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018 レクトパーティの集結

「そんな・・・・・・リエラが・・・・・・」


 私はレクトとオボロを呼んでリエラの呪いの詳細を説明した。


「そんなの嘘だろ。だって本人で解除すれば治るって・・・・・・・そもそもあのだらけきった女の言うことなんて・・・・・・僕は信じないぞ」


「残念だけどそれを言ったのはイティアなんだよ。シャウラじゃ無い」


 やっぱりレクトはシャウラに対して異様な程不信感を抱いてるね。

 まあ、説明もなしにめちゃくちゃ無茶な訓練させられたし当然かな。


「そもそも、それがなんで嘘だと思うの? 本当だったら洒落にならないよ」


「あの女が僕達にドラゴンを狩らせようとしているだけだろ。まだ僕達はドラゴンと戦える程強くは無い。リエラどころか皆死にかねないんだぞ」


 まあ、ドラゴンと戦える実力はレクト達に無いししょうが無いよね。


「それでもどうにかしないと・・・・・・」


「僕達は行かないぞ。パーティをむざむざ壊滅させるわけにはいかないからな」


 ここにきてシャウラとの確執が尾を引くなんて・・・・・・

 仕方ない。シャウラに別の冒険者を・・・・・・


「では拙者だけでも行くしか薙いでござるな」


「オボロ!?」


 と思ってたらオボロが行く気になってる。


「一人で倒せるとは・・・・・・」


「思わないでござるが、ホムラも協力してくれるのでござろう? 元々は拙者達の問題。それを解決する為に奔走するのに肝心の拙者達が手伝わないでどうするでござるか! 誰も手伝わないのなら拙者だけでも手伝って」


「拙者だけじゃないだろ? 俺達もだ」


 オボロの言葉に重ねて表れたのはドルフィスと当の本人であるリエラだった。


「ドルフィス! お前は・・・・・・」


「レクト、お前がシャウラを信用しないのは分かる。ドラゴン退治なんて下手したらリエラ以外に犠牲者が出るかもしれないことに手を貸すことは出来ないだろ。でもさ、既に俺達の為に皆動いてくれてるんだぞ。俺達が動かないでどうするんだよ!」


「それは・・・・・・」


 確かに、今日来たばかりのフィルと、既にこの場には居ないけどビュウスも頑張っている。

 オボロパーティの皆と面識なんてほとんど無いはずの二人がだよ。


「だが・・・・・・嘘であるという可能性は」


「嘘じゃなかったらリエラはどうなるんだ! お前は不信感だけで実の姉を見殺しにするとでも言うのか!」


 凄い迫力だね。

 正直、声が大きくて工房内に響き渡ってる。

 近くに居る私は声が大きくて耳をふさぐレベルだよ。


 隣にいるオボロはびびってる。

 まあ、これだけ声が大きいし無理も無いよね。


「お前が行かないなら、お前抜きで行く」


「な・・・・・・それは・・・・・・ダメだ」


「お前に俺達を止める資格は無い。仲間の命を救う為に動けないようじゃな」


 こう言うのって余り見ていて気持ちの良いものじゃないね。

 仲間割れだもんね。

 ドルフィスの強い思いが伝わっていると良いけど・・・・・・


「・・・・・・はぁ、僕だけが行かないとなるとあの女と同じになる。分かった。僕も行こう」


 どうやらドルフィスの言葉は届いたみたいだ。


「だが、ホムラ・・・・・・具体的にどういう方法でリエラを助けるつもりだ?」


「コールドスリープで眠らせてその場しのぎだね。既にレクト達の知る方法では呪いは解けない以上時間を稼いで探すしか無い」


 探すにしてももう時間がなさ過ぎる。

 せめて半年くらいは無いと厳しいだろうね。

 元々工房自体が完全な物じゃないし仕方が無い。


「その場しのぎ・・・・・・呪いが解けるわけじゃ無いのか」


「どのみちタイムリミットはもう一ヶ月を切ってる。今から探している余裕はないよ。時間をかけると呪いが進行してまた効果がないなんて事になるしね」


 ちなみにリエラ本人が使えない程強力な解呪魔法を使える杖かなにかを作れば何とかなるらしい。

 本人の力量を上回る程呪いが進行しているのが問題らしいからね。

 そういう可能性を話すと・・・・・・


「なら早くコールドスリープさせた方が良いんだな」


「でも、ドラゴンを倒す必要があるから。そのための装備を作る。シャウラから素材の位置は聞いてきた。あとは回収しに行くだけだよ」


「なるほど、ところで何処に向かえば良いんですか?」


 えっと、場所の名前は・・・・・・・

 うんうん、一番最初に向かうべきなのは。


「砂鉄の大地だね。希少な金属の粉が入手出来るかもだし、モンスターもお手頃な強さだってさ。ここで経験を積むのが一番だろうね」


「砂鉄でござるか!? 更に強い刀を手に入れるとかは・・・・・・」


「無いよ。エンチャントで既存の刀を強化出来る程度だね。製鉄所のランクが低すぎて加工が出来ないからあそこにある材料だけで作るのは無理だね」


 そもそもそんなに大量に手に入るか分からないしね 。

 オリハルコンパウダーというとんでもない代物が簡単に手に入るとは思えないしね。

 錬金術でエンチャント触媒に使用するくらいでしょ。


「そうな・・・・・そうでござるか・・・・・・」


「逆に考えようよ。至高の一振りがこんなすぐに使わなくならなくて良かったってね。しかもエンチャントで強化出来るんだからね」


「よくよく考えれば至高の一振りが一瞬でダメになるのもそれはそれで考え物だったでござるな」


 そうそう、そんな感じで切り替えていかないとね。

 さてと、それじゃあ出発しようか。

 目指せ砂鉄の大地へ。

イティア「イーターホール。全てのモンスターは私の胃袋に!」

ビュウス「なんかどこぞのゲームのビックバンピンクボールみたいなことしてるな。吸い込まれる直前に圧縮されて小さくなってるから違和感が無いのが・・・・・・」

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