間とかも出てくるしね。
当然の対応と言えば当然か。
なら、楽して稼ぐことは出来ないってことだね。
自分で何かを作り続けないといけないんだね。
「シャウラ、オレハあそコデ機械作リニ励むことにスル。基盤トカ色々作りたいかラナ」
「いいよ。皆に使わせるために買ったんだしね」
シャウラ、自腹切ってまで皆のために色々と用意するなんて・・・・・・・
「そして、大量にお金を稼ぐのだ。私が惰眠をむさぼるためにも!」
「うん、いつも通りのシャウラだよ」
やるときはやるんだけど何かと怠惰なんだよね。
指示するときは的確だから結構頭良いのに怠惰なせいで色々と台無しなんだよね。
まあ本人曰く体質で長時間活発に活動できないとか何とか・・・・・・
それ現実の話でVRに関係あるのとは思ったけどね。
「さて私も何か作ろうかな」
作るとしたら・・・・・・比較的難易度が低そうな木工かな。
とりあえず木材加工所に向かう。
◇ ◇ 4月3日 工房 木工エリア ◇ ◇
たどり着いたら無限資材の低品質木材を手にとってそれをノコで切っていく。
ごりごりと切ったら次はベルトサンダーで削って形を整えて完成!
一時間で適当に作った木刀の完成!
さて、その質は・・・・・・たったの10Yen!?
安!? 低品質木材で作ったとは言え結構良い感じで出来たのに・・・・・・
いや、多分工夫が足りないのかな?
とりあえず素材の質を高める前に無限にただで使える木材で色々と試そう。
う~んたとえば木材を圧縮するのはどうかな?
圧力をかければ硬くなるでしょ。
プレス機の近くに居たロギロスの手を借りて木材をプレスしてみた。
結構硬くなったね。簡単にはへし折れそうに無さそうなくらいにはね。
そして結構硬くなったから加工も大変だった。
切るのが硬くて本当に大変だった。
そして出来上がった二本目の木刀が凄く硬い木刀だ。
サンダーで切れ味が出来るくらいには削ったからぼろいナイフ程度の切れ味はあるはずだ。
これで出来上がった木刀の値段は100Yen!
元値が低いとは言え一気に十倍だ。
あとは徹底的に研究を重ねて重ねて次の日には木刀を売って手に入れたお金で購入した木材で作り上げた木刀を加工する。
これでついに1000Yenに到達した。
いや~結構いいよねこれ。
現実換算で1円に到達したわけだからね。
「なンカホムラガ化ケ物じミタ木刀作りやがっタゾ」
「あの程度の木材で下手な刀に匹敵する程の切れ味を持たせる地点で割とおかしいんだけどね。記憶を失っているとは言え技術力は意外と覚えてる物なんだろうね」
なんか後ろで色々言われてるけど気にしない。
そもそも何言ってるかはこの位置からじゃ聞こえないしね。
「さて、とりあえず簡単に手に入る木材で最高の木刀が作れたし次は弓かな」
弓はしならせて矢を飛ばすから割と難易度が高めだ。
木刀みたいに硬く鋭くすれば良いって話じゃないからね。
まずは木から切り出す形で作り出そうかな。
「そうだ、ホムラ・・・・・・その木刀店に出して良い?」
「店? ここでこうやってピッて売れば良いんじゃないの?」
木刀をストレージに入れて売却ってすれば売れるよね?
店とかにわざわざ売りに行く必要は無い気がするけどね。
「あ~100Yen以上なら店で売った方がいいんだよね。5倍から10倍くらい金額が変わるからね」
「そうなの!?」
あ、そういえば特定の場所で売れば値段が増えるとかそういうゲームあったね。
めんどくさがらずにそこで売れば大もうけ出来るとかそういうのがこのゲームにもあるのね。
「とりあえず今は店番NPCとか雇えないから私が店番して売るよ。その木刀あと数本くらい作ってちょうだい。ロギ~はまだ何も作れてないからね~・・・・・・機械の製作準備は出来てるから明日あたりには出来そうだけど~・・・・・・」
「分かった。弓作りするにしても結構資材消費しそうだしね。何本か作るよ」
というかあんな刀擬きの木刀をほしがる人なんて居るのかな?
このゲームは戦闘できないから購入するのは変人でもなければNPC位でしょ?
売れるとは思えないけどね・・・・・・
そう思いながら私は何本か木刀を作った。
その翌日普通に売り切れてて本気で驚くことになるとはその時の私は知るよしもなかった。
ソニス「なんで普通に売れたかって? シャウラの商売テクが上手かったというのもあるかもしれないけどかなり軽くて頑丈な武器なんてそうそう無いからね。真剣より軽いのに真剣に迫る刀で真剣より安いんだから当然売れるよ。そんな性質なのに低価格な理由は生産者のクラスと素材、あと木刀であるという点が大きな原因だね」




