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025 ドラゴン退治のメンバー加入

「・・・・・・・」


「・・・・・・・」


「・・・・・・・」


「皆喋らないね」


 ここに来てから口数少なかったけど訓練に入り始めてから皆一言も言葉を発しなくなった。

 まあ、それだけ体内エネルギーを使用して酸素を生み出すのが大変なんだろうね。

 ちなみに私はかつて普通に出来ていたらしく息を止めると自動的に体内エネルギーで酸素生成状態に切り替わる。

 だからかずっと息を止め続けても何も問題は無い。


 任意で出来るようになると思えばそんなに時間かからない気もするしね。

 私は特訓の意味ないよこれ・・・・・・


「なるほどね。酸素断ちでも活動できるように特訓ね。訓練設備作る方が楽なのにわざわざここまで来る辺り酔狂だね」


 ちなみにコクウは長期間ここで過ごしていたことからも分かるとおり当たり前のように酸素断ちしている。

 リエラも相変わらず訓練なしで対応しているしね。

 これも上位冒険者は当たり前のように行える技術なんだろうね。


「すぐには設備は作れなかったしね。早急に強くならなきゃいけない理由もあるし・・・・・・」


「理由? なにそれ?」


 私はコクウにリエラが危険な状態にあることを話した。

 それによってドラゴンの素材が必要と言うことも・・・・・・


「あの腐れドラゴン・・・・・・そんな遠くまで逃げてたのか」


「あ~やっぱりここで何かがあって暗闇の森まで逃げたってことね」


「と言うより私が寝ていた家をドラゴンが気に入って持ち運んでいる最中に私が目を覚まして気がついて攻撃を仕掛けたんだよね」


 寝ていた家をドラゴンが気に入って持ち運ぶって割とおかしな状況だね。

 ちなみにその家の残骸はすぐに見つかった。

 シャドウメタルの岩をくりぬいて作った簡易拠点だったらしい。

 落下の衝撃でくりぬかれていたのも相まって悲惨な状態で辺りに散らばっていた。


「あのドラゴン、上手いこと追い詰めたけど猛スピードで逃げて追いかけたら砂鉄みたいな地面から魚が襲いかかってきて見失ったんだよね」


 ドラゴンが逃げる位には追い詰めたんだ。

 サンドフィッシュに襲われたせいでドラゴンを逃がしてしまった訳ね。

 まあ、一人で捌きながら移動するのは至難の業だしね。

 仕方ないよ。


「あのドラゴン、今度見かけたら仕留めてやると思ってたんだよね。よし、決めた。ボクもドラゴン退治に協力して良い?」


「え!?」


 コクウがドラゴン退治に!?

 確かにドラゴンが逃げ出す程戦って追い詰めるほどの実力だし参戦してくれるのはありがたいよ。

 ありがたいけど・・・・・・


「退治したドラゴン素材は・・・・・・」


「別に欲しいとは思わないよ。そもそもドラゴンの肉ってちゃんと調理しないとまずいからね。今のボクが欲するのはまともな料理だよ。こんな魚ばっかたべてる生活はもううんざりなんだ」


「サンドフィッシュって焼いても普通にまずいもんね」


 確かに、サンドフィッシュって味が酷いんだよね。

 食べられるように試行錯誤してようやくまともな味になった。

 もう少し時間をかければおいしく調理出来るとは思うんだけどね。

 リエラの一件が終わらないことには無理かな・・・・・・

 正直隙間時間に料理の試行錯誤をしてるけども時間が足りなさすぎるからね。


「まともに食べられるようになったサンドフィッシュの料理があるけどこれもそこまでおいしくないしね」


「空間魔法とか使えるんだね。これ食べて良いの?」


 私は時間をかけて食べて処分する気だったサンドフィッシュ料理の試作品を渡した。

 まあ、サンドフィッシュの煮込みとでも言うべきものかな。

 サンドフィッシュから出汁を搾り取り、砂を徹底的に抜いて色んな魚の出汁と混ぜた所に身をぶち込んで煮込んだ料理がこれね。

 他の魚の出汁なんかを持ってくれば現地で作れるくらい単純だ。


 コクウはサンドフィッシュの煮込みを受け取ると一口食べてものすごい勢いで食べた。

 久しぶりのまともな食事だから凄くおいしく感じるんだろうね。

 正直、こんなものを出してしまったのが申し訳ないくらいだよ。

 昼ご飯は訓練用のフード(毒入りだけど結構おいしくしてある)だからね。

 いくらおいしいといえど毒入りなんて食べさせられないよ。


「凄くおいしい。これがあの魚なんだね。でも、ここであの魚の臭いを出したのはまずかったかも・・・・・・」


「まずいって・・・・・・!?」


 空になんかドラゴンが群れてやってきてる。

 なんで!?


「ワイバーンだよ。ここであの魚を焼くたびにやってくるんだよね。ちなみに肉はあの魚以上に食えた物じゃないから一度食べたあとは全員追っ払ってた」


 あの激戦跡はドラゴンとだけじゃなくてワイバーンとも戦闘してたからなんだ!?

 ワイバーンって劣化ドラゴンだけど結構強いんじゃないの!?


「にしても、いつもより数が多い。それだけおいしい臭いを放ってたって事だね」


「いつもより数が多いの!? とにかく、急いで逃げないと・・・・・・」


「問題ないよ」


 コクウがそう言った途端全てのワイバーンが地面に墜落した。

 その翼と額には光の槍みたいなのが突き刺さっていて一撃で仕留められていた。


「仕留めるだけならどれだけ数が多くても簡単だから」


 ワイバーンって的確に当てると一撃で倒せるからねと呟きながらコクウはワイバーンに突き刺さった槍に触れて回収していた。

 魔法に見えるけどちゃんとした武器らしいね。


「ところでこいつ等って使える? あの魚みたいにおいしく調理とか出来そう?」


「リエラの一件が終わらないと試行錯誤できないからね」


「よし、それならさっさとドラゴン討伐しないとね。・・・・・・なんか数匹消てるし槍もパーツ持っていかれた。どこかに吹きとんだ? もったいないけど素材を爆発させて回収させるか」


 倒したワイバーンが数匹消えた?

 どういう事だろうか?

 爆発させて回収といったけど爆発する様子はみられない。


「・・・・・・なんかとんでもないくらい凄い遠くに飛ばされてるよ。というかこれ横からかっ攫ったね。大量討伐したら横からかっ攫うみたいな物があるのかな。タチ悪いね」


 って、またか!?

 この場にいなくても横からかっ攫う事が出来るような何かが作られているんだ!?

 タチ悪いね。


 数分経過するとビューンと凄い速度で光の槍がコクウの手の中に戻ってきた。

 そしてコクウの近くに近づくとその槍は消滅した。

 どういう手段かは知らないけど収納しているみたいだね。


「さてと、ちょっと少なくなったけどこのワイバーンで君の所にしばらく居られるだけの対価にはなりそう?」


 そんな感じで新たな仲間がドラゴン退治に参加することになった。

イティア「あ、なんか爆発した~」

転売PC「な・・・・・・貴様等、何をした!」

ビュウス「何もしてないんだよな。というかこいつ等が関係していた設備が破壊されたといったところか。ざまぁ」

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