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001 色々と楽しみたくて

2023/1/30 大幅改稿

 プカプカと浮かぶ画面を私、ホムラはにらみつける。

 その画面は白黒のゲーム画面で中央にダウンロードの進捗度を示すバーがあった。

 ゲージは98%・・・・・・99%・・・・・・・100%!


 たった今ゲージはマックスになり、ゲーム画面に色が付いた。

 私は急いでゲーム画面に触れた。

 その瞬間私の周りに光が発生した。

 そのまま私はその場から消え、ゲームの世界へと入っていった。


 クラフティング・オンライン・・・・・・

 それはゲームでありながら現実の食べ物が極めて現実に近い感覚で楽しめる最高のゲームだ。

 私は病院生活で固形物を食べることが出来ないからこういうゲームはかなり良いよね。

 しかも特殊な事情を汲んでくれてゲーム内で一日中過ごすことも出来るというおまけ付きだよ。


 五体満足の体で眠ったりするのは結構良いからね。

 私には出来ないことだから正直あこがれてるんだよね。


 まあ、物作りしか出来ないゲームらしいし普段はほかのゲームをやって寝るときはここにって感じのルーティンになるかもね。

 でも、しばらくはこのゲームの中で過ごす殊になりそうだけどね。

 なんせこのゲームをダウンロードするのにほかのゲームアンインストールしたからね。

 容量が大きすぎるんだよね。だから仕方ない。


 パッケージ版買えば良いだけの話なんだけども私、パッケージ版購入したところで交換が上手く出来ないんだよね。生命維持装置に体が繋がれてるから仕方ないんだけどね。

 だから基本的にダウンロード版で済ましてる。

 容量拡張するために色々注文したからそれ待ちだね。


 そんなことを考えていると私は光の中を抜けて沢山の人が行き交う町の中に降り立った。

 お~、何というか体に響き渡る情報量の多さがリアリティのあるゲームなんだなって思えるね。

 沢山の人が行き交うから足下に響く足の振動に体をなでる空気に空から降り注ぐ太陽の熱とか様々な感覚が私の中に響いてくる。


 いいねいいね。

 こういうのは本当にいいと思うよ。

 さて、皆との待ち合わせ場所は・・・・・・


 居た!

 白髪赤眼のアルビノの症状が出ているのが特徴的な少年と、右が金髪緑眼で左が黒髪赤眼の少女がそこに居た。

 ロギロスとシャウラだ。

 ・・・・・・あれ? ビュウスとフィルが居ないんだけど・・・・・・?


「アア、ようヤク来タカ」


「待ってたよ~十分くらいね」


「いや~ダウンロードが思ったよりも終わらなくて・・・・・・ところでフィルとビュウスは? ひょっとして先に何か買いに行ってる?」


 とはいえそこまで長く待たせてないと思うんだけどね。

 せいぜい待ち合わせを二分程遅れただけだからね。

 ダウンロードするとき容量の問題で全部のゲームをアンインストールしてなきゃダメとか分からなかったから仕方ない。


「アア、セルフィスとビュウスカ・・・・・あいつらナラ居なイゾ?」


「居ない?」


 ちなみにロギロスの言うセルフィスというのはフィルの名前だ。

 フィルはセルフィスの愛称なんだよね。

 まあ臆病だけど女の子だしね。

 愛称で呼ばれたりはするよ。


 そしてビュウスは私の友人の男の子の名前だ。

 まあ何故かフィルと同じように居ないみたいだけどね。

 なんで二人とも居ないんだろう?


「何か用事があったとか?」


「あ~フィルのゲームパッケージ購入で色々問題が起きたみたいで最低でも数週間は到着しないらしいよ」


「ビュウスはセルフィスの付キ添イダ。一人デハ寂しいだろうかラト一緒のゲームニ潜っテル」


 あ~かなり人気のゲームだしね。

 パッケージの購入は厳しいんだね。

 ダウンロードは容量でかいからパッケージじゃないと厳しそうだもんね。


「おのれテンバイヤーってビュウスが言ってたね。なんか変な奴が買い占めとか行っているらしいよ」


 変な人もいる者だね。

 VRアカウントは一人一アカウントしか手に入れられないから沢山買っても意味ないのにね。

 脳波ごまかして沢山のアカウントを手に入れるのは犯罪行為だしね。


「まあ、仕方ないや。とりあえず何から食べていく?」


「え?」


「まサカ・・・・・・オ前・・・・・・」


 あれ、どうしたの二人とも?

 なんか問題発言しちゃった?


「ホムラって確か今月お金無いんだよね」


「無いよ。容量拡張のために色々購入したからね」


 全部アンインストールする必要かどうかは分からなくても容量が不足してるのは分かってたからね。

 今の二倍の容量にするべくそういう機器を購入したね。


「じゃあ、どうやって色々買うつもり?」


「え? それは・・・・・・初期通貨とかあるんじゃないの? ってこの言い方するってことは・・・・・・」


 私は目の前にシステムウインドウを出す。

 そこにある情報を見て気がついた。

 お金がない!?


「え!? なんで!?」


「ホムラは何かを作るのにもお金がいるだろうからある程度は最初からある者だと考えたんだろうけど・・・・・・低品質の無限資材があるからね。それ使えばある程度は作れてそこから品質の高い素材を手に入れられたりするんだよ」


 無限資材!?

 そんなの聞いてない!?

 いや、私の調査不足だね。


「ドウしよう?」


「オレノ口調ヲ真似ルナ」


「私はてっきりホムラが生産して色々作ろうとしていたのかと思ってたからね」


 いや、私が生産なんて出来るわけないじゃん。


「でも折角私が拠点となる工房用意したんだしさ。作ろうよ。それとも別のゲームしておく?」


「・・・・・・まあ、こういうゲームなんだし作るだけ作ってみようかな。何事も経験だよね」


 とりあえず私はシャウラの言うように工房に向かって見ることにした。

 思い通りに色々と作れればいいなと思いながら・・・・・・

ソニス「う~ん、ホムラって割とおっちょこちょいなんだね。さて、ホムラは一体何を作るのかな?」

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