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Sideビュウス1 砂鉄の大地を突破する

 俺の名前はビュウス、今は訳あって妙な女と共に行動している男だ。

 本当に妙な話だよな。

 NPCとはいえど人の危機を放ってはおけないということでイティアという女と共に海に住むシードラゴンを討伐することになったわけだな。

 最も、ゲームの都合上俺達プレイヤーは戦えないので、戦うのはNPCじゃないNPCのイティアとか言う女に任せるしか無いわけだな。


 にしても・・・・・・・なんで俺はこんな危険地帯を走らされてるんですかねぇ!?

 イティアの保有していたホバーバイクで走ってるから俺自身は疲れないんだけどさ、周りが危険すぎて普通にやばい。

 砂鉄の大地奥地のジャイアントサンドフィッシュが群れて襲ってくる。

 しかもギガントジャイアントサンドフィッシュというとあるハンターゲーで背中で鉱石採取する砂漠のモンスターレベルに大きい奴が普通に居るからな。


 そんなのに周りから襲われてて正直生きた心地がしない。

 まあ、全部イティアが追っ払ってるんだけどな。

 縦横無尽に空を駆けて蹴り飛ばされていく。

 魔法使いを気取ってるのにやってることはもはや格闘家だよ。

 魔法を使え、魔法を!


 とはいえ、のんきに詠唱していたらあっという間にやられてしまうよな。

 案外身体強化に魔力を使ってて既に魔法は使っているのかもしれないな。

 はぁ・・・・・・時間が無いから強行軍になるとはいえここまで危険な場所を通る羽目になるとは思わなかった。

 生きた心地が全くしないんだよな。


「う~ん・・・・・・そろそろ面倒だし~全員片付けよ~」


「いや、全員片付けるってどうやって・・・・・・」


 片付けると言って俺の元まで飛んで戻ってきた。

 いや、お前が何とかしないとこのままこのホバーバイクごと蹂躙されるんだが!?


 そう思っているとイティアは大きく息を吐いてまるでヤッホーと叫ぶときのポーズを取った。

 爆音で倒す気かこいつ。

 確かに音の爆弾とか効きそうだけれども・・・・・・・


「イーターホール」


 と思っていたら違った。

 ブラックホールみたいにガンガン吸い込まれて行ってるよ!?


 サンドフィッシュが口の中に吸い込まれていく。

 しかも吸い込まれる直前なんか不自然に小さくなっていってるんだよな。

 これ、普通にあの馬鹿でかいギガントジャイアントサンドフィッシュも吸い込めるんじゃ無いか?


 てか、これはアレだな。

 デラックスがトリプルなピンクボールのゲームに出てくるビックバンの名を冠したブラックホールみたいな吸い込み方だな。

 やばすぎるだろ。


 ギガントジャイアントサンドフィッシュがイーターホールの脅威から逃れようと全力で逃亡を図ってる。

 どうもイーターホールは吸い込める対象を選別できるみたいで地面の砂鉄なんかは吸引力が凄まじいのに一切吸い込まれてない。

 なんで今の今まで使わなかったんだというレベルで凄まじいんだが・・・・・・


 ギガントジャイアントサンドフィッシュはどうやら吸引力に負けて地面から離れ吸い込まれていく。

 まるでアニメとかで壺の中とかにに封印されるかのように不自然な変形をしながら馬鹿でかい奴が吸い込まれていく。


「ごちそうさま」


 そして吸い込みが終わるとき、脅威は全て無くなっていた。

 先ほどの光景が嘘では無いと断言するかのようにギガントジャイアントサンドフィッシュの居た場所が凄いくぼんでいた。


「さて、集めるだけ集めてから~仕留めたからしばらくは襲ってこないだろうから急いで抜けるよ~」


「ああ、分かった」


 そして俺達は砂鉄の大地を一直線に突き抜けていった。

 そして、砂鉄の大地を抜け新たなエリアに到着した。


「山脈地帯か・・・・・・」


「このまま突っ込むよ」


「ちょっとまて、せめてポータルの登録だけさせてくれ」


 俺はリステンド山脈に突っ込んだ。

 そして一直線に走っているとゴブリンキングが現れた。

 強力な魔剣を持ったゴブリンキングは思いっきり魔剣を俺達に振ってきた。


「死ねぇ!」


「くれるの? ありがとう」


 そしてイティアは振り下ろされた魔剣を口で受け止めてバキンとへし折ってバキボキと食らう。

 うん、知ってた。そりゃそうなるよね。

 さっきの光景見れば何となく予想は付くよ。


「俺の・・・・・・魔剣が・・・・・・ウォォォォン」


「じゃあね~」


 そして俺達は嘆くゴブリンキングをその場においてそのままホバーバイクでその場を去った。

 激高して攻撃されると思ってたから意外だったよ。


 その跡もオークキング、オーガキングが魔剣の類いを振り下ろしては食われるを繰り返していた。

 激高して襲いかかってきた者はそのままイティアの胃袋の中へと消えていった。

 まあゴブリンキング系統しか戦意喪失しなかったけどね。

 ちなみにオークキングは胃袋に収められずに俺のストレージに収められている。

 豚肉だから調理した方がおいしいからとのこと。


「やめてくれぇぇぇぇ!」


「この剣・・・・・・自分の体の一部を顕現させたものか。バッチィもの食べちゃったよ」


 そして絶叫するよく分からない人型モンスターの剣を食べてイティアが顔をゆがめた。

 自分の体の一部を代償に武器として顕現させてつくった剣とのこと。

 見た感じ五体満足だけど体のどの部位を代償にしたんだろうね。

 ワカラナイナ―イッタイドコヲダイショウニシタンダロウカ―


 とりあえず途中にあったポータルで今日の俺達の移動はおしまいだ。

 プレイヤーが野宿できない以上はどこかでポータルで帰還する必要があるからな。

 あと数日はこの強行軍が続くと思うとかなり気が重いな。

 俺も戦えれば良いのに名と思えるよ。


 プレイヤーも戦闘出来る特殊な武器があるらしいしいずれホムラ達にはそれを作って貰いたいところだよな。

 それまでは我慢することにしよう。

 俺自身の目的の為にもこのゲームをすることは必要なことなんだしな。

代償の武器

 自身の体の一部を武器にするという特殊な技法

 武器が破壊されればその部位が失われる為ある意味諸刃の剣といえる

 失っても命の危険が無い部位がよく使われる

 中には己の生殖器を代償に武器として顕現する者もいる

 男性の生殖器を代償にした場合、他の代償物と違い二度と復活できないというリスクを背負うがその分性能は他の代償物の武器よりも桁違いに高い


イティア「なんで二度と再生しないリスク背負ってまで使うんだろう~」

ビュウス「破壊されない限りは何度でも使えるからな」

イティア「破壊されたらその部位を失うだけじゃ済まないのにね」

ビュウス「だな。アレの場合だと破壊されたときのリスクがその部位が失われるだけじゃ済まないのがやばすぎる」

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