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022 硫酸湖の素材

「ウゴゴゴゴ・・・・・・」


「うん、オボロは予想通り短期間で痛みを克服したね」


「でござるな。痛みは凄いでござるが・・・・・・一度慣れるとどうって事ないでござる」


 まあ、結構痛みに悩まされる日々を送ってたわけだしね。

 薄めた硫酸レベルならすぐに慣れるでしょ。

 しかも硫酸で溶けてるからいつもよりも痛まないしね。

 感覚も鈍るのが難点ではあるけどいつもより痛みが少ないのは良いことだしね。


 でも、硫酸で溶けなくなったらこれももう意味ないんだよね。

 痛みを感じる神経が溶けて感じる痛みが鈍くなっているのが原因な訳だからね。


「オボロ・・・・・・マジか・・・・・・まだ・・・・・・・僕達は慣れて・・・・・・無いんだけど・・・・・・・」


「薬つけずに活動することに比べたら痛まないでござるよ」


「そのうち薬無しで活動してみたら? 私みたいに色々感知できるよ?」


「そのうち見当するでござるよ」


 まあ、痛みを苦痛と感じている内は厳しいからね。

 耐性つけでなれたら少しずつでも良いから克服するのがいいと思うよ。


 にしても、考えてたのが無駄になったね。

 まあ、オボロが苦痛を感じる可能性のある方法だったしこういう形で落ち着いて良かったと言うべきかな。


「にしても既に皆で浸かり始めて二日くらい経過しているでござるが中々耐性が付かないでござるな。うすめたものでこれだと後一体何日かかるか分かった物じゃないでござる」


「あ、オボロはまだ気がついてないんだ。これ、もう硫酸そのものだよ?」


 シャウラが状況を見て濃度を引き上げる指示をしているからね。

 だから硫酸プール交換の時に少しずつこっそり濃度を引き上げてたんだけど、気がついてなかったんだね。


「そうだったのでござるか!?」


「そうなのか!? 道理で中々克服できないと思ってたんだ」


「そういうわけだから今日一日で完全とは行かないだろうけど克服は出来るよ。次は硫酸そのものを飲んで克服するというのもあるけどね」


「毒物を飲むとか勘弁してくれ!?」


 まあ、実のところ水筒に希釈した硫酸が混ざってるんだよね。

 だから気がついてないだけで既にやってる。

 硫酸プールに浸かりすぎて気がついてないみたいだけどね。


 時間をかけて今では全身を硫酸のプールにつかれるくらいだもんね。

 ちなみに目に入らないように特殊な耐酸ゴーグルを装着している。

 流石に目に耐酸耐性をつけるのはこの短期間では無理があるからだ。


 そもそも今は回復薬ありきで長時間硫酸につかれるようになれているだけだからね。

 だから完全克服とは行かない訳だよ。

 ここから克服して行くには体内に大量の硫酸を取り入れても問題の無い体にしないといけない。

 この辺になってくると力技でどうこう出来る問題じゃ無い。

 しっかり克服する為の設備を用意しないと無理だ。


 そもそも克服の為の薬なんかも必要になってくるしね。

 だから完全克服は最初から無理なわけだよ。

 まあ、ここで数ヶ月近くやる気なら出来なくは無いけどね。

 急速に克服できる限界までいけばもうあとは微々たるものだし仕方ないよね。


「さて、今から硫酸の湖に飛び込もうと思う。護衛よろしくね」


「もう既に原液に浸かっていたのなら硫酸の湖に飛び込んでも問題は無いか」


 耐酸性水着にマスクは硫酸でも溶けない特別製の物だしゴーグルも硫酸では溶けないから何も問題は無いね。

 間違って硫酸を大量に飲むとやばいと言うことくらいだろう。

 マスクがあるからほとんど問題にならないけどね。


 と言うわけで硫酸の湖に飛び込む。

 そして、耐酸性能が最初からついている特注鉱石アシッドメタルと色んな触媒に使えるアシッドマナストーンを入手する。

 相当量手に入れたしこれなら大量に実験が出来るだろうね。


 私達はそのまま水面まで戻り硫酸湖から出て再びプールに浸かった。

 地面があるからこっちの方がいいんだよね。

 硫酸湖は深いから・・・・・・


「凄い髪が荒れてるな・・・・・・」


「髪に効く回復薬は持ってきてるから後でつけておこうね。髪も体の一部と認識させれば普通に再生するらしいけどね」


 ちなみにレクト達には黙っているけどオボロと私は錬金術で髪を治している。

 錬金術バンザイと言ったところだね。

 自分以外の生体に対して錬金術を行使するのは難しくて、今は体質が極めて近いオボロにしか出来ないから黙ってる。

 私もオボロもごまかす為に回復薬を髪にしみこませてるしね。


 ちなみにこの生体に対して錬金術で鑑賞する行為は耐性つけるのにもつかえるらしい。

 最も、今の私には無理だけどね。ほとんど把握してないんだから迂闊に出来るわけがない。

 せいぜい破損した体を治すくらいが精一杯だ。


「・・・・・・なんか、お前達だけ回復早くないか?」


「気のせいだよ。もしくはこの薬が女性に効きやすいとかあるんじゃ無いの?」


「その可能性は十分あるか。仕方ないと割り切ろうぜ」


 ・・・・・・なんか、ドルフィスにはばれてる気がする。

 あえて突っ込んでないだけって感じがするね。


 うん、ちゃんと出来るようになったら今度はちゃんと皆に対して行使しよう。

 次があればの話だけどね。


「ところで次は何処に向かうんだ?」


「次は閃光火山だね。毒ガスに満ちていて閃光で見えづらい場所らしいよ。あと凄く暑い。そしてこれも砂鉄の・・・・・・」


「あ~またサンドフィッシュ共を倒さないといけない訳か・・・・・・」


 でも、ここも訓練には最適らしいからね。

 閃光で見えないわ毒ガスがきついし更に砂鉄の大地にある地域というのも相まって材料調達に来る人は滅多に居ないらしいし・・・・・・


「だがモンスターは居ないんだろ?」


「残念だけど、弱いモンスターが普通に居る。見えない中奇襲しかけてくるやっかいなのがね」


「クッソ面倒だな!? あ、サンドフィッシュと大して変わりは無い・・・・・・」


「ちなみにモンスターもサンドフィッシュより弱いから奇襲に対する訓練として私は手を出すなと言われてるよ」


「最悪すぎる・・・・・・」


 まあ、きついだろうけど頑張れとしか言えないね。

 さてと、今回手に入れた素材で何を作るか色々と考えておかないとね。

 実験とか何度もする必要はあるわけだからね。

イティア「流星の大地にようやく到着、かなり遠くまで来たね」

ビュウス「本来なら一ヶ月かかる距離だけどな。にしてもここは・・・・・・ゲェ!?」

イティア「流星のように魔物や素材が定期的に振ってくるから流星の大地と呼ばれてるんだよね。しかも地面からの奇襲もあるからね。そして当たり前のようにドラゴンも来るからトップクラスの危険地帯だよ」

ビュウス「ギャァァァァァ!?」

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